fさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

1.0

『夏深まる青空の如く』

という表現に心が震えた

あまりにも狂気や暴力に溢れていて違和感を覚える

"悪いことをした奴"が悪いのか、"悪いことをした奴に非人道的な治療をした政治家"が悪いのか?

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さがす(2022年製作の映画)

3.5

さがす 

山内は快楽を得る方法を
母は苦しい現実から逃れる方法を
父は自らの行いを正当化する方法を
楓は、お父ちゃんを

その先に見つけたもの

山内はわからない
母は死に際に本心を
父と楓は愛情、
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

-

子供の頃飲み込んでしまったスイカの種みたいな映画だな

最後まで観ることができず、いつ観たか、何を思ったかも記録していない唯一のノーカン映画だったのですが

ほんとうに時々、おそらくこの映画のワンシー
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空白(2021年製作の映画)

4.8

光の連鎖
それも、太陽の刺すような光ではなく、夜が明ける時の、世界を少しずつ、ゆっくりゆっくり起こしてゆくような、微かだが着実にあたためてゆくような、そんな光だ
わかり合えなくていいのかもしれない
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

2.0

たまに好きな構図、序盤の僕の雰囲気、感情の起伏のない会話、王将クイズ、肩の抱き方、がほんのり好き

終わりは来るって言っても、終わりを意識しながら生きてたら呼吸困難になってしまうよ

あの誘いかたはズ
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ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス(2018年製作の映画)

-

人々に笑いものにされても自分の信じる道を突き進むのって物理的にも精神的にも疲れてしまうことはあるけど、ヴィヴィアンのように強く生きたい

パワフルな彼女を見ていると、やはりパンクはエネルギーなんだなっ
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永遠の反逆児 ヴィヴィアン・ウエストウッド/ヴィヴィアン・ウエストウッド DO IT YOURSELF!(2011年製作の映画)

-

気に入らないところはとことん作り直し、自分の満足いくものを仕上げていくストイックさ

同じ作り手として手を抜いてはいけないところだな、と

時代の流れに乗らない、という選択はかなりの覚悟が必要だけれど
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ハートストーン(2016年製作の映画)

2.5

豊かな緑 聳える山々 どこまでも広い空

太陽に照らされた横顔、やわらかい日差しが印象的で素晴らしかった

北欧独特のグレイッシュな感じ
なんだろう、晴れているのに曇りのフィルターがかかったような、そ
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クイーン ヒストリー 1973-1980(2005年製作の映画)

-

曲の年代やロックの時代背景に沿っていておもしろかった

ピストルズやシドとの出来事をフレディが語っていて感動

音楽を縦軸で読む癖あるから、横の広がりも大事だなあと改めて思いました

プラネタリウム(2016年製作の映画)

2.5

ポスターが好き

雪が降る中、瓶酒飲むシーンの美しさ

よくわからなくても映像が好き、そういうのも大事だよな〜と、初心に返った

ワイルド わたしの中の獣(2016年製作の映画)

1.5

人間と生き物って飼う飼われるの関係以上になれるんでしょうか

寄り添い愛情を抱きそんな時間に幸福を感じるけれど、CIAOちゅ〜るや猫用トイレをみると"共生"という言葉は少々違和感

だからマンションを
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

2.5

UKカルチャーの嵐

スティングの金髪×ロングコートが良すぎる

みんな同じようなスタイルで群れてるけど、色の合わせやヘアスタイルの違いからこだわりが垣間見えてよい

モッズコート着たバイク乗りになり
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

-

"持っているものの多さで幸せは測れない"

生きていく上で本当に"必要"なものはごく僅かなんだろうけど、二度寝やアルパカの置物やまだ登場したことのないお洒落着
わたしには"不必要"も必要です

ペルシャ猫を誰も知らない(2009年製作の映画)

-

規制をされても、楽器を押収されても、"音楽"という媒体を選び伝えたいことって?

それぞれのミュージシャンが規制の下で自由な音楽を奏でている

じゃあ"自由"って?

外的要因はもちろん、精神的自由が
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

貧困や宗教が絡むとなると、やはり無知は恐ろしいと思わざるを得ない

少し考えたらわかるじゃんって思った時点で、彼らと同じ視点で世界を見ることはできないんだよな

だから、もちろん許されざる行為であるし
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G.I.ジェーン(1997年製作の映画)

4.0

デミムーアに圧倒された

高校生のわたしにはとにかく衝撃だった

一人の女性が"女"を捨てて男と共に生活していく姿に新しい可能性を感じる

頑張らないといけない時や悔しい思いをした時に、デミムーアがふ
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.0

"女の美しさには限界がない"

ありのままに心の底から人を愛する悦び

母に勧められて

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

2.5

晴天のティモシーが最高なのは変わりないが、曇り空も悪くない

癖毛と深めのビニール傘
細長い指先のシガレット
丸テーブルとデスクライト

家族の歴史を知ると自分の新たな側面を発見したみたいで、少し恥ず
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神様なんかくそくらえ(2014年製作の映画)

-

決して光り輝くことはない、世の中の灰汁の部分

どこから実話でどこから脚色されてるかわからないけど、演技だとは思えない程リアル

原題 『heaven knows what』 ⇄ 邦題『神様なんかくそ
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.0

身体は入れ物であり、容器以外の何物でもないのか?
意識的な思考・潜在意識とは別の意識があるとしたら?
心は誰のもの?

メッセージ(2016年製作の映画)

2.5

言葉は武器になる

たくさんの言葉・言語を知り正しく使わなければ

生きてきた環境も違えば何を信じるかも違う

長い長い年月をかけてより深く、正しく相手を理解していくこと、またその姿勢こそが人生なのか
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.0

PCでもわかる圧倒的立体音響
marvel作品で一番音に感動したかもしれない

ハッピーが、ピーターにトニーを重ねて見ているところが視線から伝わってきてすごくいい

Back in Black をツェ
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アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーマンシリーズで一番好き

一人ひとりの描写が丁寧で大切に扱われているし、ピーターのユーモアと正義感が正しい方向に動いていると思った

グウェンは優等生であり勇敢であり、皆を明るい方向へ導くパ
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.0

特別な人間などいないんじゃないか

大きなことを成し遂げた人、困難を乗り越えて今生きている人、歴史に残る言葉を残した人
大きく遠い存在に感じるが、皆一人の人間だったのだ

たまたま100カラットのダイ
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マンデラの名もなき看守(2007年製作の映画)

3.5

「知」こそ最大の武器である

しかし、看守たちや一般の人々の黒人に対する誤った認識や「無知」が、"白人である"というだけで優位に立っていた時代があるのだ

何が正しさなのか?何が間違っているのか?
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.0

娘を守る父と父を守る娘が世界を救う

守らなくていいものなんて一つもないけど、何かを犠牲にしなければ何一つ守れないこともある

誰かを守るため、世界のために自らの命を犠牲にして守った人
死後表に出るこ
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シンデレラ(2021年製作の映画)

4.5

"今の自分が間違っているなら、正しくなりたいと思わない"

自分が信じられるものを信じよう!と全身で表現しているシンデレラ、最高に素敵だなぁ

そしてそんな彼女に感化されて、「あ、この夢って信じていい
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エルヴィス(2022年製作の映画)

-

2時間半余りのrock'n'roll show
途中何度かライブ会場にいるかと錯覚してしまった

鮮度の高い映像と音響

バズラーマンが人々の興奮と熱気をフィルムに真空保存して、網膜に届いた瞬間観客が
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

1.0

この先一生見返してやるもんか!って思うトラウマ映画

龍さん、69は好きなんだけどなぁ

村上龍×庵野秀明 ここのタッグは最高だけど、世界観・カメラワークがエグい、良くも悪くも

目線がカメラになった
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

2.5

お姉さんの声が素晴らしく好き

疑問を持ったらすぐ調べる、研究する、考える

頭の中であたりまえにできるようになったら、ずいぶんと毎日が楽しくなると思う

青山くんみたいな賢くて優しくて少し変な子ども
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

3.5

ちゃんとリリーフランキーの演技を観たのはこれが初めてだった気がするのだけれど、生きるように演技をしているんだなぁこの人は

Nコン課題曲「君が君に歌う歌」の、シンプルでストレートだがやさしく諭されてい
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陽だまりの彼女(2013年製作の映画)

4.0

観た後、
ふんふふんふふんふふんふ
って口ずさんじゃう

愛おしい日常

料理しながら観てたら涙溢れてきちゃって、ずっと玉ねぎ切ってるフリしてたな

原作がとても好きで、ビーチボーイズの入り口は越谷オ
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

女って女に生まれてきたから女なの?

「名前を繰り返し呼んで、"もの"ではなく"人"だと思わせようとしている」

キャサリン救出のため政治家ママがニュースに出ていた時のクラリスの台詞

バッファロー・
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

-

こんなミュージカル作品を観る度に、歌うように話をする人になりたいなぁと思う

体力も気力も消耗するから、何度も観よう!とはなれないけれど、大好きな曲は部分的に繰り返している

自分自身を奮い立たせたい
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

-

ジルはサムにとっての自由の女神あるいは自由への扉だったのかな〜 とか
人間は人間である以上間違いを犯し続けるのかな〜 とか
紙切れで人は消すことができるという風刺なのかな〜 とか

深いところに辿り着
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クローサー(2004年製作の映画)

2.5

ナタリーポートマンのヘアスタイルを真似した

わたしはマチルダボブより、アリスショート派