アップを多用するねちっこい映像に飽きる。おまけに、ストーリーの破綻ぶりが目に余る。 中村賀津雄のヘタレ芝居は相変わらず絶品ではあるが。
勝新の天才的ひらめきを堪能できる殺陣演出は文句のつけようが無い。けど、悪ボス3人に陣内孝則&内田裕也&奥村雄大は弱すぎるよ・・・。
鼻や腕が一瞬で飛び散る宿屋での殺陣。堤燈が垂れ下がる夜道での殺陣。>>続きを読む
近未来の社会も、彼女が夢見る世界も、全くもってショボい。
よって、全くもってノレない。
手品の腕と達者な口で渡世を生き抜く股旅珍道中。 一宿一飯の恩義を否定して逃げまくる二人がおかしい。
勝新の逆手二刀流が最大の見物だろうが、今回はシリアス演技(?)と思わせて後半一気に壊れだす名コメディアン三木のり平が面白すぎ。悪親分達を人質にして繰り広げるコント(?)も最高。
突然に超能力を持ったら、やってみたいと思うイタズラ、下世話なこと、その全てをやってみせてくれる。
ある意味では、ご立派な映画です。
刻々とせまる爆破タイムリミット。ゆったりと進む将軍行列、猛スピードで馬を駆るアラカン。後半の畳み掛けるサスペンス演出が圧巻。
短筒を握る原駒子の仕草と立ち振る舞いは、まさにハードボイルド。
このラストには参った。素晴らしき哉、信仰! 有名人と知り合いになると、つい自慢してみたくなるもんだよな。
気絶して倒れこむと共に、美女の口を奪ってしまうジョン・ウェイン。 彼が主演した数多くの西部劇>>続きを読む
損得勘定なしで行動する男たちの心意気! 南北戦争後の北軍と南軍の“和解”を、内紛中のメキシコを舞台に描いているところがユニーク。
不戦主義者は北軍と南軍の双方から軽蔑される。お約束というべきか、お祭>>続きを読む
命懸けで仕事場に向かう男を、女は決して引き止めることができない。
しかし、修羅場の仕事場まで付き添ってくる女も、男は決して止めることはできない。
小沢栄(栄太郎)が後のヒット作『犬神家の一族』を彷彿とさせる、遺言執行者の弁護士を演じていて、思わずニンマリとしてしまう。
片岡演じる洋装のハードボイルド金田一は、後の映像作品に親しみある私には違和感>>続きを読む
割と地味で小粒な三つの事件を、豪華キャストを配して見応えあるオムニバス構成の捕物帖に仕上げている。 黒船到来という時代設定もあってか、鶴田浩二が持ち歩くアイテムとして、西洋伝来の拡声器が登場するところ>>続きを読む
シリーズ物も17作目ともなるとマンネリ化打破のために実験的試みが行われるんだろうが、本作にはタマげた! 江戸の厳格な封建社会にあってフランク・キャプラも真っ青な理想主義をブチまける金さんの“名裁き”に>>続きを読む
FBI就職説明会で流されても全く不思議ではない内容の大河ドラマ。 ジェームズ・スチュアートが子供のために買った、風が吹くとプロペラがまわり音楽を奏でる帽子が印象的。
映画の最後に「FBIとエドガー・>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
南軍帽子を拾ったのが間違いの元。 末っ子に甘い父親ってのは、世界共通らしいや。
家族総出の大乱闘で、ずっと水に放りこまれる末っ子の「坊や」。こんなジョン・フォード風の大自然家族ドラマが、後半には悲惨>>続きを読む
淡々と進む内容に、観てるこっちも淡々と鑑賞。
『白い巨塔』では“良心”医師だった田村高廣が汚れ役だったのと、成田三樹夫が扮する教授が妙に楽しそうだったのが印象的。
日本の空を縦横無尽に飛び交う米国機。やりたい放題の不良外国人。熊井啓以外にGHQ統治時代の暗黒史を取り上げる者は出てこないのか?
決して感情的にはならず、淡々と事件を掘り下げていく熊井啓節がデビュー作にして既に完成されている。 はたして事件の真相は?