炭酸控えめさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.0

終始コテコテな演出の数々と監督がドヤ顔で書いてそうな脚本がどうにも肌に合わず、居心地が悪かった

最後の展開には納得はしつつも、そこにいたるまでのロジックにほとんど関心が持てなかったので、大した感動も
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.8

1もそうだったが、今作も見事なまでのポンコツ映画でした。
でも、己の表現に固執しすぎな監督がヴェノムを映画化すると考えるとそれはそれで居心地が悪くなりそうなのでこれぐらいのバランスで丁度いいのかも  
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.2

兎にも角にも面白かった
扱っているテーマ自体はきついし、キャラクターは基本的に胸くそだが芸達者な役者陣が揃っている故、そこに人間的な弱さと愚かさが垣間見ることができ、一貫した監督の俯瞰した視点が足され
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

2.0

今年のワースト更新
ちょっと自分には合わなすぎてびっくり

監督のこだわりの数々が不快でしょうがなく、もはやこのピノキオがほんとうか嘘かなんてどうでもよくなるくらい辛かった

元の童話のほうは未読

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.5

どこぞの日本のアニメみたいな話でした

壮大な話のわりに重みもユーモアもテンポ感も全部が中途半端なので、そのせいなのか妙に入り込みづらかったのがやはり欠点なのではないでしょうか

今までのMCU作品と
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.1

賛否両論巻き起こしてるのも頷けるほど、今作は尖った方向でウェス節が効きまくってました

今回は突出して抜きん出たショットがあまりないように思えたのも、評価が分かれた要因かもしれないが、何より早口言葉で
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

-

初アピチャッポン
前半 おもろい
中盤 寝た
後半 ポカーン

言語化できず、お手上げ状態です
音が素晴らしかった

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.0

2時間半という長時間ただただ退屈でした。最初から2部作前提での話の構成になるのは分かっていたので、ある程度は覚悟して観ていましたが、まさかここまで全部次の話に繋げるためだけのお膳立てみたいな話になると>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

3.8

どことなくイヤ〜な雰囲気と気まずい空間を作らせたら天下一品な吉田恵輔監督の手腕が遺憾なく発揮していている本作ですが、今回はテーマと相まってキツさ3倍増しでした。

どうしようもないやるせなさと、救いと
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

4.2

強烈な現代と過去を通した風刺劇であり、ブラックジョークのオンパレード

観てる最中は戸惑いつつも、集中力は途切れず最後まで楽しく観れました。

ドキュメンタリーかって思うほどの俯瞰したカメラの視点から
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.4

物足りなさが残る映画でした

前半は楽しく観れたのですが、中盤から後半の流れは正直話の全体像が見えづらく、ファンタジー色が強くなり思ったほど好きにはなりませんでした。

メインのキャラクター達にも物語
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オールド(2021年製作の映画)

4.0

不思議な感覚にさせられる映画でした

突拍子もない設定の筈なのに見終えたあとはちゃんと地に足ついたストーリーになっているのがやはりシャマラン映画ならではの魅力だと思います

ツッコミどころを無視すれば
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.5

久しぶりに鑑賞しました
監督のエゴイスティックな部分が爆発しているようにみえるかなり私的な作品ではあるが、この作品はやはりとてつもない傑作と言わざる負えないと思います。

後半のセリフの切れ味と展開そ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

あっという間の3時間でした

より感情を揺さぶってくるタイプの映画ではないので(そもそもそういう風に作っていない)観ている最中全く疲れを感じませんでした。ですが、情報量もかなりのものなので終わったあと
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.7

面白い要素が多い作品でしたが、それがうまく調理できていないように感じました。 やりたいこと、みせたい要素が多すぎて物語的な驚きや視覚的な工夫があまり多くなかったのが残念でした。

ブラッドスポートのカ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

今までにありそうでなかった傑作

モブキャラにたいしてのユーザーの価値観の変化は少々無理矢理に感じ、全体的なテーマがごちゃごちゃしてる印象もありましたが、そんな考えを吹き飛ばすほどにライアン・レイノル
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機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

4.5

魅力的なキャラクターと映像美、そしておなじみの富野節がきいた会話劇それを一本の映画にまとめるとこんなにも密度の濃いものになるのか

既に何回か観ているが、やはり気付かされる部分が多く一筋縄にはいかない
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劇場版 Gのレコンギスタ III 宇宙からの遺産(2021年製作の映画)

4.4

この異常なまでの忙しなさが、もはや心地良いとすら思えてくる作品でした。

新規シーンやちょっとした会話の流れなどを変えることによって元のテレビシリーズを補間していることにより、削られた部分も多くこれに
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.1

期待していて観に行きましたが、とてもがっかりでした。

ストーリーもテーマもすごく中途半端でモヤモヤしながら物語がすすんでいくことに違和感をもったまま鑑賞していつの間にか映画は終わっていました。

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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.8

1年以上待ったかいがある作品でした。

mcuの中でも今作はかなりシリアス寄りなストーリーなので、時々挟まれるコメディー的な部分が割と鼻につく感じで、本当にこのバランスじゃないと駄目だったのか疑問は残
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

ようやく劇場公開ということで初日に観て来ました。

ストーリーは抑圧と恐怖そして傍から見た滑稽さによるシニカルな笑いが絶妙で一体何を見せられてるのだろうと終始感じました。

予想外に良かった点もあり画
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.6

怪獣プロレス映画としてバトルパートはそれなりに楽しめましたが、2つのドラマパートの同時進行というストーリーはあまり上手いとは思いませんでした。

最初のワクワク感がそこまで持続せず、中盤は眠気まできて
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.5

フェイタリティを期待して観に行きました。お気に入りは帽子で真っ二つのシーンです。

真田広之と浅野忠信が重要な役所で個人的に嬉しかったです。
細かいところを気にしちゃうときりがないので、ゴア描写とアク
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.4

待ちに待った公開日
初日に観に行きました。

驚異的な映像美とサウンドにまずは感服しました。これだけでも待ったかいは十分にあり、原作を読まずに観に行ったことによってその息を呑むほどのストーリー展開にも
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

今作を一番最後にもってきたのも納得な出来でした。

しかし、大友監督は人間を描くのはあまり得意ではないんだなと改めて感じました。基本どのキャラも印象は薄く、セリフで全部説明しがちな為かなりもったいない
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

原作は読んでからの鑑賞でしたが、後半のオリジナル展開に見事にやられました。  前半は雨などによる色彩のコントラストの美しさがとても良く映画の世界の夢のような時間を与えられます。

しかし、物語は主人公
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

劇映画でもドキュメンタリーでもライヴビューイングでもないまさにエンターテイメントでした。

自分は生ものにそれ程感動したことはありませんが、これはその場にいたらとてつもない体験になっていたと思います。
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

4.5

ずっと楽しみにしていた作品がようやく劇場で観ることができました。

素晴らしかったです
全編に渡るこの多幸感は暫く味わっていなかった感覚でした。撮影も美しく、無駄を省きまくる編集の潔さも鮮やかで、意味
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

本当に怖い映画でした。
最初は何事!?ってなりましたが、徐々にこの映画の構造が分かっていくと複雑なようにみえるがそうでもない。

問題なのはそのテーマになっている老いと時間を映画を通して観客は追体験さ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

二人の女性を中心に描かれる階層社会とその縮図が徐々に浮き彫りになっていくのを覗き見る感覚はすごく映画的でした

そこに答えはないし、正しさはないと思うが渇望してしまう。この逃げ場のないところから
そん
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エースをねらえ! 劇場版(1979年製作の映画)

4.3

初エースをねらえ

オープニングが強烈で物凄くカッコイイ
あそこで一気にもってかれました

90分にも満たない時間で駆け抜けていく物語はダイジェスト感はなくその疾走感が際立っていて目が離せなかったです
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街の上で(2019年製作の映画)

4.1

今泉力哉監督作品初鑑賞です。
話の展開に少し難ありな部分はあるが、会話劇の面白さにほとんどもっていかれてしまう不思議な映画でした。

小道具の使い方や撮り方などもすごくよかったのですが、何よりその絶妙
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.4

思っていた以上に劇映画でした

顔をアップしての長セリフの場面がやけに多かったが、ドキュメンタリーっぽさを演出したかったのか
そういうふうには見えなかったが

そこまで悪くはないし良いショットも多かっ
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.0

佐藤健と新田真剣佑のラストの死闘と電車での一連の流れは最高でした。

そのほかは映画としてのつくりの雑さが目立つ作品になっててとても残念でなりません。ひとつひとつのエピソードの断片を繋いだだけにしかみ
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.3

初劇場鑑賞
ガンダムシリーズの一応のラストを飾る本作ですが、大人になったアムロやシャアをみるとどこか理想としてたものとは違った人物になっていた気がする。彼らのまわりも何処かサバサバしているし、基本的に
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伝説巨神イデオン 発動篇(1982年製作の映画)

4.8

初劇場鑑賞
作画も音楽も登場人物も中の人の演技もみなテンションが高すぎて、途中休憩パートはあるものの常にそれを維持して突き進むというすさまじい映画です。

富野監督作品の中でもナンバー1と呼び声が高い
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