幽斎

河畔の家の幽斎のレビュー・感想・評価

河畔の家(2021年製作の映画)
3.6
アルメニア出身Angela Sarafyanと、C級俳優Paul Schneider。家族を修復すべく、娘の2021年「エターナルズ」出演Lia McHughを連れてルイジアナの屋敷を訪れる。しかし、不気味な招かれざる隣人と夕食を共にした後、壊れかけた一家の絆が試される。AmazonPrimeVideoで鑑賞。

皆さんは「カツレツ」どんなイメージでしょう?私はホテルのインレストランで食べるイメージですが、一般的には洋食屋さんかな。独身時代が長く成ったので料理は一通り自分で作るのですが、薄切りの仔牛肉にパン粉を塗して「揚げ焼き」にした料理。スーパーで手に入らない時は豚肉で代用。パン粉も粒の大きい方が好み。フランス語の「cutlet」日本語読みにするとカットレット。だからカツレツと言います。

薄切りで歯応えが良くご飯が進みますが、デミグラスかウスターで割れるんですよ。京都だとイカリソースかオリバーソースですが、オリバーのどろソースは濃厚で、関東の方にはお土産にもお薦め。因みにカツレツとトンカツの違いは「揚げ焼き」と「揚げる」の違い。定番はロースカツレツですが、牛ステーキ肉を使った、チョッとリッチなビーフカツレツ。カラッと揚った衣と肉汁タップリのジューシーさが最高です。

何の話でしたっけ?、あぁ映画の話でしたね。最近のブラムハウスは経営方針が変わり、映画よりもロスに有るインタラクティブなお化け屋敷Blumhouse of Horrors、作家にオリジナルのホラーやスリラー小説を書かせるBlumhouse Books。テレビも複数のメディアと契約。もう、昔の様に低予算映画で新たな才能を発掘するイメージとは程遠い。

新生BlumhouseTelevisionが製作したTVムービー。プレミアム・ケーブルネットワークEpixへの専売作品。他にも10作品がエントリー、日本で見る機会も増えるだろう。アメリカのジャケットには一番下にEpixのロゴが有るが、日本では消されてる。原題「A House on the Bayou」Bayouはルイジアナではフランス人植民地、だから仔牛。

Alex McAulay監督は日本では全く無名だが、前作「Don't Tell a Soul」井戸に堕ちた泥棒のスリラーだが、正直展開が古臭い。本作もテンプレ的なホームインベージョンだが、映画はモダン・スリラーが絶好調なのに、TVムービーで気を抜いた訳では無かろうが、ホラー要素は無いに等しい。それにしても最近のアメリカのスリラーって、誰かが不倫しないと物語が転がせ無いのかと、独身の私は結婚に希望が持てない(笑)。

プロットが京都の枯山水の様な古さ、苔でも生えないか心配に為る。ブラムハウスが時間を掛けて精査してる訳も無く、だから配信の映画は馬鹿にされる。日本の皆さんはブラムハウスの看板を信じて観たと思うので「期待ハズレ」と「まぁソコソコ」の間の感想に留まると思う。オチが日本昔話みたい、とにかくセンスが古臭いんだよ。

退屈しないけどホラーでは無い。貴方も仔牛のカツレツが絶対食べたくなる(笑)。
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