アルパカメタルさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

山猫リュシュカ(1921年製作の映画)

3.5

勢いよく斜面を転がり落ちたり、泣きすぎて涙の川ができたり、要所要所笑わせにきてるところが「可愛い〜〜〜!!!」って叫びたいくらいの可愛さ。サイレント時代のルビッチの作品もっと観たくなった。

アボカドの固さ(2019年製作の映画)

2.9

憎めないヤツとして描きたいんだろうけど、私には憎むべき対象以外の何者でもなく、はいホモソ映画〜〜〜!!と両手を挙げて降参した。

プロスペローの本(1991年製作の映画)

3.5

初ピーター・グリーナウェイだったんだけど圧倒的すぎて泣きそうになった。学生時代とかに観てたら絶対、映像に映像を重ねるのとかやってると思う。

栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

3.3

過去、現在、幻想が入り混じる構成でおいてかれそうになる瞬間もありつつ、最高に絵が綺麗でもうどうでも良くない〜〜〜!!って気分にすらなる。動く絵画じゃん。

消えない灯り(2022年製作の映画)

2.5

描こうとしてるものは面白いと思うけど、本当に何も印象が残らなかったな。

鯨の骨(2023年製作の映画)

3.3

大江崇允って自主だろうが商業だろうが映画でやろうとしてることはほぼ一緒で、商業作品は限りなく一般化して届けることができる人だったことがこれでよくわかった。この作品がめちゃくちゃ面白い!と絶賛するわけで>>続きを読む

夜明けの夫婦(2021年製作の映画)

2.9

ひっさびさの山内ケンジにウキウキしながら見たんだけど、あれこんなかんじだったっけ??尺が長すぎて間延びしてるのでは...。

過去負う者(2023年製作の映画)

3.5

『ある職場』をみてるからこそ、映画としての強度が格段に上がってると感じた。脚本なし、与えられた設定を基に「この立場ならどういう行動を取るか、どういう発言をするか」役者自身が考えて徹底的に作り上げていく>>続きを読む

燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

3.6

ジャーナリズムは民主主義の源!
この映画で行動する女性たちをすげえ!って思うだけじゃなく考えて行動していかないとな!

ジャンダーギャップ指数は日本とインドほぼ同じ。インドって酷い国だなって思った瞬間
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.2

精神的グロ映画。
エンドロールが素晴らしすぎるんだが。男が帰ってくるのに合わせてご飯を作って食べてた女が、自分の食う飯を作って終わるの最高だろ。

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.0

ロウ・イエを愛してるはずなのに過去イチレベルでハマらなかった...。ロウ・イエはロウ・イエなんだけどね...。

ガザ 素顔の日常(2019年製作の映画)

3.5

閉塞感というか、日常の中に常に隣り合わせてる"戦争"や"紛争"の影が見える。そして今この日常もどんどん奪われていっているわけで。

コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って 4Kレストア版(1993年製作の映画)

3.6

まずロープウェイの造形が良くて、ロープウェイがいろんな撮り方をされててそれだけで多幸感すらある。話はまあ特筆することはないかなっていう男女の話なんだけど、主役がロープウェイなんだよ。

ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.0

フドイナザーロフってこういう作家だったのか...というのが知れた。設定が突飛だし、巻き起こることも表現も奇想天外で最高だった...。最高...。チュルパンかわええ...。

野球どアホウ未亡人(2023年製作の映画)

3.5

いえいえ、私が野球です。

なんだろう、ずっと意味がわからず狂ってるんだけど、狙った笑いじゃなくナチュラルに狂ってる感じが良いですね。笑わせてやろうが見えるとこういうのって冷めるけど、ずっと真面目に狂
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almost people(2023年製作の映画)

3.0

そもそも感情っていうのは目に映らないもので、それが「ない」のを映すのがテーマなのだからかなり挑戦的。1本目、好き。石井岳龍のは、脚本が別の人みたいだけど、世界のISHIIに今の現代の多様性の問題を描か>>続きを読む

こいびとのみつけかた(2023年製作の映画)

3.4

全肯定映画。心が洗われる。"普通"じゃなくてもいい、言葉に定義されてない関係性に落ち着いてもいい。

ふまじめ通信(2023年製作の映画)

4.0

ふまじめに生きようとすればするほど、まじめさが際立っていく。ふまじめに生きれれば楽なのにね〜、だけの話ではなく、実は目の前に小さな喜びとか、幸せって転がってるじゃん!って、この映画が描きたいものに気づ>>続きを読む

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)

3.8

ルーマニア版『福田村事件』。ムンジウの作品初めてだったんだが、これは好き系統。目の前のことに精一杯で家父長制に自然と毒されてる粗悪な男マティアスは、自分を取り巻く"空気"に全く気づかない。その辺の描写>>続きを読む

鯨のレストラン(2023年製作の映画)

3.0

鯨の食文化の話かと思えば、どんどん話は飛躍していき...。ポスタージュアルを思い返すと確かに。別に、飛躍してないんだよね。勉強になりました。

(2023年製作の映画)

3.8

石井裕也に社会派のイメージなかったんで、びっくりした...。よくこんな作品が作れた、それに尽きる。調べれば調べるほど植松は思想犯だと思ってるので、磯村勇人が上手くそれを体現してる。途中まで磯村くんしか>>続きを読む

草原に抱かれて/へその緒(2022年製作の映画)

3.4

思った以上に音楽の扱い方が肝。モンゴル映画と聞くとシブいイメージだが(実際雄大な自然はちゃんと堪能できる)、若い監督の瑞々しいと言ってもいい感性も体感できる良作。

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.3

もっとキャッチーなルックなのかと思ったらどホラーで面食らった。風刺要素を煮詰めて抽出しまくってるだけで、描いてることは今の時代あるあるだよね、みたいな感触は好み。

明ける夜に(2023年製作の映画)

3.0

このテンポ感は合う合わないが如実に出そう(わたしは後者)

天国か、ここ?(2023年製作の映画)

3.9

死んだ人たちが一同に会すファンタジー。出雲の場所性。キャストもそうだが、いまおかしんじの『れいこいるか』以来の自主映画ということで、相変わらず死者は生者の前に当たり前に現れる。生きてるとか死んでるとか>>続きを読む

トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

3.2

バカンスというかサバイバル映画だった。体感めちゃくちゃ長い。でもそれが良い感。

キャメラを持った男たち 関東大震災を撮る(2023年製作の映画)

3.0

関東大震災モノと言うよりは。マスゴミマスゴミ言いますけど、何かあったときにカメラを回す人がいるから語り継いでいけるという一面ももちろんある。すごい仕事だと思いますよ。

逃避(2023年製作の映画)

3.2

キャストに惹かれて観たのだけど、若い作り手なのに古臭いというか(男をケアする役割としての女=村上由規乃)ちょっと昔の日本映画的質感。なんと言っても村上由規乃の目なんだよなあ。

フライガール(2022年製作の映画)

3.9

バカ面白い。見終わった後に吉田恵輔がコメント寄せてること知って「それだ〜〜〜〜〜!!!」ってなった。吉田恵輔(初期)はいい意味で人間の醜いところとか汚いところを絶妙についてくるんだけど、この作品は絶妙>>続きを読む

スキンレスナイト ―デジタルレストア版―(1991年製作の映画)

3.2

今の自主映画はこういう自叙伝的な作品多いけど、この時代にこれはある種珍しかったのではという気持ちも。

国葬の日(2023年製作の映画)

3.8

今の嫌な日本の空気をこれでもかと映画の中に落とし込んでると思う。観てる最中どんどん脱力っていうか、絶望すら感じるというか。でもこれが日本なんだよなあ。

ちなみに国葬の日、わたしは全国各地の『REVO
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はじめて好きになった人(2021年製作の映画)

3.1

悪い印象はないんだけど、良くも悪くもこのジャンルの映画って感じが拭えず。演出過多というか、「えー、いまどきそんなスローモーションで演出する??」っていうのもご愛嬌か。

構成は完全に『あの頃、君を追い
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