アルパカメタルさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

3.4

長編10作目にしてとてもパーソナルな自主映画。カルーセル麻紀の洞爺湖パートは圧巻。音響へのこだわりも感じた。商業もたくさんやられてる監督だから脚本の作りがやっぱり上手だったな。三島有紀子のキャリアは新>>続きを読む

映画 ○月○日、区長になる女。(2024年製作の映画)

3.8

シスターフッドすぎる。個人的なところから映画が始まってるのが、何よりも武器。当たり前にわたしたちの生活は、政治に直結している。「希望しかない!」とこの映画を観終わった直後は間違いなく信じれる。

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

映画自体が「可愛い」の概念。厳しい時代だからこそ、カウリスマキが映画を撮ってくれていることに幸せを感じた。

サーチライト-遊星散歩-(2022年製作の映画)

2.8

ストーリーラインが絶妙に古臭いなあ、と。俳優陣は魅力的。

スイッチ 人生最高の贈り物(2023年製作の映画)

3.4

ほっこりクリスマス映画。こういうのでいいんだ、こういうのが。

レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)(2022年製作の映画)

3.3

映画への愛爆発で本当に可愛らしい映画。レオノールの愛嬌あるおばちゃんっぷりも良い。

無理しない ケガしない 明日も仕事! 新根室プロレス物語(2024年製作の映画)

3.8

良作すぎ。プロレスについては無知だけど、全然楽しめる。
いろんな仕事をしてる人が集まって新根室で市民プロレス団体を始める。中心メンバーは病に倒れ解散するも、その精神は若いメンバーに受け継がれて...っ
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未帰還の友に(2023年製作の映画)

2.9

反戦映画と言ってしまえばそうだけど、反戦だと高らかに言ってない雰囲気なのは原作の良さなのかな。原作読もう。

道で拾った女(2023年製作の映画)

3.0

みんな憎めない。ずっとこのふたりを見ていたいよね。

はこぶね(2022年製作の映画)

3.9

今までいろんな映画でクズ男役で見てきた木村知貴さんのベストアクトだろ。目が見えない人を神格化しない目線(女の子家に呼んでたり)もまっすぐで良い。自分の想像に及ばないところに想像を及ばす、というところか>>続きを読む

私が私である場所(2023年製作の映画)

3.0

『シンデレラガール』の舞台裏。役者の苦悩。裏側に興味はあっても、一本の映画の裏側でしかないので、もっと長期的な取材とか出来れば映画として広がっていくんだけど、そういうものではない。

宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.3

普通に楽しい。面白い。南北問題が入った話をこんなにキャッチーにポップにできるのが韓国の映画業界の強みだとも思う。

観る前にキャストをしっかり確認せず観たけど、ヴィンチェンツォのドラ息子出てた。

電エースカオス(2023年製作の映画)

3.5

河崎実の可愛いところは自分の作った作品に対する愛着が異常なところだろう。『ロバマン』好きなので、吉田照美がその登場の仕方するの嬉しい。

モダンかアナーキー(2023年製作の映画)

3.8

10代のこの時だからこその退廃的な危うさ。一昔前の自主映画感が一周回って新鮮にも思える。自分の親や友人である素人を演出して作った『あるみち』から数年を経て、今となっては一流の俳優たちが結集して完成、そ>>続きを読む

香港怪奇物語 歪んだ三つの空間(2021年製作の映画)

2.8

とりあえず抱き合わせた感。別に一本一本は悪い印象はないんだけど、これだからオムニバス映画は...の典型だよね。

マリの話(2023年製作の映画)

3.5

キーワードは人と人との距離、だな。全然よくわからない瞬間もあるんだけど、「なんかめちゃくちゃ面白かったな...」って思ってしまう映画だった。主演の方の存在感すごい。

ディス・マジック・モーメント(2023年製作の映画)

3.3

監督リム・カーワイと映画館を営む人々との対話。いろんな場所があって、いろんな人がいて、いろんな想いがあって映画館が成り立っている。映画は、それ以上でもそれ以下でもないのだけど、自分の生活や人生を投げ打>>続きを読む

あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

3.2

重たいテーマなのかと思って少し避けていた節はあるのだが、とても軽やかでこれがこの監督の作家性なのだなと膝を打った。乳がんかもしれないというざわめきと、初恋のざわめきを掛け合わせるというところにはなんだ>>続きを読む

MY (K)NIGHT マイ・ナイト(2023年製作の映画)

3.9

中川龍太郎がアイドル映画かよ、って思ってたが、近年の原作モノの監督作より断然良い。男女(男がデートセラピスト、女が客)3組を描き出すものだが、どれも恋愛の形ではない描かれ方。特に川村・星のターンは『愛>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

3.3

キム・ミニでそれやるのは、ホン・サンスあんたにしかできないよ...。

NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)

3.5

選挙を追っかけるジャーナリストを撮る、その題材がまず◎。真っ直ぐに選挙と向き合うのに、お金がなくてバイトをして、何が彼をそこまでさせるのか。映画の眼差しが、畠山さんが見ている候補者にあまり関心を払わず>>続きを読む

1%の風景(2023年製作の映画)

3.3

助産所、助産師のドキュメンタリーかと思って見れば、もっとピュアに、「命がどこから生まれてくるか」をじっと見つめるドキュメンタリーだった。優しいです。

いっちょらい(2023年製作の映画)

3.2

『轟音』に続き、監督の地元・福井をこれでもかとばかりに閉塞感たっぷりに描くシリーズ。『轟音』もそうだけど、なんかこれ観てこの監督以外と群像劇とか上手くやってのけちゃうんじゃないかしら、なんて思う。もっ>>続きを読む

愚鈍の微笑み(2023年製作の映画)

3.5

冒頭20分くらいセリフなくて、ちょっと笑ってしまった。映画の純度がどんどん増していく宇賀那監督作。戦争映画とのことでそういった描写だってもちろんあるし、今の世界はまさにそういう世界線で。その上で文化の>>続きを読む

二人静か(2023年製作の映画)

3.1

こんな真っ直ぐばっかり投げられたら、目を背けることはできないよ...っていう切実さがある。

シンデレラガール(2023年製作の映画)

3.5

緒方貴臣監督のもはやファンと言ってもいいでしょう。今までの作品は全部見てます。エンドロールの心電図の音といい、長めの暗転からファッションショーの部分はもうこれは「夢」だろうと解釈してる派の人間なので、>>続きを読む

映画の朝ごはん(2023年製作の映画)

3.5

ロケ弁には詳しいはずなのにポパイ知らなかった!映画業界がメインなのだろうか??思ったより映画作り映画というか、映画制作の悲喜交々を現場の朝ごはんを通して描くという目線が良い!

ミレニアム・マンボ(2001年製作の映画)

3.2

この世で一番カッコいい映画のオープニングを観た気がする。

マルセル・マルソー 沈黙のアート(2022年製作の映画)

3.0

パントマイムのことも、マルソーのことも全然知らないまま見たんだけど、パントマイムってこんなに人間の内側を表現するパフォーマンスだったんだな。

シェアの法則(2022年製作の映画)

3.0

わかりやすく、直球に。ターゲットにもドンピシャで良いと思う。

同じ下着を着るふたりの女(2021年製作の映画)

3.8

ひたすら鈍器で殴られ続けるような息苦しさ。オカンが強烈すぎ、みたいな感想もチラホラ見るけど、オカンが悪いみたいな撮り方/話の持って行き方になってないのが本当に最高ポイント。ラストも素晴らしいです。

女の仕事(2022年製作の映画)

2.0

ロマンポルノだとか、ピンク映画フィルターをかけて観るならいいけど一般映画としてはキツすぎだろ。おじさんのロマンって感じ。

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)

3.3

ムルナウの影の描写を堪能。昔のホラー、面白いかも。