fさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

愛を綴る女(2016年製作の映画)

3.8

追い求める愛と受け入れる愛
情熱的な愛と静かな愛

よく"本当の愛"とかって言ったりするけれど、それ以外の愛が偽物だったわけではないし、人の数だけ愛の形はあると思うんだ

真っ直ぐすぎても歪んでいると
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ランド/再生の地(2021年製作の映画)

3.8

都会の喧騒とは違う、たくさんの音で溢れた雄大な自然の中で生きる

自然の中での生活は余りに過酷で思い通りにいかず、過去に引っ張られ心を病む

ミゲルと本の知恵を借り、自身を今の生活に適応できるよう鍛え
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

その人の考えって"何を信じているか"なのかもしれないな

"何が正しいか"って視点になると、その人自身の考えではなく、その人が生きてきた世の中の考えになっていると思う

それが気づかないうちに当たり前
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セバーグ/セバーグ 素顔の彼女(2019年製作の映画)

-

その作品が作られた背景や過程は知りたくなるのに、役者さんたちにスポットを当てて人生や背景を知ろうとしたことってあまりなかった気がする

もちろん、インタビューで語られるようなこと、言葉たちもその人自身
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さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

3.8

何気なく目に留まったってだけでクリックしたけど、この夏の終わりに出会ったことを嬉しく思う

私たちは人間関係における口約束の形容詞に頼りすぎている気がするな

自分一人と向き合って生きるのも簡単ではな
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

当面の目標は、『トムの足を引っ張らない程度の体力をつける』に決定

生命力溢れる人間になるぞ

パニック・ルーム(2002年製作の映画)

4.0

もっと傑作として世の中に出てきてもいい作品だと思う

ピントの合わせ方、スローモーション、その場に居合わせたかのように縦横無尽に映し出すカメラワーク

ハラハラドキドキ目が離せないのは6割撮り方のお陰
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

2.5

大人とか子供とかっていう概念って、絶対的でありそうで実はかなり相対的だよなって思った

富と名声と愛する人と好きなものと本当にやりたかったことと…
あの日描いた思い通りの道を歩むことが、または他人から
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

オープニング最高に洒落てる!
ミザルーと共に "PULP FICTION" の文字が出て、だんだん小さくなっていくのかっこよすぎないか
オープニングが大好きな作品はたくさんあるけれど、文字と音楽だけで
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.8

ああやって他人に接することができる人は、人に興味や執着がない人だと思う。自分にとってどうでもいい人への方が優しくできる時もあるから。でも自分が満たされることはない。あれがちひろさんの生きていく術なんだ>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.8

子供時代に安全だと思える場所を作ることが、いかに大切か。

人間は一人では生きられないが結局は圧倒的に一人で、受け入れ合うことは義務ではないからこそ、自分の腹の底の黒いものを見せた相手と手を取り合える
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

2時間と21分の中に収められた断片的な日常。長いようで、この子達の生活を映すには短すぎるような気もした。

撮り方があまりにも自然だから同じ匂いの中に居る気にもなるが、細切れに暗転するから回想した日記
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.8

日常に近い非日常、といった感じで、とてもまるくて優しい世界だった

お前そんなの好きなの?と言われて、うん、好きだよって返せる子が育つ環境は素晴らしいなと思う

母がミー坊の安全地帯だったっていうのと
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.5

大人が判ってくれないのなんて当たり前のことで、ずっと大人との関わり方がわからなかったのを思い出した

目上の人を前にすると反射的に、結局わかってもらえないんだろうなーが先行してしまって、気づいたら思っ
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オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.8

痛い痛い痛い、途中サンドバッグにされてるかと思ったよ。みんな色んなもの抱えて人生歩んでいてさ、長かろうが短かろうが吸って吐いて息をしている以上は一人の人間として生きていかなきゃいけないんだ。生きるのが>>続きを読む

ざわざわ下北沢(2000年製作の映画)

2.5

フジ子ヘミングの

がっかりより夢が一つでも多ければいいじゃない、人生だし、わたしだってとっておきの夢、まだ持ってるのよ

魔法の言葉だなぁ

カレー煮込みながら見ていた

ちょっと焦げても、まだかた
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

4.5

地域柄、街全体にその歴史が色濃く残っているからこそ、親から子への教育にも少なからず偏った見方が反映されている場合も少なくない

そんな子供達に、どこかの"立場"からではなく、答えを与えずに考えさせる、
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.2

少しの癖と長い髪の毛と湿気の畝り

春の微風に溶けてしまいそうなのに、なんとか地に足おろして踏ん張ってるシロツメクサみたいな鈴子だった

いつか終わりが来ると知りながらも、もう少しだけ、もう少しだけ、
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

5.0

感動とは決して涙を流すことだけでは無い
涙は感動の先の反応なのだ

エンドロールの暗がりに訪れたのは、身体の奥からじんわりと滲んでくるような微かな揺れ、全身の強張りを全てほぐしてくれる、そんな感動だっ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

ヒーロー映画でこんなに優しい気持ちになることってあるんだ

いや、もはやマーベル=ヒーロー映画だという認識が変わり始めているのかもしれない

家族の在り方、人との繋がり、一人の生きる者としての生き方を
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丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.2

あなたはどう感じた?
これはどんな風に考えられるかな?
もしかしたらこういう考えもあるかもね

って思考を導いてくれるような人が子ども時代にいたら、物事に対して能動的に考えられるようになるのかもなぁ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

5.0

JAZZだ、JASSだ!
映画館の素晴らしい音響とスクリーンでBLUEGIANTが生きていた

ピアノの低音でウォーキングベース足してるんだ!とか、上達するにつれてハイハットのスティックの当て方変わっ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.7

大きさと数っていう物理的な強さと、科学の強さのバランスが程よくてよい!

やっぱりマーベルは、一人がめっちゃ強いのもいいけど、みんなでわーって戦うのが映像としても華があって好きだな

そして、カーンを
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.7

理屈や科学では説明がつかない、引力のようなもの

何度手放そうとしても、どうしても諦められないもの

心の奥にそっと、風に吹かれても形を変えて灯り続けるもの

ただ見つめていたいと思うこと

これなー
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

5.0

3D DolbyCinemaによって、音の厚みや立体感、奥行き、臨場感がプラスされていて、タイタニック号にいるかのような感覚に陥る瞬間が何度もあった

冒頭の、タイタニック号海底探査機の気泡や魚、朽ち
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

-

利益を目的とせず、"困っている女性を救いたい"という純粋な気持ちからモノを作る、作り続ける
どんなに気持ちがあっても、たった一人で行動するだけでは理解されなかった
宗教や貧困が絡み合う場所で、ラクシュ
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.5

時に言葉は無力だ
メアリーがどれ程望まれて生まれてきた子であるか伝える方法が百聞は一見にしかずで、最適解だとしか思えないくらい素敵

フランク、イヴリンを含め大人たちはそれぞれ考え方に偏りを持っていて
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.5

恋をすると
サイダーのように言葉が湧き上がる
んだよな

サイダー越しに空見たくなるのわかる

外の音が苦手で無音のヘッドホンをして、紡ぎたい言葉や表現したい情景や伝えたいことはたくさんあるのに言葉に
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

2.5

こうしたから、こうしないと、に縛られると心が死んでいく気がするから、なんかピンときた、とか、ちょっと違うな、とか、微かな心の揺れには敏感でありたいと思った。

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.0

少し先の未来を考えると不安になるくせに、今だって大切にできてるかって言われたら怪しい

死者の数と震源地

本当に誰が、報道するか、お笑い自粛するか決めるんだろうね

メディアが見せたいものしか見せて
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街の上で(2019年製作の映画)

3.5

えーなんか大好き
なんだろう、途中でなんだこのクソ女とか思ってたのに、最終的によかったねと思えちゃうまとまりの良さ

終わりよければすべてよし映画

下北沢っていう小さい街でさ、たくさんの人がそれぞれ
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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009年製作の映画)

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世界中の言葉を集めてもおそらくは表現し難い、マイケルジャクソンというジャンルが構築されている

一挙手一投足全てに意味があるように感じさせてしまう、彼のスター性が111分という短い時間に詰め込まれてい
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最初で最後のキス(2016年製作の映画)

4.0

輝く日々って本当に一瞬で
瞬きの間に変わっていく心と環境の歯車が、くるくると回っていたところから噛み合わなくなりねじが外れてしまうところまでを繊細かつポップに描いている
わたしはこの作品が好きだ
感性
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ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.0

しんどかった
胸が何度もぎゅーと潰されて息ができなくなりそうで、かろうじてエンドロールまで辿り着いた

癒えない深い傷を抱えながら迎える、嘘みたいに規則的に訪れる朝

この朝の絶望から直子を連れ出せる
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奇跡のひと マリーとマルグリット(2014年製作の映画)

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色がわかること
文字が読めること
言葉をもつこと
人と話せること

全て当たり前のようにできる、ということは当たり前ではない

世界を見る、感じる、繋がる準備は整っているんだから、当たり前だと甘んじて
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独裁者(1940年製作の映画)

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「人生は美しく自由であり素晴らしいものだ」
望むように生きるためには、まずは勇気を持って行動しなければならない

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映画日記を読み返していたら、欲しい言葉に出会った為メモ

チャップリン映画は大人
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