そのじつさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.4

古来、彼岸と此岸のように、あの世との境界を岸と呼び習わしてきた。

夫婦(深津絵里と浅野忠信)は旅立ち、日常のような非日常の中で、知らなかった夫、知らなかった自分を見つけていく。

怖いような気もする
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

3.7

ジャッキーかっこいい!
若くて輝いてますね。

全編カンフーアクションまみれなのも嬉しい。
トータルすると普通のお芝居のシーンより、アクションシーンの方が多いはず。

酔って戦うあのスタイルのコミカル
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

とにかく色んな女性タレントのスケバン姿が見たい!という欲望に彩られた映画。

新川優愛ちゃん♡
ウィカ♡(一瞬、鈴木紗理奈かと)
川栄李奈がガチでハマってる♡
七緒のクレオパトラスケバン♡

…と思っ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

くすんだ色調、無言で歩み去る男の背後で燃え上がるあばら家、見世物小屋主体の興行師、戦前の衛生博覧会的なホルマリン漬け…

「シェイプオブウォーター」とまったく毛色のちがう脚本。異様に湿度の高かったシェ
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金田一少年の事件簿 上海魚人伝説(1997年製作の映画)

3.7

堂本剛の金田一グランドファイナル!映画はやっぱりお金がかかってていい。

あどけない顔の水川あさみが出ていてビックリ。ほか中尾彬。

コメディ風味や謎解き要素はおさえめで、異国情緒や友情演出を濃くして
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった。
俳優目当てで見たのだけれど、キャラ造形やコミカルな味付けが思いの外楽しくて。

戦いで傷ついたヒーローを担架で手術室へ運んで治療するとか、オモロいやん。

殺したくない!命を救うため
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ヴィクター・フランケンシュタイン(2015年製作の映画)

3.0

はじまりの設定は面白い。
ラドクリフが変身するまでの展開は痛快活劇感がある。

しかしフランケンシュタインの研究内容に触れる段になると禁忌に触れるダークなムードが強くなり、痛快さは薄れてゆく。

フラ
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極道の妻たち(1986年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

クライマックスは志麻と梨乃の姉妹バトル。

服をビリビリにして、艶っぽい喘ぎ声で平手打ちしたり突き転ばしたり。

いけてある花束でしばく攻撃がなぜか華やか。
「どあほ!」志麻のドスがきいた怒声が小気味
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.7

楽しみました。
ウルトラマンは子供の頃たまーに再放送を見てたくらい。
でもノスタルジーとイマドキ感のミックスが持ち味の庵野節が愉快。

政治家、官公庁いじりをまくしたててケムに巻き、厭世的ポーズで人類
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詩人の恋(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

よかった〜

30代後半のおじさんが18歳くらいの男の子に恋をする…

というストーリーなのだが、おじさんはバカリズムみたいな素朴な顔と丸っこい体つきの人(ヤン・イクチュン)、男の子は横山裕みたいな切
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.5

主人公の志が高く、爽やか。

人種差別用語を羅列して白人至上主義者をあざむくシーンがやたらおもしろくて痛快。

侮蔑語を叫び喜ぶヤツらを腹の底で笑っているシニカルさ。

差別主義の白人たちを非難するば
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.5

丁寧に作ってあるなと思った。

ヴィゴのお腹と大塚芳忠の吹替が好き。

ロブスター(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

変な映画なんだが、言ってることはストレートで分かりやすい。

社会のシステムとかルールというのは人間一人ずつには結局そぐわない。

動物じゃないんだから、と言っても人間だって本能に根差した動物のはしく
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プラチナデータ(2013年製作の映画)

3.2

主要人物たちの端正なたたずまいが良かった。
杏のライダースタイルカッコよすぎ!脚なが!
豊川悦司も脚長イケメンすぎ!
二宮和也の表情にはいつも見入ってしまう。ホント絵になる。

DNA解析によって犯罪
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.0

人情喜劇。
丹下左前、顔は怖いがみなし児に優しい。矢場(大人の遊興場)を営むお藤姐さんも「あんな汚い子供ごめんだね」と言いながら次の場面では手厚く面倒をみてやっている。

社会で立派だと言われている人
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新蛇姫様 お島千太郎(1965年製作の映画)

3.5

ひばりと与一の豪華レビューショー☆
王道の仇討ちもので活劇シーンも満載。ひばりの気風の良さに胸がすく。
二役の姫様も貫禄たっぷり。
若き日の林与一、志尊淳似のイケメン。
志村喬顔だけで重厚感ある。
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おしどり囃子(1956年製作の映画)

3.7

モノクロでございます。
色が無くても大スターのひばりと橋蔵そろいぶみでもう画面がまぶしい!
ツンデレカップルのイチャイチャを見たり、橋蔵の麗しい舞を堪能したり。ひばりちゃんの歌だってありますよ!

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雪之丞変化(1959年製作の映画)

3.8

大川橋蔵といえば銭形平次、色気のあるオジサン…というイメージだったが、本作の橋蔵、若い。匂い立つような艶のオノコよのぉ…

橋蔵が二役演じているうちの立役の闇太郎ではなく、女形の雪之丞の方に姐御もお姫
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

1・2の緊迫感とスピード感はテンション爆上げだったけど…今作はすこーしテンポを落として情緒を醸す方向にいった感。

ジョニデ=パイレーツオブカリビアンなノリが、マッツに交替で変わった気がする。

ダン
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白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.2

カントク目当てで。
前半の黒さからじょじょに霧が晴れていくような心地の後半へ、見ごこちよかった。
達者な演技者が揃っていて見応えある。

これがイヤミスってものか…初・湊かなえモノ。
ヒトは他人の事を
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インスタント沼(2009年製作の映画)

3.9

女性誌編集長をつとめるハナメ(麻生久美子)は、雑誌廃刊とともに退職。親は事故(?)で意識不明になり、どん底感にひたるも束の間、偶然見つかった手紙により新たな人生の風景を見ることになる。

要約はこの作
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清須会議(2013年製作の映画)

3.3

群像コメディ、三谷幸喜上手やな。
金柑頭の実写化はかなりエグかったし、秀吉の頭もまあまあキモかったし、お市の方の眉なしお歯黒もキョーレツで、ある意味日本の中世の雰囲気がすこし感じられた(ホンマか?!)
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.7

こじらせ女子のパッション・妄想・恥が疾走する!
面白かった。

二流小説家 シリアリスト(2013年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

なかなかおもしろかった。
上川隆也以外のキャストが皆どこかミステリアスでエロティックな雰囲気。
裸形の遺体が出てくる以外は性的描写はほとんど無いのだが、このキャストの醸す雰囲気がネットリとした濃厚な空
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ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)

2.9

う〜ん・・
夏帆が見たくて見てみたので、彼女が見られたのはよかった。
野村周平も素敵男子でした。
成田凌と黒木華はコスチュームプレイじみた、漫画のキャラ風味があっておもしろい。
と、役者の仕事を楽しむ
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.1

小松菜奈のまぶしさ堪能する映画。
残念ながら、目当ての大泉洋は…爽やかすぎて期待ハズレだった。
彼特有のオモロさといやらしさ(エロに非ず)が味わいたいんだな、ワタシは。爽やかさだけでは全然、洋を見た気
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地球外少年少女 後編「はじまりの物語」(2022年製作の映画)

5.0

やはり最高でした。
磯監督!ありがとう!

中二病モードの主人公を揶揄するシークエンスは単なるネタじゃなかったのね。

AIを信じるってことは、人間を信じるってこと。
ディストピアの悪夢ばかり量産して
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地球外少年少女 前編「地球外からの使者」(2022年製作の映画)

5.0

待ってました!
「電脳コイル」から10数年。
新作の速報を聞いてから数年間。
ついに今夜、家族揃ってテレビの前に集合!

宇宙ステーションで生活する月生まれの子供ふたり。
そこへ地球から観光でやって来
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.7

こりゃ面白かった。
大河「鎌倉殿…」を見たあと、さらに洋が見たくなって選んだ。
したら、隼と浩一もご出演でした。

豪華なメンツを揃えて見応えがあるし、スリリングなコンゲームの面白さが味わえる。

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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.6

柳楽優弥が演じるタケシの存在感。彼を見守る師匠・深見役の大泉洋も負けていない。ふたりの役者対決的な風味も感じつつ楽しんだ。

男が男に惚れる話って、好きだな。
だからこの作品もとてもヨカッタ。

お金
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ノイズ(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

廣木カントクが主演2人をいかに見せてくれるか気になって。子供ふたりと久しぶりに映画館へ。

感想は端的に言ってしまうと「ビミョーな気持ちになった」
面白いと言い切れない、でも面白くないとも言い切れない
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LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

時間旅行ものの仕掛けを使って、先の読めないスリリング展開で見せてくれて面白かった。

主人公のジョセフ・ゴードン=レヴィットの顔つきがいい。きゃしゃな青二才の風情がありつつ、厭世的な醒めた眼の表情があ
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浮草(1959年製作の映画)

3.9

中村鴈治郎はん目当てで。
歌舞伎役者としての技はチラッとしか出てこないが、貫禄充分で説得力ある。

容色は衰えかけ、若い看板女優(愛人)が一座の客寄せを担っている。

旅回りの座長の人生の斜陽の時期、
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.0

原作者のヤマシタトモコさんのファンだったので気になっていた。原作漫画はサワリしか読んでいないが、たしかBL色の強い作品だったと思う。

映画はBLっぽさは薄めてイケメン同士の距離が近いのを楽しむ画面に
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