九月さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

3.8

ある夜の場末の倉庫。拳銃の密売取引のため集まった2組のギャング。張り詰めた空気の中取引が進み、無事に成立するかと思いきや、ある揉め事をきっかけに交渉がこじれていく…武器商人や交渉人まで交えて、突如とし>>続きを読む

ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)

3.6

モノクロの映像に、何が始まるのか最初は???だったけれど、色がないから余計になのか、不思議と世界に入り込んだ。
特に千手が登場してからの展開は、あっという間に感じられた。

やっぱりこういう存在には敵
>>続きを読む

ジャコメッティ 最後の肖像(2017年製作の映画)

4.0

1964年のパリ。
主人公のアルベルト・ジャコメッティは、友人であるアメリカ人のジェームズ・ロードに肖像画のモデルになってくれないかと頼み込む。
その申し出を快く引き受けたロードだが、数日で終わる予定
>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.7

18世紀のフランス、あらゆる制限の中で生きる、この時代の女性たち。望まぬ結婚を控えた貴族の娘と、彼女の肖像を描くように依頼された女性画家。そんなふたりが、身分も性別も関係なく恋に落ちる物語。どの場面を>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.7

デンマークで暮らす、風景画家のアイナー・ヴェイナーと、その妻で肖像画家のゲルダ・ヴェイナー。
ふたりが住むコペンハーゲンの街並みや、とても素敵な邸宅での生活に目を奪われるところから物語は始まる。

>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.9

Facebookを立ち上げた大学生のサクセスストーリーかと思って見始めたら全然そんなことはなく…
創設者であるマーク・ザッカーバーグが、大学の先輩にあたる双子のウィンクルボス兄弟と、親友のエドゥアルド
>>続きを読む

白雪姫と鏡の女王(2012年製作の映画)

4.2

白雪姫のファンタジーな世界に、コメディ要素もありつつ、何より素敵な衣装にときめきまくりの映画。
可憐な見た目とは裏腹に肝が据わっていて度胸のある白雪姫と、屈強そうな身体とどこか抜けてる頼りなさを併せ持
>>続きを読む

レベッカ(2020年製作の映画)

4.2

あんまり評判よろしくないなぁ、と思っていたけれど、オリジナルを知らないからか楽しめた。クライマックスが駆け足でややあっさりめな気もしたけど、面白かった。

リリージェームズとアーミーハマーが演じる夫婦
>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.5

もっとシリアスなスパイものかと思いきやコミカルなテイストもありつつ、スカッと面白かった。
アクションも見応えがあるし、ストーリーもまとまっていて、全体的にスタイリッシュで好きな感じだった。

主要キャ
>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.7

複雑そうだったけど、ストーリー構成と魅力的な登場人物、テンポの良さに引き込まれて一気に観た。

ラストシーンが最高。

ジョセフゴードンレヴィットの検事役がとても良かったけどオリジナルのキャラクターな
>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

心を掴まれっぱなしだった。
そもそも恋愛ものがそんなに好みではないので、この手のストーリーはハマるかどうか…と思って話題作ながらも観ていなかったのだけれど、大好きな映画がまたひとつ増えた。

携帯電話
>>続きを読む

グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.6

生きていくために銀行強盗を実行したとはいえ、自ら弟を巻き込んでおきながら…とは思う。そして、その後の行動がよくもまぁそんなに次から次へと嘘が思いつくなぁと感心すらした。

罪に罪を重ね、それでも弟を守
>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.3

視覚的な華やかさと内容の暗さの対比。煌びやかで素敵だなんて思っていたら、待ち受けている運命が辛すぎた…

ギャッツビーが不憫だけど、遺された人たちもそれぞれ地獄だなあ。

泣くな赤鬼(2019年製作の映画)

3.9

想像つきそうなストーリーかな、と思っていたけれど、役者さんそれぞれの演技が素敵なのと、部活に必死に励んでいたことを思い出して、ジーンときたりちょっと苦い思いになったり、涙がこぼれそうになるシーンも多々>>続きを読む

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.8

面白かった、という一言では何か違うような不思議な魅力の詰まった映画だった。

ドイツの画家、ゲルハルト・リヒターの半生が、何が事実で何がフィクションかは明かさないことを条件に描かれた作品。
原題は W
>>続きを読む

ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)

3.7

写真家として、父親として、今の自分に焦りを感じ苦悩するデニス・ストック。そんな時、訪れたパーティで、無名の新人俳優ジェームズ・ディーンと出会う。
デニスとディーン、ふたりはどこか対照的というか、境遇も
>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

5.0

普段、あまりにも自然すぎて特別意識することがない映画の世界の中の音。

実は緻密に計算されていて、工夫やアイデアなんかが詰まったその音には、たくさんの人の時間や労力、情熱がかけられている。より一層盛り
>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

それはもうめちゃくちゃ期待していたけれど、その期待を上回るくらい最高だった。これは何回でも観られる。話はもちろん難しかった、というか半分くらいまで何が何だかよく解らず、いや最後まで観て理解できたわけで>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

5.0

まず想像&創造力とその再現性がすごすぎる。途中で「どういうこと?」ってなりながらも、黙って見続けていれば話は入り込んでくるし腑に落ちることも多かった。
でも最後の瞬間まで結末が読めなくて、どうなったん
>>続きを読む

誰も知らない(2004年製作の映画)

5.0

生活感や母親と子どもたちの感じ、日常を描いた何もかもが現実的で、世界観に入り込んでしまった。

終始暗くて重い話なのかなぁ、となかなか見られずにいたけれど、見始めてみると、子どもたちは明るくてみんな可
>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

4.0

原作未読で、目を瞑りたくなるようなシーンがたくさんあるのかと思いきやそうでもなく(なにせ主人公は 絶対に殺してはいけない、という約束を課せられている)コメディ要素もありつつ面白かった!
この手の殺し屋
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

ヒューマンドラマとしての内容の面白さもさることながら、SFのロマンに、IMAXによる圧倒的な映像美と臨場感…あまりにも贅沢な三時間でした。

友達が誘ってくれて、前情報なしの初見だったけどめちゃくちゃ
>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.0

面白かった。もともと小説を読むのは好きだけど、この映画を観て、もっと深く読みたくなった。

響の突発的な暴力や行動にはギョッとしっぱなしだったけれど、必ず理由があって、高校生ながらもしっかり自分の信念
>>続きを読む

ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.8

思っていた以上に暴力しかなく、主人公の口数も少なく、何の共感もできない行動ばかりだったけれど、不思議と見入ってしまった。
主人公の弟、将太の目線で見ていたのか、彼の行末を心配してなのか、気が重くなるよ
>>続きを読む

今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

4.0

三橋と伊藤も、オトンとオカンも、智司と相良も、かわいくて強い女性陣もみんな好きだけど一番好きなの今井と谷川!
ドラマの時は憎き開久!って思ってたけど、智司と相良が戻ってきた時にはテンションあがってしま
>>続きを読む

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.0

ゲームの知識は全くないけど、クスッと面白いしところどころ感動するし、ストーリーも出ている役者さんたちも好きで、サクッと見られた。
吉田鋼太郎がお父さん役で出ているものってハズレがない気がする。

花戦さ(2017年製作の映画)

3.9

戦国時代の争いの隙間で花を生けてのほほん系かと思いきや全然そんなことなく、この時代の重暗〜い感じが全面にありつつ…でも花の華やかさと主人公のキャラクターの明るさもあって見やすく、面白かった!

利休が
>>続きを読む