icさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

カミーユ、恋はふたたび(2012年製作の映画)

3.5

ひとりで監督、脚本、主演までもを務め上げたパワーが漲るノエル・ルヴォウスキー。劇中でも過去に戻った途端酒浸りだった日常から離れ、今である未来を全力でどうにかしようとする。そんな姿に励まされるような…>>続きを読む

病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)

3.2

やはりドキドキ感とホラー並みのひんやりとした気持ちにさせられる。大胆なパフォーマンスのような現場はお話の中だから安心してみれる。しかし、やはりこのシリーズは事件とは別に犯人の苦悩や悲しみという部分も描>>続きを読む

女王蜂(1978年製作の映画)

3.7

何に対しても言えるけれど物事は紙一重。深い愛情ほど暖かさと恐ろしさを兼ね揃え狂気に変わるものはない。この作品では愛情のその両面を感じることができた。
それにしても金田一シリーズは犯人の見当がなかなかつ
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.4

不器用な恋愛小説家役のジャック・ニコルソン。本当に人が腹立つことばかり言うけれど段々と根はいい人なのだとわかってくると途中からいつの間にか応援してしまう。ただ素直じゃないからここぞという時に決められな>>続きを読む

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

2.9

ハンドが独立して動いていることに初め驚いたのに最後には慣れてしまっている不思議さ。ちょっと不気味で、でもなんだか豊かな気持ちを持っているから愛せてしまうそんなファミリーのお話。

途中アトラクションみ
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心中天網島(1969年製作の映画)

4.4

なんじゃこりゃ。何もかもが斬新ですごい。黒子ってかっこいいものなのだろうか。いやむしろ、登場してしまってよいのって思ってしまう。でもそれも含めたカメラワークや昔ながらの舞台の仕掛けも映すのに急に家の壁>>続きを読む

幸福の鐘(2002年製作の映画)

3.7

久しぶりのSABU監督作品鑑賞。やはり独特のものを感じる。まず主人公のはじめの登場の仕方からかっこいい。そして音楽もなく寺島進の台詞もなく進んでいく。代わりに所々で出会う死を目の前にした人たちの台詞や>>続きを読む

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.6

設定に無理があることは別としてかっこいい。何度もヒロインを変えてやる程の名作だけあるのを感じた。映像の撮り方や台詞の節々がよい。ラストの丸は何この終わり方、観たことないと思った。

ヤクザの部屋で壁に
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チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜(2011年製作の映画)

3.0

音楽が素敵な作品だった。映像の発色も良い。

結局のところを考えるとちょっと悲しいお話。其々のストーリーや思いがあることを知ると何とも言えない気持ちになった。

久々にみたマリア・デ・メディロスは相変
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.0

大根仁さんの映画作品は恐らく初めての鑑賞。ドラえもんネタを始め知る人ぞ知る小ネタをちょいちょい挟むのがおおっとなる。逆に知らないとわからない。ゲンズブールの名前もこの映画に出て来るとは思わなくて不意打>>続きを読む

ニライカナイからの手紙(2005年製作の映画)

2.7

ストーリーが予想ついてしまう割りに号泣してしまう。

綺麗な島を舞台にその小さい世界ならではの関係や支え。2時間くらいあることを感じさせない作品だった。

自分は東京で育ってきたから何も考えなかったけ
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.3

昔見たのを思い出した。やはり背筋がゾクッとする。ただの探偵ものではないことを感じた。
こちらも最新のものよりこの作品の方が泥臭い感じがリアルで恐ろしくてあじがあった。 記憶。

悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.0

金田一シリーズはやはり石坂浩二さんのものが好き。
事件ものなのに冷やっとするような雰囲気を漂わせるのがすごい。昔の映画の雰囲気と曲の使い方とがソワソワしてしまう。

内容はとんでもない話だったけれど、
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フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

1.9

ゴージャスな感じにはおおっていうのが止まらなかった。迎えのヘリ、プレゼントに車、広々とした部屋…
一方で展開があまり進んで行かないのも感じた。嗜好を知ってからが長すぎて終わり方が呆気ない。予告編で感じ
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.4

夫婦という形を何とも言えない表現で描いた作品。お茶漬けかぁなるほどと最後なんとなく理解する。日本人ならこのなんとなくのニュアンスはみたら伝わってくるんじゃないだろうか。

いいなぁとほのぼのさせておき
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ニューヨークの巴里夫(2013年製作の映画)

3.6

すごい。複雑すぎる。でもこんなに色々あると話題性というか笑いに変えてしまえるのだなと思った。
はじめは妄想と現実が入り混じったり場面の切り替えに着いていけるかしらと思っていたけれど、段々それが最後はハ
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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.9

すごくものすごく考えさせられてしまった。これからどうするのだろうと想像がふくらんでいく。

台詞は少ないけれどその中に子供ならではの無邪気さとか素直さとかそういう感情がリアルだからこそ、悲しいシーンで
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200本のたばこ(1998年製作の映画)

2.8

なるほどと最後に題名の意味がわかる。
大晦日の話だけど日本とは全く違う価値観で誰かとの出会いをゲットしないと次の1年は誰とも出会えないと言うわけでみんな焦ってる話。そう思うと何だか矛盾してる。

格好
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パビリオン山椒魚(2006年製作の映画)

3.5

めちゃくちゃの度が過ぎて好きだった。これは一体何なんだと予想がつかない面白さがある。

富士山は映るし住所も日本なのに設定はどこなんだろうと考えてしまったり、よくわからない最上級だった。

衣装やヘア
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サブマリン(2010年製作の映画)

3.3

あれもこれも学生の時ってとにかく悩み事が尽きなかったことを思い出す。今思い出したら何ともないこともその時はその時の自分なりに重大な事だった。

独特の雰囲気と台詞とテンポで引き込まれた。子供なりの家族
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Presents うに煎餅(2007年製作の映画)

2.3

なんだかよくわからないけれど40分弱なのでちょっとした時間で観れる。
戸田恵梨香はひたすら可愛い。女の子の心理だなぁとも思ったり、社会に対して言いたいのかなとも思ったり。

マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.3

ネオがスーパーマンの如く空まで飛べるようになっている。

マトリックスの面白いところは割と哲学的なところ。預言者とネオの会話は耳を澄ましてしまう。イメージは膨らましていけば途轍もなく面白い。

これだ
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マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

3.5

何だか演出が豪快すぎて何が何だか一体どうなっているのだかわからなくなったりする。その分、大きなスクリーンで観たかったなと思ったり。

相変わらずインテリア、衣装含め凄くかっこいい。マトリックスの中での
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マトリックス(1999年製作の映画)

3.9

人間はAIに支配され仮想空間の中で生活させられてるという内容。色々な設定が考えさせられる一方。人類を滅ぼしたのも自分たち自身であるというのも機械を発達させていったのも人間という残酷さ。そして、果たして>>続きを読む

ニシノユキヒコの恋と冒険(2014年製作の映画)

3.1

何と言うか、モテる男の人を肯定してる物語。モテることは仕方ないというか、そりゃそんな風にされたら好きになってしまうでしょっていう男性。しかも竹野内豊という…もう仕方ない。

ちょっとした間が絶妙でネコ
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インスタント沼(2009年製作の映画)

3.6

三木聡ワールドに夢中になってしまう。
よくわからないけれど日常に明かりを灯してくれるような感じが好き。そしてちょっと変。明るい気持ちにさせられる。

撮り方も始まりの昔っぽい映像と速いテンポの流れとか
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

2.5

詩を映画にするというのはとても難しいものだと思った。台詞にいれるとまるでシェイクスピアの"ロミオとジュリエット"のよう。現実的だからこそ台詞が浮いてしまうことが気になってしまった。
東京の様々な問題、
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天才画家ダリ 愛と激情の青春(2008年製作の映画)

4.4

人並み以上に成功したいと望むなら
記憶に残る人物になるなら
作品でも私生活でも抜きん出ていないと
世間は何を信じる?
道徳とか不道徳とか善とか悪とか
僕の…いや僕らの手で粉々にしよう
突き進むんだ
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美女と野獣(2014年製作の映画)

2.7

ファンタジーとリアルな世界の交わり方は難しい。たまにコミカルな感じがあると世界観が統一されていない感じがしてしまった。
とはいえ、流石フランス。ベルのドレスをはじめ、衣装がとても素敵。思わずドレスが着
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サッド ヴァケイション(2007年製作の映画)

2.5

親との関係性ってとても不思議な感じがする。関係を断ちたくても憎んだり恨んだりはできても無関心にはなれない。そこから産まれてきた宿命じゃないけれど親と関係なくなることは難しい。
嫌いと好きって同じくらい
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転々(2007年製作の映画)

3.8

うん。東京って嫌いになれない。
空気だって美味しくないし人だって多いし、でも人にまみれた街中とか自分の世界を確立できる丁度良い人との距離感とか開発されていくビルの合間にある昔ながらの店とか、なんだかん
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トリック劇場版 ラストステージ(2013年製作の映画)

3.3

なんとなく終わり方がよい。ちょっとした感動とか関係性とかをもの凄く絶妙な感覚で描くなと思う。
そして、長い時間を辿って製作されてるなりにどのシリーズもその頃出だした俳優さんが出ていたりでその時流行って
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