mashiraさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.3

内容の凄まじさ・素晴らしさは他の方が語り尽くしてくれているので、私はこの世界観をたった89分で描き切った監督の手腕にこそ着目したい。
素晴らし過ぎる。

心霊写真(2004年製作の映画)

3.6

『リング』『呪怨』と言ったジャパニーズ・ホラーの傑作に共通する圧倒的な恐怖感の源泉は、善人だろうが悪人だろうがその怪異に近づいたものは例外なく祟られ、死に追いやられるという物語構造にある。
対して、ア
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.2

アバターシリーズに限らずだが、明らかにネイティヴ・アメリカンやアボリジニを連想させる種族をヒーローに立てたフィクションが製作され続け、彼らの自然への向き合い方こそが礼賛されるべきと言わんばかりの描かれ>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

3.3

良いところと粗さが気になるところの落差が凄くて評価を定めづらい。総合して及第点、という感じで★3.3。
狭い空間での感染パニックというあたりでなんとなく『新感染』と比較したくなるが、どちらを人に薦めた
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.2

シリーズ第4弾にして、「パージ制度の実証実験」を描く前日譚。
参加者が登録制だったり、アイカメラになっているコンタクトレンズの装着が義務付けられてたり、GPSで位置情報が管理されてたりといった細かい運
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

3.5

相変わらず絶えず事態が展開し続けて退屈させない。全体感としては3作目にして一番面白い。
パージ制度の設定の甘さが気にならない物語構成が美点である一方で、「いかにして12時間生き残るか?」とか「12時間
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死を告げる女(2022年製作の映画)

3.3

ドンデン返しで見せるタイプの作品なのだが、いかんせんそのネタが古臭く、全体を通して見たときの新鮮味の無さがツラい。
それでも酷い邦画作品よりはよほどまとまっているのだから、日本人としては複雑な気持ちに
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

3.3

展開が盛りだくさんで退屈はしない。
ただやっぱり、パージ制度の設定自体があまりに非現実的でガバガバ過ぎて乗り切れず。
例えば、1日前にカタキを拉致監禁しておいてパージの日に殺しても罪にはならないという
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V.I.P. 修羅の獣たち(2017年製作の映画)

3.7

連続殺人犯のサイコパス描写が型にはまっていると言えばそうなのだが、ジャンル映画として非常に高い水準でまとまった作品とも言える。
この辺りが平均点となるあたりに韓国映画の「地肩の強さ」を見せつけられる。
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.2

70分台でタイトな構成のオリジナル版よりも、予算的にも尺的にも色々とリッチになった今作だが、そのせいで「そんなハズねーだろ」的なリアリティの希薄な作品になってしまった。
結局オリジナル版のスケールの小
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.8

散々オールドファンを裏切ってきたプレデターシリーズがついにあるべき形でリブート!!
第1作以来の快作と言っていいのでは。
主演のアンバー・ミッドサンダーの眼差しがとにかく魅力的。

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.8

ドニー・イェンと弟分のニコラス・ツェーの共演というだけで、一定のクオリティが担保される感がある。このレベルをスタンダードとしてしまうと、日本のアクション映画はまだまだ後塵を喫していると言わざるを得ない>>続きを読む

処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビ(2014年製作の映画)

3.8

この手の映画に求められることを知り尽くした作り手達が、十二分にその力を発揮している。罪のない女子供も無慈悲にポンポン虐殺されていく様も変な遠慮がなくてよい。おいしいジャンクフードといった趣きの映画。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

日本製のアクション映画としては最高峰の仕上がり。
スタントウーマンの伊澤彩織のアクションがとにかく素晴らしい。コンビを組む髙石あかりはアイドル出身の女優なので派手なアクションはないが、それを補って余り
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処刑山 -デッド・スノウ-(2007年製作の映画)

3.6

荒々しさはあるが、ジャンル映画の要所をセンス良く抑えた良作。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.0

パンフレットで監督自身が言及しているとおり、ホラー的なモチーフは多いものの、ジャンル映画としては成立していない。
私はジャンル映画としてのホラーが好きなので、そこからは外れる本作のスコアは低め。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.2

原作ブーム世代には最高の仕上がり。「もっとこういうのが見たかった」という代替案が思いつかないのだから、原作ありアニメとしては文句なしの最高峰でいいと思う。
良い悪いの話ではなく、未読者向けではない作り
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ノック・ノック(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

この内容にキアヌ・リーヴスとアナ・デ・アルマスをキャスティングできるのだから流石のイーライ・ロス。
でもやっぱり結末はオリジナル版の『メイクアップ』と同じく、少女2人は呆気なく死なないと。上手く言えな
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あのこと(2021年製作の映画)

3.7

実話をベースにした1960年代が舞台の作品だが、そのまま現代の物語としても成立しそうなくらい今日的だった。
それは社会が進歩していないというよりも、それだけ中絶という行為が人間(特にオス)の本能にネガ
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ある男(2022年製作の映画)

3.5

演技巧者が顔を揃えて見応えは充分だが、いかんせん邦画らしい、シリアスなテーマをそのままシリアスに描いた映画。
小藪が演じる同僚など、明確なコメディリリーフにすら観客を笑わせるセリフが用意されていないの
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

4.5

ティルダ・スウィントン、エズラ・ミラーが恐るべき熱演で、作品を通して張り詰めた空気が途切れない。

この作品、物語を通して起こるすべての出来事が、終盤のある事件に収束していくという意味において、ネタバ
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.2

ほぼワン・シチュエーションで3時間近い物語をもたせる脚本力は異常。賛否分かれている作品だが、めちゃくちゃ面白い。

エンド・オブ・トンネル(2016年製作の映画)

3.2

銀行強盗との闘いがいわゆる「外的ミッション」、事故で妻子を喪失した悲しみから立ち直ることがいわゆる「内的ミッション」にあたる。
前者に関するプロットが非常に巧みである一方で、後者がいかんせんうまく噛み
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25ミニッツ(2005年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

77分の短尺。
患者をいったん降ろすくだりで明らかに緊張感が下がったので、どうしても途中では降ろせない状況設定にした方が良かったのでは。
とはいえ全体を通してムダは少なく、何より短尺ということですんな
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.8

偉大なるマンネリズム。
コレジャナイを提供してしまうよりも遥かに素晴らしい。
旧作のキャストがカッコ良く年を重ねていたことに、素直に温かい気持ちになった。

コンジアム(2018年製作の映画)

3.5

povホラーでありがちな「これ誰の主観なの?」「なんでわざわざ撮影してるの?」というツッコミポイントを発生させない設定づくりは非常に秀逸。
ただ、肝心のホラー描写にそんなに新鮮味がないのが残念…。
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96時間(2008年製作の映画)

4.0

キャラが立ったヒーロー。
カッコいいセリフ。
キレの良いアクション。
スパッと90分。
ジャンル映画として100点。
ナイスなアクション映画を観たいときにうってつけの一本。

最後まで行く(2014年製作の映画)

4.2

韓国サスペンスは面白い作品が多いが、その中でも他とは一線を画す傑作。
シンプルに面白い!!
思わず「うぉぉ…!」と唸らされるラストシーンも最高。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.3

何を期待して観るかで評価はカナリ大きく分かれるのでは。
ピュアなホラーを期待する人なら★2.5
友達と騒ぎながらエンタメホラーを楽しみたい人なら★4.0くらい行くかも。
間をとって★3.3とする。
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呪詛(2022年製作の映画)

3.7

怖い!!
「おぞましい」「気持ち悪い」といった感覚を『恐怖』に含めても良いならば、間違いなく優れた恐怖映画であると思う。
舞台となる禁足地の美術が素晴らしく、非常に生々しい怖さを醸し出している。
ホラ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

予知夢と黒電話、ふたつの超常現象がほとんど連関することなく、どちらかひとつが機能すれば解決してしまう構造は物語上の欠陥ではないだろうか。「どっちが活きて解決に結びつくのか?」でハラハラするわけではない>>続きを読む