ヤムチャンさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

ヤムチャン

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50回目のファースト・キス(2004年製作の映画)

3.2

ラブコメはやはり下品さと愛おしさがうまく同居しているくらいが丁度いい。
アダムサンドラーの鋼のメンタルとドリューバリモアの苦悩の表情の演技がキュートな作品。
記憶が一日しかもたないというシチュエーショ
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50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

2.8

日本版のラブコメの限界。
照れ隠しのおふざけ感が洋画のラブコメとは決定的に違う。
福田組のメンバーの安定のふざけ感は予想通りおかしみをくれる。太賀の役どころがいいね。深みよりあっさりめ。

億男(2018年製作の映画)

3.1

俳優陣の演技が濃いので、お金がどうこうというより人間がどうこう騒がしい。
一男と九十九を静のキャラ設定にしないと終始お騒がせ映画になる。
良くも悪くもお金が人を支配するのか人がお金を利用するのか、AI
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アトランティスのこころ(2001年製作の映画)

2.2

うーん、ありがちな少年時代のノスタルジーに不思議な老人との出会いと主人公の成長譚はバックトゥメモリーに纏まってはいるけど、いまひとつ心打つところまではいかなかった。
子供たちもかわいらしく躍動していた
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.0

近頃のホラーときたら、後味の悪さ。精神異常とオカルティックで呪術的なトリッキーさ。凝った作りと胸くその悪さが不快なイラつきを落としてくれる。

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.5

他人の狂気は喜劇というコメディアンへのアンチテーゼ。
普通にしていれば人を惹きつけるだけの特異性は引き出せない、何かを犠牲にしなければ。その代償はあまりにも大きいが名声というリターンが、誰かを振り向か
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インビクタス/負けざる者たち(2009年製作の映画)

3.8

日本でラグビーW杯があるタイミングで観たため、否応なくラグビー熱。多分これが自分史上においても一番ホットなタイミング。イーストウッド作品なので間違いない作品ではあるが、実際のラグビーに無関心だったもの>>続きを読む

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.6

この監督の作品は俳優陣の演技の緻密さを表現するのがうまい。登場人物の芝居だけで印象操作されてしまう。
とにかく、コリン・ファースの吃音とイラつき加減が終始絶妙に煽ってくるし、ジェフリー・ラッシュの飄々
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.7

完結編再鑑賞。ここまで作り込まれるともう原作バットマンを超越した感がある。もちろん元ネタのバットマンを実写化しているんだが、善悪の意義を問い直す物語の構築性の完成度が高すぎて恐れ入る。たかが架空のゴッ>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.9

ダニーボイル謹製のダークファンタジー。
もし、Beatlesがいない世界だったら。
かのエド・シーランさえもピンとこないほどの影響力。なんとなく当たり前に在るものがない世界ってすごい違和感。この逆説的
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ジョーカー(2019年製作の映画)

2.5

このジョーカーは圧倒的な悪ではない。
精神疾患と取り巻く環境が一人の人間を狂気に向かう背中を押す瞬間を見せた作品だった。
ホアキンの演技、特に独特な笑い方は鮮烈ではあるが、ダークナイトとはアプローチが
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

1.8

犬視点から飼い主を見る擬人化での信頼感。ベイリーの意思を引き継ぎ何度か違う犬の人生を見せるが、ダイジェスト過ぎて関係性の構築が弱い。結局イーサンとベイリーの関係性を輪廻転生的に表現しているが気が散って>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

2.0

スタンドバイミーくずれ。
少年少女の友情と各々の恐怖心との戦い。
ペニーワイズもトラウマ的恐怖まで辿り着けず、全体的に怖さも冒険感も一歩及ばず。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.6

是枝監督のプロモーションの少ない作品は味があって大変に良い。
折しも台風の日にぼっーと観るには適していた。主人公は阿部寛演じる良多でありながら取り巻きそれぞれの目線に分散しながらも、ひとりの人間の葛藤
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サスペリア(2018年製作の映画)

2.9

もはやアート。狂気の舞踏。
サスペリアの解釈わっからん!
赤のインパクトとトムヨークの歌唱の印象しか残らなかった。再見。

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.2

なんとも後味悪いというか後味が残る余韻系ホラーだった。音楽も妙に怖さを煽るし、ゆっくり「それ」は近づいてくるからこそ、いきなりどーんってやられたら驚いちゃう。久しぶりに昔懐かしい演出のホラーを観た。

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.0

再々鑑賞。何度となく観てるコイツ。
ジョーカーの執拗なまでの善悪コントール。選択するのはどの立場かによって表にも裏にも光にも闇にもなる皮肉。悩め人間。
そもそもゴッサムシティという街が混沌としているか
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累 かさね(2018年製作の映画)

2.9

漫画原作の実写版という期待値の低い入り方をしたけど、美醜がテーマで入れ替わりによる心理戦は、演劇という舞台で役を演じる女優に於いては非常に興味深いと感じた。どちらがどうと言うことは無いが、二人が同じ人>>続きを読む

十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

登場人物の多様性がビジュアル演出のみで年齢層が若く、皆死ぬことへの考え方が甘く、薄っぺらい。もっとサイコパスな展開を期待したものの肩すかし感が否めず。
ロジック的には真剣佑がほぼ正解の謎解きをする事で
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エリザベス∞エクスペリメント(2018年製作の映画)

2.5

人間の欲望のひとつのカタチ。
エクス・マキナとはまた一味違ったテイストのSFスリラー。
快楽のための道具となり得た彼女の意思は何処に向かって走り去るのだろうか?
エリザベス役のアビー・リー・カーショウ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

負け犬の生き様をビジュアルエフェクトで可視化した現代劇。
ここまで高度に複雑化した世の中、金を持っているヤツの発言が正義なのか?これからの逆転を信じるならば、自分にとって未知との存在と共生するくらいの
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.8

フレディのクイーンの軌跡を様々なカット割りで繋ぎ、まるでアーティストビデオを観ているかのようなつくりは引き込まれてしまった!
登場人物に感情移入しストーリーを追体験していく運びとは違って、ドキュメント
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美女と野獣(2017年製作の映画)

2.6

ディズニー実写版の完成度は上がってきてる。良くも悪くもベル役のエマワトソンありきかな。ストーリーは分かっていてもハッピーエンドを期待してしまう自分がいる。

マッチポイント(2005年製作の映画)

2.0

はじめから気にくわない。
ネットインしなかったリングが主人公側に微笑むなんて皮肉過ぎるし、都合良過ぎる。単に嫉妬心だけが募るモヤモヤ作品。
スカヨハが報われなさすぎる。

ステキな金縛り(2010年製作の映画)

2.8

深津絵里のコメディアンっぷり。
西田敏行の落ち武者っぷり。
かわいいに満ちている。

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.0

何度見ても雨のシーンの描き方が素晴らしい。この絵コンテを見るだけでも十分過ぎるが、所々で入る雑踏の感じも意外に好き。
秦基博の挿入歌も印象的。

ルームロンダリング(2018年製作の映画)

2.5

訳あり物件に干渉して通常物件に戻す、ルームロンダリングという犯罪パロディでどんな悪い知識を披露してくれるのかと思ったら、幽霊が見えて、未練を払拭して成仏させる?ヒューマン霊媒ドラマだった。
登場人物の
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.6

アリーとレディーガガが重なり、感情のこもった唄い方に揺さぶられる。ストーリーはリメイクであるが、現代のアーティストのひとつの在り方としての物語を受け入れることが出来る作品。
ブラッドリークーパーのアル
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

2.1

新海誠の描く世界観は一貫している。
新しい作品から振り返って観ているけど、世界と恋した彼女どっちを選ぶかっていう…。愛する者への崇高な態度というよりは童貞の独占欲がより強く感じてしまう。
あとに残るは
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

2.0

スマホの乗っ取りかと思ったら他人の人生の乗っ取りかーい!
それだけパーソナルI.D.ってスマホに依存されている時代の怖さ。便利な反面、こんなにSNSにコントロールされてしまう可能性があるのかっていう危
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

まぁ主演二人の存在感たるや。シリアスコメディ具合いも丁度いいし、其処彼処に大変に映画愛に溢れていて、観る者を愉しませてくれる映画。このアンニュイな感じは大好物です。

君の名は。(2016年製作の映画)

3.9

公開当初の余韻は日本アニメーションの中では久々にトップクラス。既視感のある映像美、挿入歌とテンポ、序盤の謎の入れ替わりと後半の隕石落下による喪失感と邂逅、男女どちら側でも感情移入しやすい物語性、全体の>>続きを読む

ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年製作の映画)

2.5

奇跡は些細なことが繋がっているというメッセージは確かに響くけれど、都合よく編集されており、全体的に演出が古めかしく、感動の〜を煽る雰囲気が妙に肌に合わなかった。
この作品に関しては活字で読む方が物語の
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

3.6

青春カムバックメモリーズ。
日本版はどちらかというと時代感の振り返りが強いイメージだったが、韓国版は全体的にノスタルジックで可愛らしい青春映画の印象。
劇中歌のTime After Timeがオープニ
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.1

なんとも今更ながら観てしまった。
新海誠の世界観と余韻。
運命の人だったかもしれない人と出逢いながらも色んな事象によってすれ違っていき、取り返しのつかない時間を過ごしてしまうノスタルジー。
長編ものに
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サスペリア(1977年製作の映画)

2.8

一連の不可解なことは魔女と関係性があるというストーリーは異色のホラー感が強かった。想像していたものと異なり、ある意味意外性に富み、エンドロールへの入り方も良い。
赤が刺激的。青やら緑やら黄色といった原
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