むせながら、希望は生き続ける、ラストにつながってゆくこの編集の高揚は、やはり良き映画であると思うのです。
物語として辻褄あやしいし簡単すぎるだろとも思うけど、それでよし、エンターテイメントですもの、
日本を代表するであろう美女と美しい映像は保養とはなるが、とってつけたように続く台詞に、心を動かされることはなかった。
氏の映画にしては起伏に乏しいのかと思いつつ、静かに静かに脈打ってくるところは流石です。映像、音楽、衣装、美しい。技術。
考証され検証され続けたであろう、線、色、の完成度はおそろしくもあり。老人たちの蓄積された技術には、到底及ばないと思わせられる。
あいかわらずカールはおもしろいけれど。
こんなに、アクションエンタメな感じでしたか。
この監督の作品に共通するものですが、ほったらかされた先には、なんとも大きな闇があって。ほったらかせられなければ、それを感じえない、というか。けっこう好きです。
サラ・ポリー、きれいだ。
技術すごい。
ジュリアン・ムーアのあっけなさから、人物の薄さは、いいぐあいでした。
僕は石橋静香さんが好きになりました。
詩を映像化することの難しさ。
難解という言葉は使いたくないし。ひとつひとつの画面の完璧さ、重なる言葉の音楽、すばらしいです。
鐘は鳴り。彼は復活するのであった。創造することの力とは、凄まじく。
宮崎あおいの、かわいさが尋常でない。「ユリイカ」しかり、このせつなさは、彼女ゆえに。
だんだんちょっと好きになる映画。
まじこわいす。
音楽が冗長に思える箇所もありましたが、それもふくめての気持ち悪さ。この気持ち悪さ、好きにはなれないけど、残りました。
なにかを切り売りしているような、精度の低いエピソードのつなぎあわせ。ネタがきれてしまったような。
どこかリアリティの感じない展開も、あるような。しかし、女の悲しみは十分に伝わってきました。
4時間が長くないのは、ハイコントラストな美しいモノクロ。その奥行きには、一つ一つ高度で緻密なデザインを感じました。
フィリピンについて。
なによりも、最新のパペットアニメーションの、ハイクオリティ。
ペットの問題は、あまりにセンシティブで、もやもやしてしまう。
最初から最後まで、完璧な構図。怒れる京マチ子の、きれいなこと。雨をはさんだ、中村鴈治郎とのけんかのシーン、尊い。
2019 my best
冗長にすぎるかんじ、演劇的にすぎるかんじ、はあったけど、エンディングは秀逸。