最先端の技術であるのはわかりますが、それ故にか、人がプレイ中のゲームを見ているような距離感。
ひとりっ子政策、て聞いたことはありましたが、出産を政府が制限する、という無理を、一人息子を持つおっさんとしても、とても考えさせられました。端正な映像で粛々と綴っていただき、深く感じいります。
叫んだり、怒鳴ったり、
瑛太さんが頑張っていただけに、
その先にあるものを感じさせていただきたかった。
序盤から中盤、張りつめた美しい映像に引き込まれていくのだけど、終盤の一連の儀式は陳腐に感じてしまいました。
独自の恐ろしさは見られますが、役者なのかカメラなのか、完成度の低さも見られます。
不穏であるけれど、どこかにユーモアがあり前向きでもある絵作りに引き込まれました。観てから2日後くらいにじわじわと良くなってくる。この監督の次作、観てみたいです。
結末はぶん投げすぎでは。
疲れていて何も考えたくない時にちょうどよい娯楽性でした。楽しめました。
それでもやっぱりジュリーはカッコいいし、田中裕子奥さんの演技、池脇千鶴さんのくどいのを通りこした可愛げは、観てよかった。天才が揃ってしまいました。
90年代に同世代としては、痛いくらいに伝わってくるこの孤独。
共同体である家の、喜びと疲労。人生を投げて娘を助ける彼の微笑に、それでも家族は愛なのだと思う、やるせなさ。
中学生の教科書で読んだ「藪の中」、その感動を思い出すに、この違和感は認められない。
とにかくよくできていて。きちんと社会を描いているからこその、娯楽映画にとどまらない感動がございます。
おしりまるだし三船敏郎の猿ぶり、その運動は、偉大なのです。
帰還した母国のから騒ぎとフラッシュバックする戦地とを、一日に美しく纏め上げる、熟練した編集。
宇宙の話というのは、時間の話でもあるかと思いますが、その作りが曖昧で物語に深さがないままに、終わってしまいました。
死に取り巻かれてしまった普通の男が、月に降り立つ人類1号でした。大仰に煽ることを抑えたその演出に好感を持ちました。
おじさんにして、自分の無知さを思い知る。東條英機という人をよく知らなかった。もちろん名前は知っていたが、知りたくなかったのかもしれない。
タクシーで降りはじめる雪に窓を開けるキム・ミニは、ホン・サンス史上最強の美しさで。
今見てもすごい体。それだけでひっぱってしまった感じはありますが。おっぱいってすばらしい。
風間杜夫さんも。
誰も彼も口が達者で羨ましい。
郊外という不変のテーマですが、恋愛ではないぶん、爽やかに見られました。
賛否両論あるのは当然ですが、何かをゆさぶってくれるこの感じはくせになっております。きれいにまとまりすぎていないかとも思うのは、娘を置いて自殺する母の強いのか弱いのかわからない人間性が見えなかったからで>>続きを読む