ニクガタナさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

ニクガタナ

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マジェスティック(2001年製作の映画)

3.5

「カツベン」観て思い出した過去鑑賞作品その2。1951年のアメリカで共産主義者の嫌疑をかけられ、仕事を失い飲酒運転の果てに事故で川に転落した映画脚本家。記憶を無くしてたどり着いた街で、行方不明中の、彼>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.8

いい大人と子供との友情という設定にハズレなし。映画好きでこの作品が嫌いという人に会ったことが無い、シネマノスタルジックジャンルの最高峰。このジャンルもまたハズレなし。稀代のロマンチスト、ジュゼッペ・ト>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

3.6

サイレント映画全盛の大正時代。一人の若きニセ弁士が本物の弁士へと成長していく一幕であります。「男はつらいよ お帰り 寅さん」に続けて日本のお正月に観るべき正しい映画を観た気がする。周防監督はこういう何>>続きを読む

舞妓はレディ(2014年製作の映画)

3.4

きつい地方訛りの田舎出の少女が京都の花街で憧れの舞妓を目指す奮闘記ミュージカル。女の子が夢に向かって頑張るのは応援したいが、役柄同様の新人上白石萌音の余裕の無さが悪目立ち、笑えず痛々しくて見てられない>>続きを読む

終の信託(2012年製作の映画)

3.4

道ならぬ恋に疲れた女医と闘病に疲れた男。互いの心の癒しとなり惹かれあった二人が交わした約束の果て。安楽死の是非を医療と司法の両面から問う社会派人情劇。タイトルが好き。「それでもボクはやってない」を観れ>>続きを読む

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

3.7

よく知られていなかった社交ダンスの世界に光を当てた、伊丹十三作品みたいな企画の、大人の甘じょっぱいラブコメディ。ちょっとためになる見事なオリジナル脚本。日本の文化は恥の文化と言われるが、恥の感情を嫌味>>続きを読む

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

3.6

寄せ集めのチームが大惨敗から奮起して勝利を目指す、大学弱小相撲部の青春コメディ。題材以外は割と王道のマイナースポ根エンタメ。例によって私の知らない世界を見せていただける周防監督のオリジナル脚本が良し。>>続きを読む

ファンシイダンス(1989年製作の映画)

3.5

実家の寺を継ぐために、大学4年で仏門修行。タイトル意味不明な青春コメディ僧侶成長譚。原作読んだことないし、本木雅弘が演じたあんな色気と華のある坊さん見たことない。修行生活模様が硬軟リアリティあって、へ>>続きを読む

変態家族 兄貴の嫁さん(1984年製作の映画)

3.4

周防監督デビュー作の
ファミリーコメディポルノ。
和室にローアンフィックスで
ワンショットカットバックの
小津パロディ。
そうかぁ
そうよ
そんなにエロくないかぁ
エロくないわよ
こういう繰り返し多用
>>続きを読む

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

3.5

元旦にこれを劇場で観れる幸せ。劇場でこのシリーズ観るのは初めて。日本人として正しい正月過ごしてる気がする。寅さんの出し方どうすんのか気になってたが、回想中心の良い塩梅。久しぶりに観た山田洋次の現代劇だ>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋(1982年製作の映画)

3.7

何度か観てるシリーズ29作目の本作が一番好き。寅さんが旅先で助けた老人は偉かったパターン。陶芸の人間国宝の元で働く女性に積極的に惚れられて、男として戸惑う寅さんという変化球。薄幸な役が似合ういしだあゆ>>続きを読む

男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.6

よ!待ってました‼︎の新作公開。学生時代から好きでちょくちょく観てはいたが、20年程前に事情あって1週間で全49作通し観したことがあるのが自慢。日本人の情緒を映した大変面白い人情喜劇シリーズだが、1作>>続きを読む

虹をつかむ男(1996年製作の映画)

3.5

渥美清が亡くなった年に急遽制作された本作。「男はつらいよ」の後釜にしたかったんだろうが、西田敏行は渥美清の代わりにはなれなかった。地方でとびきりの映画愛を持って劇場を運営する男と町の人々が織りなす人情>>続きを読む

母と暮せば(2015年製作の映画)

3.5

長崎で被爆し亡くなった大学生とその母との暮らしを描くファンタジックヒューマンドラマ。山田洋次監督、円熟の手堅い演出。ニノが身の丈にあった伸び伸びいい芝居。吉永小百合はいつまでも美しい。主人公が亡くなっ>>続きを読む

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

3.7

網走刑務所でのお務め中、妻は待っててくれたのか?恐る恐るその答えに向かう健さんと若い男女の北海道珍道中ロードムービーにしてシンプル イズ ベストムービー。人の心の弱さと逞しさを描くベタながら良い脚本。>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.6

観てきましたよ。仕事納め日の仕事終わりに。いろいろツッコミどころはあるけれど、スター・デストロイヤーの脅威の破壊力を見せられて、その後のあの絶望的な大艦隊からの展開はファンならずとも胸熱必至。流石は職>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.5

フィンはレイとくっつけるんじゃないの?そのジャイ子みたいなアジアン女子キャラ要る?ミレニアムファルコンの便利使いが過ぎる。艦隊のジャンプ航行も多用されすぎな気が…。マーク・ハミルの枯れ具合があまりかっ>>続きを読む

スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.6

バランス職人JJが、episode4をお手本に上手いことまとめたなぁと感心する出来。VFXもあえてマット画風にしたり、昔の合成様式を活かしてるのも好感が持てた。episode3みたいにCG背景一辺倒に>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

3.7

スピーダーでのチェイスシーンは痺れたもんだ。分かりやすい親子愛と捻りのない勧善懲悪具合が本作の魅力。晴天のオープンロケが多いせいか晴れ晴れしてる。episode4のザ・ファンタジーな終い方も好きだが、>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.7

ヨーダ登場。修行して強敵に立ち向かうスポ根的な要素もあり、展開が豊富だが煩雑に感じず観やすい。主人公達が陥るピンチも多く冒険活劇のワクワク感に満ちてる。ハン・ソロがカーボン凍結されるシーンが好き。脚の>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.7

工夫があれば何でも出来る。金も表現技術も無いところから工夫が生まれ魅力を纏う。想像力と創造力に満ち溢れた特撮SFの金字塔。そして魅力あるキャラの宝庫。金の問題か、ルーカスの趣味かレイア姫を演じたキャリ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.6

オビ=ワンとアナキンによる冒頭のパルパティーン救出ミッションが戦闘機での宇宙戦から冗談言い合ってなんか緊張感が無い。ルーカスらしい画作りなんだろうが、相変わらず斜俯瞰の引きが多く、画に締まりがない。本>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.5

なんか義務感みたいなものが芽生えて公開当時劇場で。お花畑のアミダラとアナキンには笑っちゃう。ヘイデン・クリステンセンはダークサイドに堕とす気マンマンなキャスティングだなぁ。青さが黒さを増して行く。オビ>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.5

特にファンと言うほどでは無いが、公開前にお祭り騒ぎされ過ぎて期待値上げ過ぎて劇場で観たもんで、なんかガッカリな出来に感じた。アナキン役の子役はかわいい。渋いリーアム・ニーソンもパダワンヘアの三つ編みが>>続きを読む

アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

3.6

化学者一家の娘が家族と生き別れ、謎の組織に追われるスチームパンクな異世界SF冒険活劇。何これ?すごい面白い!レイアウトがよく出来てて感心する。今どき作画アニメーションでこれほどの秀作長編がフランスで作>>続きを読む

ルネッサンス(2006年製作の映画)

3.5

近未来のパリを舞台に、誘拐された巨大医療企業の女性研究者救出任務に就いた捜査官の活躍を描く、モノクロCGでかっこいい近未来SFクライムサスペンスアニメ。モーキャプで付けたキャラアニメの動きは固いが、レ>>続きを読む

ムタフカズ(2016年製作の映画)

3.3

ムカつくぜムタフカズ。メンインブラックに追われる謎のブラックマンと燃えるドクロとチキン野郎な犬?の3人以外は皆一応普通の人々が暮らすアメリカンでメキシカンな小汚いスラムとゴキブリの巣窟となってるホテル>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

50年代のロンドンで活躍する傲慢でナイーブな天才売れっ子仕立て屋を、倍賞千恵子みたいな姉が弟を支配するサスペンスなのかと思ったら大違い。何だか変態的な愛のお話。何このプレイ?弱らせて看病して、虜にする>>続きを読む

マグノリア(1999年製作の映画)

3.7

過ちを犯した人々が偶然のような運命で繋がった赦しの一夜の群像劇。執拗なまでの会話の積み上げで説得力持たせて描かれるキャラの造形がまた見事。シーンにマッチしてないようなドラマチックな音楽を伴って繰り広げ>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.7

学生時代に観て以来で観直したが、難解なPTA作品のイメージに反してかなりエンタメで面白い。大きなイチモツと夢を持つ青年のポルノ業界成り上がり成長譚。セックス&ドラッグてんこ盛りでおおよそPTA推奨には>>続きを読む

ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.5

なんかオタクっぽい役を演じることが多いせいか、奥手でナイーブな印象だったジョセフ・ゴードン=レヴィットが、短髪ムキムキでモテモテでヤリヤリのナンパ野郎でポルノ中毒という、なんか自身のキャラに合わない役>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.6

読めない女心に振り回されて、500日間行ったり来たりの恋模様。ジョセフ・ゴードン=レヴィット演じる主人公の爽やかに冴えない感じが絶妙。奇跡や運命は無いと悟り、行動で手繰り寄せた、サマーからオータムに移>>続きを読む

500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.6

米国オークランドのグループホームで暮らす自閉症の女性が、実家を買い戻すために「スター・トレック」脚本コンテストに応募する原稿を締め切りに間に合わせようと自らハリウッドのパラマウントスタジオに届けに行く>>続きを読む

そらのレストラン(2019年製作の映画)

3.3

海を臨む北海道の牧場でチーズ作りに挑む酪農家の男を中心にした夫婦愛と男達の友情と挫折と悲喜こもごもを描くヒューマンドラマ。全体的にマンガっぽく、生活描写が絵空事に感じられてどうもいただけない。モデルは>>続きを読む

しゃぼん玉(2016年製作の映画)

3.4

ひったくりの常習犯の青年が女性を刺して逃亡し、偶然たどり着いた山奥の村で怪我をした老女を助け、彼女や村の人々との生活の中で人間を取り戻していくヒューマンドラマ。慈愛の象徴みたいなおばあちゃんと若気の至>>続きを読む

いけちゃんとぼく(2009年製作の映画)

3.4

西原理恵子作品は好きだが、泣ける名作とされる本作の原作マンガはあまりピンと来てなかった。そんなに泣けるかなぁ?と自身の感受性を疑ってしまう。まずあの原作でよく映画になったなと感心する。けっこう原作に手>>続きを読む