クリスマス直前の金曜日、満席人気レストランの裏側を全編ワンショットで撮影した緊迫の90分間！
長回しワンショットの作品はいくつかあるけど、アクションのない作品でやるのは斬新だった。
レストランが舞台というのはどうなんだろう？と思ったけど、忙しくて常に時間に追われて、焦って苛立ちながらも上手くこなさないといけないレストランの独特な緊張感と、ワンショットという緊張感がうまく合わさってすごく良かった。
レストランスタッフと客、両方合わせてまさに社会の縮図という感じ。
俳優陣の素晴らしい演技と緊迫感で、観てるこちらもイライラしたり焦ったり…途中でタイトルの"Boiling Point"を思い出してめちゃくちゃ納得した。上手い。
ロンドンのお店スタッフは移民とか地方出身者が多いから、スタッフ側のバラエティ豊かな人種や訛りがすごくリアルだった。
シェフのリヴァプール訛りが強烈…フランス人スタッフが聞き取れないって文句言うのよく分かる。でも彼女のフランス訛りもなかなか（笑）
スー・シェフ役のヴィネット・ロビンソン、今作も抜群のお芝居で素晴らしかった！SHERLOCKのドノヴァン刑事とかいろんな作品で、メインじゃないけど印象に残る好きな女優さん。もっといろんな役で観たい。
レストラン自体もスタッフもみんな問題抱えててブラックだし、ハッピーエンドじゃないから好み分かれそうだけど、90分ワンショットが活かされている作品で個人的には好きでした。
ちょっとセリフ噛んじゃってたり、ワンショットならではの面白さも良き。
