こころとからだ

アンビュランスのこころとからだのレビュー・感想・評価

アンビュランス(2022年製作の映画)
4.3
終始ハイカロリー。ずっと体に力が入った状態で視聴することになり、まさにマイケルベイ作品といえる。泣ける要素もあり、見終わったときにはちょっと痩せている可能性がある。

カーチェイスものとして、どんどん追い込まれていく感じと、どこかで逃げ切れるのではという思いが常に交差する。また、人質との関係や、兄弟の関係、どれも確実なものがなく、スリリングな展開が楽しめる。

カーチェイスものでありながらも、車内にフォーカスし、ドラマチックな展開が次々に起こることで、より世界観が拡張される。

ラストは読めたものの、これが一番展開としてきれいで、ほかの選択肢はないと思う。やりとりにユーモアもあり、映像も明るく、誤魔化しのない、真正面から監督の力を見せつけられた気分。

ザアメリカという内容で、アメリカ成分が不足している人には、存分に栄養を補給できるだろう。満足度は非常に高い。アタリのゲーム機のたとえはどのくらいの人がわかるのだろう。