九月

ディーン、君がいた瞬間の九月のレビュー・感想・評価

ディーン、君がいた瞬間(2015年製作の映画)
3.7
写真家として、父親として、今の自分に焦りを感じ苦悩するデニス・ストック。そんな時、訪れたパーティで、無名の新人俳優ジェームズ・ディーンと出会う。
デニスとディーン、ふたりはどこか対照的というか、境遇も職業も宗教も、生まれた場所も全然違う。そんなふたりの物語が、事実に基づいて進んでいく。

邦題から、勝手にもっとキラキラした映画を想像していた。どこかで主人公が死んで、泣ける系なのかと…
でも実際はそうじゃなくて、全体的に重暗い感じだった。
主人公がかなりのチェーンスモーカーで、煙草を吸うキャラクターがあまりにも多くて息が詰まりそうなくらいだったけれど、煙草の煙が良い感じに気怠い雰囲気を出していてすごく引き込まれた。

50年代のアメリカという舞台、流れる空気感、好きな雰囲気の映画だった。
あとやっぱり写真って良いなあ、撮る姿も撮られる姿も、写真を現像するシーンも、見ているだけでワクワクする。
「ここにいた記録に」写真を撮る、ってディーンが言うとすごく説得力があって、ちょっと寂しくなって泣きそうになった。
九月

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