クリームさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

理想郷(2022年製作の映画)

4.0

都会から移住して来たインテリ夫婦VS貧しい村で風力発電誘致を推し進めお金を貰いたい地元民の争いの話。インテリ側目線で描かれるので、スリラーっぽさもありますが、一歩下がって観るとどっちもどっちな話で、面>>続きを読む

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.8

若干、話がゴチャつきますが、真珠湾攻撃7日前の上海·英仏租界(居留地)を舞台に太平洋戦争開戦までの一週間の各国の諜報戦を格好良いモノクロ映像で描いています。背景に蘭心大劇場、キャセイ·ホテル等、現存す>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

優しく静かな、ひと夏の物語。楽しい日々には終わりがあるけど、その思い出は無くならない。主人公のコットは、生まれて来る家を間違えたんじゃないかと思えるくらい、アイリンとショーンとの方が合ってました。丁寧>>続きを読む

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.0

途中まで面白かったけど、ちょっと飽きる。たった95分なのに犯人とのやり取りが単調だなぁって、思ってしまった。それでも中盤までは、ハラハラ、ワクワクした。だけど、やたら犯人像を混乱させるやり口にイラつき>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.1

軍が現地の通訳者を兵士の為に雇い、報酬として通訳者とその家族にアメリカビザを約束していたなんて、知りませんでした。映画はアフガン人の通訳と米兵の絆の物語です。フィクションですが、似た様な事は、起きてい>>続きを読む

模倣霊(2017年製作の映画)

3.4

そこそこ、ヒヤッと出来たし、悪く無かったです。時間も丁度良かった。韓国に伝わる伝承をベースにしたストーリー。怖さはないけど、ジャンプスケアあり。

長山に義母と夫、娘と共に越して来たヒヨンは、5年前に
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

3.9

藤原季節以外全く知らない俳優さんでしたが、主演の2人が役にピッタリで演技も良く、面白かったです。内容は悪の道から、抜け出したくても抜け出せず、堕ちて行く姿を描き、展開やロケーションもリアリティがあり、>>続きを読む

渇き。(2013年製作の映画)

4.0

これは、酷い。ヤバ過ぎて、ギラギラな役所広司が観れます。山本未來も良かったです。映像もスタイリッシュにロゴとか入れて来て、ちょっとタランティーノを意識してる感じ。内容も原作を知らないので、面白かったで>>続きを読む

ロルナの祈り(2008年製作の映画)

3.9

ダルデンヌ兄弟作品は8本目だけど、どれも好きです。「イゴールの約束」のジェレミー·レニエは、愛すべき駄目男で薬物中毒の男を演じていて、本作も良かったです。移民女性ロルナを取り巻く事情を描写する事で、移>>続きを読む

マルチプル・マニアックス(1970年製作の映画)

4.0

「ピンクフラミンゴ」は観れて無いのですが、監督がそれより前に製作した、こちらもカルト的人気のある作品。
こ、これは、さすがにヒドイ。けど、何だろう面白いと思えてしまう。悪趣味、極まりないのだけど、映像
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さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

4.0

息子がpoint使って観てたので、便乗したら、良い作品だったぁ。これは、掘り出し物。ネタバレ無しで観たい作品。主演は、MOROHAのアフロさんと言うラッパーで、この方が素朴で良いです。弟役の黒崎煌代君>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

天才犬メッシの演技が凄すぎる。そして、サンドラ·ヒュラーと息子役の少年の演技は素晴らしい。内容も最後まて惹き付けられるモノがあるけど、個人的に好みでは無かったです。スッキリしないだけでなく、余白も取り>>続きを読む

THEM ゼム/正体不明 THEM(2006年製作の映画)

3.6

追われるハラハラ感とスリルが味わえます。犯人を想像しながら、テンポ良く追い詰められて行くので、緊張感が続いたまま一気に最後まで走り抜けます。そして、ラストに明かされる事実が一番怖かったです。

ルーマ
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アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

4.0

ヘルツォーク作品、4本目。どれも面白い。これも見応え有りました。まず、CG無しのカメラワークが凄い。冒頭の大勢で急な斜面を下るシーンや激流のシーンは圧巻でした。そして、クラウス·キンスキー。この人のヤ>>続きを読む

シアター・プノンペン(2014年製作の映画)

3.9

カンボジアと言えばクメール·ルージュの大量虐殺と言う悲しい過去を思い出します。物語は、女子大生の主人公が母の出演した映画に出会った事から、親世代の悲しく壮絶な過去や歴史を知って行くと言うもので、映画を>>続きを読む

死にゆく者への祈り(1987年製作の映画)

4.0

長い事、観れないと思って諦めてた作品。哀愁たっぷりな主人公をお直し前の美形なミッキー·ロークが好演。祖国の為と思いIRAに参加した男が、自分の犯した罪の重みに耐え兼ね彷徨う。その姿に胸が詰まります。ジ>>続きを読む

イグジステンズ(1999年製作の映画)

4.0

気付いたら2000レビュー*
お付き合い頂いてる皆様、お陰様で毎日楽しませて頂いています。ありがとうございます♡
引き続き、宜しくお願いします⤵


一番好きな監督は?と聞かれたら、デイヴィッド·クロ
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アバウト・ライフ 幸せの選択肢(2023年製作の映画)

3.4

え~っ!無い無い!ほぼW不倫のシチュエーションの夫婦の娘と息子が結婚!?
うーん、コメディだし、名優達の楽しそうな演技が観れたからスルーするかぁ。けど、私的には絶対あんなラストにはならないと思う(笑)
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レミング(2005年製作の映画)

3.8

シャーロット·ランプリングの怖~い女の役に震えます。シャルロット·ゲンズブールは、可愛らしかったです。正直、スッキリしない内容で、各々が解釈する系です。何となく、そうだろうな?までしか、解らなかったけ>>続きを読む

ナンシー(2018年製作の映画)

3.9

ミステリーとはちょっと違う。ヒューマンドラマに思えました。アンドレア·ライズボローが虚言癖のある掴み所のない女性を見事に演じています。キャストが良くて、ブシェミとJ·スミス=キャメロンの失踪した娘を待>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.4

迷惑な勘違い暴走親子の話。どっちも中々、気持ち悪い(笑)。ジェシー·アイゼンバーグの初監督作品です。自分の思い通りにならない息子の代わりによそ様の息子で心を満たそうとする母と、ウザイ母から逃げる様に音>>続きを読む

エレベーター・ゲーム(2023年製作の映画)

3.6

わりと良かったと思う。ホラーもやっぱり、チラリズムは大事。これは、全体像をハッキリ映さないのが良かった。最後までホラーらしい展開も◎。結構ハラハラして、ちゃんとスリルが味わえました。

都市伝説を検証
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.8

ボリウッドが詰まった作品。泣かせる様に作られ、主人公が絵に描いた様なお人好し。迷子の女の子は可愛いけどトラブルメーカー。いくらフィクションでも美化し過ぎ。しかも長い。だけど、長く観ているうちに感覚が麻>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.7

埼玉県民の私は、滋賀県民をもう他人と思えません。このシリーズは、埼玉県民あるあるが普通に楽しい。県民の日と学校の創立記念日には、ネズミーランドやキッザニア東京は、知り合いばかりになる(笑)。そして、東>>続きを読む

鬼婆(1964年製作の映画)

4.0

パワフルな作品です。鬼婆も嫁も乳を丸出しにして寝たり、走ったりの映像に心を鷲掴みにされます。ジャケ写の勢いに偽り無し!新藤兼人監督と乙羽信子はご夫婦で、この頃は不倫中。だから、生々しいのかも知れません>>続きを読む

質屋(1964年製作の映画)

4.0

心を抉られる作品でした。ナチスの強制収容所を生き延びた主人公の苦悩が描かれ、無気力で生きる姿が痛々しい。時折、襲って来るフラッシュバックは、観る側にもその記憶が蓄積されて行く。そして、何も知らない者が>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.6

やっぱり、ソー&ロキの兄弟がちらつきました。ただロキの方が歪んだ性格の分、キャラが濃くて楽しいんですよね(笑)。アクアマンはDCの中で好きなキャラなので、まあ楽しめましたけど、インパクトはそんなに無く>>続きを読む

悪人(2010年製作の映画)

4.0

面白かった!冒頭から引き込まれ、目が離せ無かったです。とにかく、キャストが凄い。深津絵里とブッキーに樹木希林と柄本明。そして、満島ひかりと岡田将生。全員、1秒たりとも抜け目のない演技力。観てて疲れます>>続きを読む

ピストルライターの撃ち方(2022年製作の映画)

3.8

設定がありえそうで、面白かったです。キャストが知らない方ばかりだったのもリアリティを作り出していて◎。主演の奥津裕也さんの存在感、演技力が共に良かったです。全体的に漂う暗く不穏な雰囲気も作品にあってて>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.7

空売りを理解してれば、それなりに観れるけど、やっぱりちょっと頭を使います。けど、ポール·ダノなので、難しく見えないのも手伝って、楽しめました。倒産間近と言われていたゲームストップ社の株を個人投資家がこ>>続きを読む

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.1

「ミツバチのささやき」のビクトル·エリセ監督の、31年ぶり新作長編映画。169分と長めの作品だけど、ミステリー仕立てで、日常部分の描写が絶妙に良く、退屈しませんでした。明るくもなく暗くもない海が凄く素>>続きを読む

ヴァンパイア(2011年製作の映画)

3.8

ヴァンパイアものが好きなので、観賞しましたが、これはクセが強く異色。ヴァンパイアとしては、綺麗過ぎるし、ヴァンパイアものとして観ると「?」。監督の世界観や死生観を堪能する作品なのだと思います。映画とし>>続きを読む

マッチング(2024年製作の映画)

3.6

佐久間君を観たくて、観賞しました。早い段階で犯人が解る演出は、どうなんだろ?だから展開も読めてしまう。佐久間君の不気味さは中々良かったと思います。土屋太鳳も通常通り。犯人が終盤まで解りにくい演出なら、>>続きを読む

脱出(1972年製作の映画)

3.9

アンジーのお父さん、ジョン·ボイト主演。軽いノリで、川下りにやって来た4人組が、村人から歓迎されず、自然の脅威に翻弄され、打ちのめされるアドベンチャー&サバイバル。カヌーでの川下りの臨場感は凄まじく、>>続きを読む

ブリーダー(1999年製作の映画)

3.9

マッツが、レンタルビデオ屋で、働く映画オタクを演じています。勿論、格好良いのですが、そのビデオ屋に感動。壁面と言う壁面を埋め尽くすレンタル商品。何時間でも居れる大好きな場所だった頃を思い出して嬉しくな>>続きを読む

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.6

斬新な設定で、展開も面白かったんだけど、解らない事が残ったまま終わります。オバマ元大統領夫妻がエグゼクティブプロデューサーに名を連ねていると、何だか現実味がある様に思えて、ちょっと怖くてワクワクしたけ>>続きを読む