ももんがさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

しあわせの百貨店へようこそ(2018年製作の映画)

4.0

50年代豪州の百貨店。真夏のXmasの買物に押し寄せる客達。生演奏やコーラスに熟練従業員の接客。普段着のプリントドレスが可愛い。出身を尋ねる会話が多く改めて移民の国だと感じた。日本橋の某老舗百貨店を思>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.6

貧しい再婚同士のカップルと互いの連れ子達。恋多き人妻の愛人への束縛と恋敵への嫉妬に狂気を感じる。それぞれ自分の連れ子を庇い喧嘩するのが切ない。我が子そっちのけの母で子供がグレるのも無理はない。

タイピスト!(2012年製作の映画)

3.5

秘書を目指し田舎から出てきたヒロイン。10本指タイプが出来ずクビに。だがボスはチャンピオンの夢を彼女に託す。大会出場目指し猛特訓の日々が始まる。練習用マニュキア笑える。50年代ドレスや車がおしゃれ。少>>続きを読む

画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)

3.7

じんわりと心に沁みる人生晩秋の物語。都会の喧騒を離れ故郷のカンパーニュに戻った画家。雇いいれた庭師は同級生だった。大人になり経済的格差が如実に現れてるの切ない。同級生とはいつまでも楽しい話をしたいもの>>続きを読む

旅するエリスバン/マンコ・カパック(2020年製作の映画)

3.5

ペルーのチチカカ湖近くの街。田舎からきた青年の要領の悪さにイラつくレベル。色々と不運が重なったんだろうが余りに良いカモ過ぎる。失敗は成功のもとなのか。山高帽の民族衣装の女性達のみ印象に残った。

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.8

なるほどそう言う事だったか!奇妙な依頼を断られ続ける中年男。若者達の職業や出身は死と隣り合わせ。老人は生きる事の大切さを説くが剥製師として動物を殺傷する。土から石へと緩和されるのが良い。

若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

4.0

60年代香港。豪華なチャイナドレスの数々。雨が降っても娼婦のヒロインは客引きに。若き仕立て屋は彼女のため懸命に縫い上げる。彼はドレスが彼女であるかの様に優しく取扱う。仕立て屋と娼婦双方の手が艶めかしい>>続きを読む

郊外の鳥たち(2018年製作の映画)

3.6

地質調査に訪れた青年のまどろみ。夢の扉が開き郊外の廃校に足を踏み入れる。幻の鳥の様に子供達も束の間滞在し一人ずつ飛んでゆく。近代化に抗うようにしばし姿を見せただけ。未来への警告と理解した。

ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.6

ところはNYブルックリン。精神科医の妻とオペラ作曲家の夫。スランプ夫は外の世界の他女性と知り合い復活する。妻は子供も独立しブチ切れてしまう。思いのほかAハサウェイ出演シーン少なかった。

彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)

3.8

こんな恐ろしい病気があったのを初めて知った。以前なら間違いなく精神病院行きだったところを救われる。医師尽力や家族恋人の支えあってこそ。他患者のため本を書いたの凄い。文筆業で良かった。

ライスフラワーの香り(2017年製作の映画)

3.7

アジアの可憐なライスフラワー。抜ける様な青空と同じ色の屋根。昔の風習で暮らす少数民族の老人達。都会の出稼ぎから戻った母と超反抗期の娘。それでも母娘は徐々に寄り添う。ラスト民族衣装での舞の奉納良き。

リリーのすべて(2015年製作の映画)

3.7

デンマーク在住の画家夫妻は夫が性同一性障害。徐々に女に目覚めていく夫の姿は鳥肌もの。彼の性転換希望を知った妻の衝撃。それを受容する勇気と愛情が凄い。世界初命懸けの外科手術を実施。結果はいかに。

ヴェルサイユの宮廷庭師(2014年製作の映画)

3.5

ベルサイユ宮殿庭師の話。完成した庭の手入れではなく新規造園だった。庭園庭師の女と庭園建築家の男。当初は反目するも徐々に協力しあう。女性のコルセット作業着と国王役カツラと化粧が暑苦しそう。

シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち(2019年製作の映画)

3.7

ユニークな仏映画。ゲイのアマチュア水球チームが大会出場する事に。コーチは訳あり元五輪メダリスト。バスや大会も前夜祭、水着も超個性的。水球試合シーンの撮影は迫力満点。やっぱり仲間は大事。

フォーリング 50年間の想い出(2020年製作の映画)

3.6

幼い頃に母と妹と家を出た主人公。不仲な老父を引き取るも和解への道は遠い。下品な言葉を乱発する認知症の父。あれじゃ家族はたまらない。過去と現在の親子が交互に現れるのちとややこしい。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

あっけないラスト。転落死した夫の死因を探る解剖学。事故死か自殺か他殺か。目撃者はなく妻は逮捕され視覚障害の息子が証言台に。母国語でない供述。両親の名誉挽回のため彼は記憶と聴覚嗅覚を総動員する。名演技。>>続きを読む

カラーパープル(2023年製作の映画)

3.6

奴隷の様に女を扱う男に怒りを感じる。望まない結婚を娘に強要する父。妹との交流を許さない夫。妹の手紙保管してたの謎。自分より弱い立場の女性を虐げる奴。ミュージカルじゃなかったら悲惨だった。

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.8

聖地マシュハド。街の浄化を名目にした連続娼婦殺人事件。蜘蛛の巣を張る狂信的サイコパス犯人と罪悪感のない妻子。取材のため命がけで囮になるヒロインが凄い。裁判の供述にいちいち呆れた。震撼させた実在の殺人鬼>>続きを読む

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.0

ほぼ全盲に近い青年の実話。五つ星ホテルで働く夢のため大芝居を打つ。幸いにも周囲の助けを得る。だが裏方のみならず接客は余りに無謀。介助が必要な立場で失礼のない業務は無理。結局は利己的な嘘。

グレート・ディベーター 栄光の教室(2007年製作の映画)

4.0

米国南部黒人の権利のなさと迫害が酷い。大学生のディベートチーム設立は興味深かった。彼らが凄く上手でその説得力全てが素晴らしい。インテリ役多いDワシントンも良き。

ノベンバー(2017年製作の映画)

3.5

モノクロで繰り広げられる不思議な世界。白い雪、白黒の衣装、灰色の景色。酷寒のエストニア死者の日に戻って来た彼ら。物の怪達とクラット。貧しい人々と成就しない若者の恋。血を流すキリスト。どこまでが夢か現実>>続きを読む

隣人-The Neighbors-(2012年製作の映画)

3.5

競争社会の韓国では他人事ではない。子供達の塾送迎は親の役目。特に女の子には神経を使う。顔見知りであるはずの団地住人と関係者や職業柄出入りする人。知人の中に潜む恐ろしさ。地下室も悪の温床。

ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~(2019年製作の映画)

3.9

差別とは何だろう血の色は同じなのに。目に見える肌の色と見えない従軍経歴。KKK支部長白人男性と活動家黒人女性。二人は住民討論会シャレットで共同議長に。周囲の圧力や妨害工作にめげず公立学校人種統合は叶う>>続きを読む

東ベルリンから来た女(2012年製作の映画)

3.8

ベルリンの壁崩壊前。都会から地方に左遷された女性。監視下におかれ職場でも孤立する。が徐々に医師として患者を気遣い信頼を得る。自由か使命か。恋人の待つ西へ行くか同僚医師と東に残るか彼女の選択は。象徴的の>>続きを読む

花の影(1996年製作の映画)

3.8

アヘンは人を廃人にする。巣窟から逃走する人と残る人。富豪兄姉夫婦は身勝手過ぎる。幼い主従関係だった二人のトラウマと再会。令嬢は愛し過ぎジゴロは愛せなかったのか。全てはセピア色の夢のなか。

こころに剣士を(2015年製作の映画)

4.0

レニングラードから逃亡中の元ドイツ兵は捕まれば収容所行き。身分詐称し教職に就くが校長が何とも意地悪。スターリン粛正で家族を失った東欧の子供達。彼を父の様に慕いフェンシングに希望を見出す。とても良かった>>続きを読む

エメランスの扉/家政婦の秘密(2012年製作の映画)

3.8

家政婦として雇入れた老婦人。有能ながら気難しく雇主は扱いに苦慮する。彼女が頑なに自宅に他人を入れない理由とは。孤独な彼女の待ち人は誰だったのか。オスカー女優ヘレン•ミレンの熱演が光る。邦題イマイチ。

チャーリング・クロス街84番地(1986年製作の映画)

4.3

本小包開封時のワクワク感。NYの女流作家とロンドン古書店主。本購入と郵便為替添付の手紙が文通の様に。面識はなくとも互いを気遣うまでになる。遠く大西洋を隔てた本が結ぶ縁。ネット購入にはない深い味わい。

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.0

レンタルしてまで観たけど残念ながら全く合わず。途中で寝落ちした。ちなみにビッグフィッシュはホラ魚との意味らしい。

サウンド・オブ・ミュージック(1964年製作の映画)

3.8

WW2のオーストリア。修道女見習いの家庭教師マリア。ドレミの歌を子供達と歌うのが良い。アルプス超え逃避行だった記憶。イケおじ大佐の故郷へのエーデルワイス弾き語りも好き。Bless my homelan>>続きを読む