そのじつさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

陽炎座(1981年製作の映画)

3.3

はじめの辺り大楠道代が「雨月物語」の京マチコみたいで怖くていいな。
情事のシーンがおもしろい。
密着しているはずの2人を、1人ずつ映し出す。ひとりで昂まりを演じる俳優。エロスも感じるけど、がんばってる
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金田一耕助の冒険(1979年製作の映画)

3.4

けっこう好きなヤツだった❤️
いまとなってはわかる人も少なかろう小ネタを詰め込みまくったパロディをテーマに据えた映画。

元ネタに触れた記憶のある中年以上には「懐かし〜!」と感慨深いが、それ以外の人に
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アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

なんというか…雨後の青空と言ってしまうと、吹っ切れすぎているかもしれないが。伊坂節の効いてる物語。

ただちょっと美しすぎるかな…ワタシには。

予備知識入れないで見たから、松田龍平が出た瞬間フイをつ
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本陣殺人事件(1975年製作の映画)

3.6

これはなかなか横溝節が生きてる語り口ではないでしょうか。
ファッションはともかく、理知的な思考する探偵を表現していて、人気の石坂浩二より原作の金田一寄りな表現になっていると感じる。

犯人の異様な知性
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悪霊島(1981年製作の映画)

3.0

根岸季衣のフトモモが眩しい☆
岩下志麻の着物の着こなしがエロい❤️
佐分利信の口跡しみる!
石橋蓮司の若さ…オタカラ映像あり。

殺人現場の描写を、市川崑節(血糊)とは別角度で押し出していて、なかなか
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.9

冒頭の猫とのシークエンスから好印象。ゆったりと鷹揚に咥え煙草で猫と会話し続けるモジャ髪・しわシャツの男。猫がエサをねだる姿体が男とともにじっくり撮られていて思わずナゴむ。

私立探偵もののイメージ源泉
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46億年の恋(2005年製作の映画)

-

途中まで見てリタイア。
主演ふたりの美しさは堪能できるが、この実験映画的な映像…いま見るの辛い。
若い頃はこういうの一生懸命みてたなぁ…と懐かしい気持ちにはなった。

クヒオ大佐(2009年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

愛らしい映画。どの人物も憎めない。それぞれに魅力がある。

はじめから詐欺だって堺雅人の顔を見た時点でわかってしまう出オチでまず一発かまされる。松本人志の懐かしい付け鼻アメリカ人ギャグ思い出した。新井
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.2

気楽に見られるサスペンス☆て感じで、仕事帰りの午後、オヤツ食べつつ見るのにピッタリでございました。

中村倫也の1人舞台を見ている感じは、ある意味ゼイタクな気分。ほんと出ずっぱりなのでファンは堪能しま
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さびしんぼう(1985年製作の映画)

5.0

尾美としのりが見たくて。最高じゃないですか!高2の秋から始まるこの物語、まだ子供でいられる最後の時間の結晶として煌めいている。

「転校生」では8ミリ、本作では一眼レフを抱えた男の子として登場する尾美
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イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アハハ!面白かった!
前田敦子さん、役によっては難ありと思ってしまうのだが、この役はとっても自然にハマってた。

呼び名を決めるあたりでネタバレしたが、女の子の器用に嘘をつく様や行動原理が、説得力ある
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時をかける少女(2006年製作の映画)

3.0

さわやかで素敵な作品。
仲里依紗ちゃんの芸達者さに感服。声優のお仕事もお見事です。
主人公マコトが小学生男子みたいな女子高校生で、微笑ましくもあるけど「初恋」の甘酸っぱさやのぼせるような熱さは無いかな
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時をかける少女(1997年製作の映画)

2.5

最後まで見届けるのに努力を要する作品だった。
読み取る意味のない空白の間が多すぎる…主役の若者たちの演技が素人っぽすぎて間がもたない。
ハルキが見たい絵を並べたような、映画というよりプライベートフィル
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エイプリルフールズ(2015年製作の映画)

3.2

スター勢揃い。豪華で楽しい。
戸田恵梨香さま目当てで。満足。浜辺美波ちゃんも居て更に嬉しい。
しかし松坂桃李の全裸(後ろ姿)がめちゃ綺麗…鈴木亮平に次ぐグレード。
小池栄子が谷間みせみせでカメオ出演な
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午前0時、キスしに来てよ(2019年製作の映画)

2.9

王道少女マンガ…すぎて。ベタ、テッパン、テンプレの嵐で、18歳の娘にまで「どっかで見たことあるなぁ」を連発されてしまったストーリー。

橋本環奈ちゃん、眞栄田郷敦のキラキラ具合がまぶしかった。
遠藤憲
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悪童日記(2013年製作の映画)

3.2

ああっ、あのばあちゃんの胸熱エピソードが無い・・・
原作ファンとしては何か物足りない。それは引っ立てられてゆく人々の長い行列を見た後、双子とおばあちゃんが通じ合う時が訪れる決定的シーンが抜けているから
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

幾原邦彦の「少女革命ウテナ」を思い出した。テーマや表現手法にかすかにオマージュを感じる。
しかし「少女というもの」を見る目は、格段にいまの時代にフィットするものになっている。

少女は騙されやすい(少
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ずいぶん前から薦められていたアニメ。ふと見る気になって。まどかはいつ魔法少女になるんですか?…ん!!すごい、斜め上っていう表現、こういう時使うんですかね。意表ついてる。

しかし…この物語に感動できる
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.8

小学生のころテレビでチラ見して以来、ある種のトラウマ映像として根付いていた作品。今回初めて全部みました。(アマプラ見放題終了間近で)
こうして振り返ると、大林宣彦から刷り込みを受けた世代なんだとあらた
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まほろ駅前狂騒曲(2014年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

行天の幼少期に何があったのかが紐解かれるストーリー。

乱闘シーン中も透明な瞳の行天役・松田。
相対する小林役の永瀬の苦しみが沁み通った面持ちが対照的だからなおさら。

子供を預かる話を持ち出した多田
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まほろ駅前多田便利軒(2011年製作の映画)

3.5

2013年のドラマから入って、2011年の初映像化作の映画を。
初登場時から多田と行天のキャラクターが確立していてスゴイ。
瑛太と松田龍平もすごが、原作のチカラと監督・脚本のアレンジ力がみごとにマッチ
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ローグ アサシン(2007年製作の映画)

3.2

ジェット・リーとジェイソン・ステイサムのW主演。
なんとジョン・ローンも出演。老けても色男(〃ω〃)

サスペンス的になかなか面白かったです。

リーの精悍なご尊顔をたっぷり見られたのも良かった(°▽
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ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR(2004年製作の映画)

4.0

これ好きだ。
目まぐるしい場面コラージュとか早回しとか今風の画面処理か多用されているけど、映っているものは土臭く前時代的な雰囲気でそれが心地よく感じる。沈んだトーンの色調も。

「魔界探偵ゴーゴリ」の
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ウォンテッド(2008年製作の映画)

3.0

ジョリーかっけぇ!!ナニその顔面筋力集中!みたいな顔!…な映画。
で、…あれ?主役はジェームズ・マカヴォイじゃなかったっけ?
と首をかしげる映画。

なんとなく構成とかテーマとかキャストとかのパワーバ
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イグジステンズ(1999年製作の映画)

4.0

公開時、ワクワクして観に行き、狐につままれたような顔で映画館を出た観客のひとりです。
『ビデオドローム』を観たので21年ぶりに再鑑賞。
1999年の映画だけど古く感じなかったです。
2021年のゲーム
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.3

緊張のゆるむヒマなくバイオレンス・アクション・カーチェイス・一瞬グロ・またアクション・・・とたたみかけてくるのでめちゃ疲れた。
ミカエルとリスベットが数年ぶりの再会を果たすところだけ束の間のやわらかな
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イン・ザ・プール(2005年製作の映画)

4.0

好きです。スズキ。
セクハラ・モラハラ・あといろいろハラスメントだらけのヤバい精神科医・伊良部をみごとに体現していてすばらしい!
キモさMAXだけど何故か嫌いになれない。
やはり伊良部は阿部寛よりスズ
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.8

痛快・爽快なアクションコメディ。
大真面目にヘンテコなことをやっているので一瞬ひるんだが、システムがわかるとずっと笑える。隙間なく笑える。
主役ふたり、ぜんぜんイケメンじゃないんだが、イケメンのていで
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

「老人Z」見たので久々に再見。
やはりすごいな〜このクオリティ。正直狂ってると思うレベル。
背景画ひとつとっても、ひどく手がこんでいる。飽きず眺められる。ていうか手前の人物の会話が入って来ないくらい存
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老人Z(1991年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

すごー!なんだこのアニメ!
クオリティの高さがすごい…

寝たきり独居老人・高沢の介護ボランティアをしている看護学生ハルコ。彼女の目の前で新型介護マシンのモニタとして、政府の役人になかば強制的に連れ去
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凶悪(2013年製作の映画)

3.2

実在の事件を元にしている…というふれこみだけでも相当迫力がある。

上告中の死刑囚がマスコミにコンタクトをとり「自分と同じ殺人者なのにのうのうと暮らしている」とある人物を告発する。
死刑囚の取材を担当
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

いや〜コレよくできてるわ〜すごいすごい。
なんも前情報入れないで見られることをお勧めします!
見ればわかる!・・・その凄さを体感できます。

あとほかの方も書いておられたけど、PC画面で見た方が臨場感
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

コミカルにテンポよく進行する序盤、「めちゃオモロイやん♪」と暢気に見ていたが・・・

「パラサイト」というタイトルどおり、金持ちの生活にコッソリ寄生する人々の話だが、よく考えてみると寄生しているはずの
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脳男(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

なんっというか…二階堂ふみはメチャかっこよく撮れてるし、生田斗真もキレイだけど…それ以外の人々はくすんでいるし、感情移入もしにくい。

ド派手な展開の割には見せ方がけっこうアッサリしていて、うわっ滑り
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笑う蛙(2002年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

長塚京三といえばソルボンヌ大学卒のインテリ、大学教授とか弁護士の役が似合うイメージがある。しかし過去のある一時期、京三が演じるちょいダメ男…というジャンルが存在した気がする。

この映画はそんなダメ男
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転校生 -さよなら あなた-(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

尾道版を見たのでこちらも。
見終えてすぐの今は、なんだか消化不良。
少女は少女のまま、思い出の風景の中にとどめ置かれるのだが、尾道版と違って決して「その後」は無い。「時をかける少女」の和子のように時間
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