そのじつさんの映画レビュー・感想・評価

そのじつ

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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃナウシカってたなぁ…
これがさまざまな名作にエッセンスを与えたという古典の絶対的地盤!

物語の腰のはいった安定感に完全に身を委ねて見られた。
ヴィルヌーヴの語りの速度やら温度やらの適正な感じが
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忍びの国(2017年製作の映画)

3.0

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う〜〜〜ん。大野くんを忍びにキャスティングしたのよかったし、石原さとみがカカア天下な感じにふるまってオロオロしてる関係も良い感じだったのだが、鈴木亮平とタイマン対決してからの怒れる無門の心の動きがイマ>>続きを読む

ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)

3.8

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永島敏行!車の中から笑いかけてくる永島敏行が映った瞬間からワクワクしてしまった。こんな永島敏行の使い方サイコウやん。

安定の堺雅人にトリッキーなキャラの濱田岳がからんで伊坂節全開の前半から引き込まれ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

愉快・痛快!ジェンダーの壁をひらりと飛び越え、コンプライアンスの箍をすり抜け冒険と快進撃を続けるベラに夢中になった2時間21分。すごく短く感じた。

ピノキオのように好奇心全開。
ガリバー旅行記のよう
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地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.3

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給湯室のビニールカーテンを見て「ああ黒沢映画だ」と感じる快感・・。
彼岸と此岸の境界を可視化したような情景を描き続けてるんだな。
漫画好きのわたしは諸星大二郎をいつも連想してしまう。
恐怖というより奇
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パトリシア・ハイスミスに恋して(2022年製作の映画)

3.8

ミステリ、クライム小説の作家として有名なハイスミスの日記とアイデアノートが彼女の死後公開され(出版も)そこからドキュメンタリーを撮ろうと思い立った・・そんな監督の素朴なモノローグから始まる。インタビュ>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.1

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天才的変態クローネンバーグの新作が、往年のヤバヴィジュアルなので超期待して観た。

ヴィゴがアングラアートシーンのカリスマで、そのパートナーがレア・セドゥーての絵からしてハマりすぎ。

アタシも開かれ
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カオス(2000年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ホラーなのかな…と思って見たけど違った。
中谷美紀が魔性の妖精さんなお話だった。

國村隼の名前を見つけてコーフンしたが、オイシイ役は光石研さんでした。
若いミツケンさん、そこはかとなくエロくて良い。
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.1

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キャストの濃口キャラクターつらを眺め回すだけでも娯楽感上々!

意識高い系クロブチ眼鏡さすがの着こなし。意識高い系アイテムの御託を並べまくる様で笑いをとるブラピの正しい使い方感。
吹き替えで見て堀内賢
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

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ジョイかわいいよ〜!こんな商品あったら爆売れしてしまう…!

淡々と映像で静かに語り続けるかんじは小説を読む「間」のようなものがあってわりと好き。

音楽や効果音も控えめで、映像が語りかける「声」を聞
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

これ、いいねぇ。
「メッセージ」でヤラレて見た、ヴィルヌーヴ監督作2本目。

監督の絵作り、間、音、合わさって上品。
こんな上品で哲学っぽいSFはあまりお目にかかったことがない。(見てない作品多いです
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

とにかくてんこ盛り。
カーアクション、スカイダイビング、美女、世界の危機…ほかの映画に無い絵を(しかし観客の期待通りの)観せてやるってプロフェッショナル集団が圧倒してくる。

楽しかったです。
でも「
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.4

みなぎってるよ!面白さが!やべぇなスピルバーグ!…と大興奮。

金ローとかでチラ見していて、きちんと通して見たの初めてでした。若い頃はスピルバーグなめてた…

ラストシーンのオチもいい。

セカンドユ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.3

追記:
実は映画自体より後に見た本作舞台裏を記録したNHKの特番の方が印象深い。

庵野秀明の役者や殺陣師に対する徹底的な壁!
いくら宥めすかし頼んでも絶対に出てこない。
しょうがないからそのままやろ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

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圧倒された。
とんでもなく高いクオリティの作画力で手を替え品を替え、物量的な意味でも怒涛の如く圧倒してくる。

大宮崎の花道につらなる一騎当千の作画の猛者たちの姿を見よ!

もう両目が渇くくらい刮目さ
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

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満足。
坂元裕二のファンだし、是枝裕和も良いな…と思いだしたところだったから。
彼らのタッグは良い作用を及ぼしあってた。

各々の見ている世界を各々の立ち位置から見せていく。
坂元裕二の定番の語り口は
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雁の寺(1962年製作の映画)

3.0

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ジャケ写がエロいけどエロ描写が激しい訳では無い。若尾文子の存在が「ええエロおまっせ」感を醸しているが、己の「女」を生きる術にしている吹けば飛ぶよな身の上の彼女を魔性だの何だの言う気になれない。

見習
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回路(2000年製作の映画)

4.0

Jホラー、と思って見始めたら全然違う。
「まさに黒沢清映画」というものだった。

始まりは、得体の知れない悪寒と不吉な事件の連続で、けっこう正統派Jホラー感。

だがしだいに「心霊現象」的な個人体験の
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一度も撃ってません(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

もうちょっと締まらないコメディかと思いきや。ぜんぜんハードボイルド。
キャストが絶妙。
固ゆで卵みたいな女っ・・・モモイ節炸裂でニヤけてまう。
新崎人生、実写版うみぼうず(シティハンターにいたよね)
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

恒松祐里ちゃん目当てで。
クライマックスで恒松ちゃんがなぜキャストされたのか分かるという。

ときどき面白くなってて良かった。
「アレだからぁ!」
恒松っちゃんコメディの才能もハンパないからな👍

めくらのお市物語 真っ赤な流れ鳥(1969年製作の映画)

4.0

劇画タッチの演出!
劇画タッチのキャラ描写!
長門勇のタヌキっぽい顔がやけにカッコいい!
松山容子の迫力の目張り!
みなさん顔の演技が濃い!

お市、目が見えなくなる不幸!
でも不幸中の幸いでいい人に
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アガサと殺人の真相(2018年製作の映画)

3.6

アガサのキャラクタがいい。
仕事や家庭の悩みをかかえながらも純粋に謎にひかれていく。

変装した姿、少しコミカルで可愛いかった。

衣装がステキ💓
ゴルフコース作りの指南を受けに行った時のドレスの模様
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ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2018年製作の映画)

3.6

満足。ドラマチック過ぎず、静かでも雄弁な映像で語られる彼の半生に魅力された。

子供時代の回想の美しさよ

ダンスシーンのほか踊る仕草もたくさんあって良い。

ヌレエフのセクシャリティや愛憎の感情が描
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配達されない三通の手紙(1979年製作の映画)

3.0

北林谷栄うま…

松坂慶子と栗原小巻熱演だが…

恋愛体質では無いのか、中盤で事件の真相が見えたあたりから、ウンザリするばかりであった…熱演すればするほど気持ちが冷めてゆく…松坂慶子の事、あんまり好き
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.8

今月のBS松竹東急は川島雄三特集。
週一でやります。BS見られる環境の方は料金かからないで見られるはず。

脚本・演出の天才的な手腕。
悪辣な詐欺・強請りたかり手段を選ばぬ家族4人。
「パラサイト」の
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

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おもしろかった。

ドラマのファンは映画館で見て損はない。

ロケーションの広がりを感じられる映画館だからこそルーブルに包囲されてる空気を味わえる。

楽しく見たのだけど一点だけ。
「黒い絵」の見た目
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空気人形(2009年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

映像詩のおもむき。
大人の題材だけど、絵本みたい。

ARATA…福山雅治と同じ系統の顔だぁ。監督が好きな顔なんだね。

オダジョー、イケメン・ゼペットじいさん。
…のあたりまでは、まあまあ平常心で淡
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

メロドラマ!パク・チャヌクが!と思ったけど、ノリは同じなのかもしれない。

愚直とも言えるまっすぐでひたむきな人物像。

そのせいで惨い事件が連続して起こってしまうのだけれど、動機自体はホントに純粋で
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「怪物」鑑賞前の是枝まつり。
実は今日まで一本も見た事無かった!(自分でもビックリ)

カンヌグランプリ受賞の「万引き家族」。友人と家人の評価は「嫌い」に倒れていたので期待せずに見たら、ふつうに良かっ
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.1

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3度目に殺したのは自分。
なんですね。

詩情のあるシンプルな(けれど凝った)演出だし、テーマも興味深かった。

見応えはあると思うんだけど、このシンプルな演出に俳優陣の派手な顔面がどうもしっくりこな
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パディントン(2014年製作の映画)

3.8

ニッコニコになれるゴキゲンなファミリームービー!

ベンはパディントンだったのか。
パストゥーゾ叔父さんはマイケル・ガンボン!

ヒュー・ボネヴィル、マイホームパパ役が似合います。

ママのサリー・ホ
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.6

ピーター・フォンダかっこいい❤️

映画もカッコいかった。

爽快感全開の幕開け。
しかし地獄の道行へと変転してゆく。

感傷的ではなく、乾いた語り口で切り取られてゆくそれらの情景が、夢のようであり、
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

3.3

仲間由紀恵、上川隆也、徳井優…めちゃチョイ役。

山咲千里なつかぴー。

変異怪獣イリスがエヴァンゲリオンの使徒みたいに美しい。

前田愛ちゃんのダークな聖少女ぶり良い⭕️

戦災を生き延びた京都の街
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近松物語(1954年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

近松門左衛門原作とのこと。
歌舞伎らしい効果音や音楽が使われ雰囲気たっぷり。

長谷川一夫の色男ぶり、香川京子の上品な色香、麗しいわ〜⭐︎

悲恋物語にふさわしく、ふたりとも清潔感のある人物像。

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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

スミマセンあまり真面目に見なかったせいもあると思う…と初めに謝ってしまいます。

宮沢りえの痩せすぎボディを活かした設定!
脱ぐのはちょっと痛すぎる…な問題解決方法。
それまでもふわっとファンタジー味
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鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)

3.3

唐突に宮川一夫撮影の作品を見たくなって。

いや、だったら「歌合戦」じゃないだろうと思いますよね?たしかにそうでした。

片岡千恵蔵の歌声が聴きたくなったんです♪
素敵なお声でした。

ヒロインちゃん
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