ARANさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.5

夏の暑苦しくも爽やかな風と終始纏わり付く死の匂いがなんとも絶妙に絡み合っていて、見ていて楽しくもあり苦しくもあった。この男凶暴につき然り、HANA-BI然り、北野武の笑いと暴力、儚く散る死の美学がしっ>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.5

男として芸人として最高にかっこいい2人だった。深見千三郎というビートたけしの師匠の存在は今まで知らなかったから、この映画を通して知れてよかった。漫才というものを毛嫌いしながらも、これからは漫才の時代と>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.8

カーネイジとヴェノムの激突までの盛り上がりはめちゃくちゃワクワクしたけど、いざ戦いとなったら戦闘シーンはなんかそこまでって感じではあった。カーネイジの方が戦闘力が圧倒的に強いっていう設定だから仕方はな>>続きを読む

フューリー(2014年製作の映画)

3.8

戦争映画で戦車隊に焦点を当てた物を見るのは初めてだった。今まで見た戦争映画の中で戦車の戦闘シーンはあったけれど、それよりもっと緊迫感や迫力感があった。なんかの作品でも見たけどドイツの戦車って強かったん>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.8

なかなかハードな内容だったな〜。2人の映画の中では一番ドキドキして見てたかも。あんな恐ろしい事を淡々とダルデンヌカメラワーク全開でリアルに撮られたらそりゃ怖いよ〜。しかも10歳の子供っていうのがね、ま>>続きを読む

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

5.0

最高。頑固ジジイと子供の物語ってだけで好き。
正男と菊次郎が一緒に馬鹿やってるのをずっと見てられる。なんだかすごく幸せな気持ちになる。悲しいことなんて全部吹っ飛ばすくらい楽しい夏。正男はこの一夏の思い
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

ナチスを背景にしたその時代を生きる少年の愛の物語。ナチスをテーマにした映画の中ではそんなに重々しくない方だった。(イングロリアスバスターズみたいな感じ?) 少年の陽気な空想の友達アドルフがナチスとい>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

勝手な先入観でもうちょいリアルな感じかと思ってたけど、予想以上に映画的展開でぶっ飛んでて面白かった。こんくらいアホ展開盛り沢山の方が見てて楽しいし笑える。2人の友情も最高だったな〜。人形のシーンめちゃ>>続きを読む

オアシス:ネブワース1996(2021年製作の映画)

5.0

ああこれは本当にヤバイ、最高にという言葉じゃ言い表せないほどに興奮する。今にも叫んでしまいそうで危なかった。あのライブに行けてたらな、まだ生まれてもないから後悔のしようもないけど。それでも生まれ変われ>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.5

色んな戦争映画観てきたけれど、この作品はまた一味違った映画だった。当時演技ど素人の北野武と坂本龍一をハラ、ヨノイ役に抜擢したのが凄い。この2人の演技の微妙な違和感みたいなのが、捕虜側の視点からすると少>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.6

ストーリー改変はあったけど、筋は通ってて漫画とは違ってなかなか良かった。小島がまじで役にハマってて良かった。あと海老原さん漫画のイメージと違いすぎてまじで最初分からんかった。明の強さは存分に出てたけど>>続きを読む

ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.8

スカイミッション以来見てなくて、友達に誘われて観に行ってみた。やっぱりワイスピおもろいなー。宇宙行ったり馬鹿強マグネット使ったり、とにかく見てて楽しい!そんで初めてドムの過去を見たけど、若いドム役の人>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.2

設定が面白いし、なにより脚本が良かった。一切もつれることなくスムーズかつユニークに進んで、ストレスなく見れた。いい感じに伏線回収もしていて見ていて気持ちよかった。笑えるし感動できるし、いい熱量の映画だ>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

4.2

藤井樹は学生時代の藤井樹とはそんなロマンティックなものじゃないと言ってはいるけど、その藤井樹との思い出を聞けば聞くほど、その言葉の信憑性がどんどん薄くなっていってて、渡辺博子も多分途中から気付きながら>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

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生半可な気持ちで見るものではなかった。2008年に起きたムンバイ同時多発テロ。今から13年前だから自分はまだ小学生だったからはっきり言って覚えてないけど、171名もの死者が出た最悪の事態だったんだと認>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.2

ウディアレン監督の作品って、現実の生々しさと夢の世界のロマンチックさが融合してるのが凄く良い。雨の日のニューヨークっていうシチュエーションだけでロマンチックなのに、あんなラストシーンなんかあったらもう>>続きを読む

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

4.0

この最高に金をかけたど迫力の映像と、ストーリーの超雑なB級感がたまらないよ!!!!これぞアクション映画だ!!!!展開もびっくりするくらい先読みできるけど、ゴジラとキングコングがバチボコやってるだけで目>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.5

すっげー良かった〜。バトルアクションラブストーリーめちゃくちゃ好き。叶わぬ恋って言うのも痺れるわー。stingのshape of my heartの3番の歌詞が映画と最高にマッチしてる。そのためだけに>>続きを読む

アメリカン・マーダー: 一家殺害事件の実録(2020年製作の映画)

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まじで見てられない。息が出来なくなるくらい苦しくなる。すべて実際の映像が使われてるから直接的に心にくる。精神的に悪い時に見るのは絶対にダメだし、良くても尋常じゃなく気持ち悪くなる。どんな事があったとし>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

面白かったー。マルタが可愛くてずっとニコニコしながら見てた。大仕掛けなトリックとかは無いけど、絶妙な塩梅のトリックだったから違和感なく見れた。作中のセリフで出てきたojシンプソン事件って確かNetfl>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

5.0

もう凄すぎて言葉が出ない。今のところ黒澤映画の中では椿三十郎と並んで一番好き。何と言っても志村喬の演技。お役所勤めの冴えないおじさんを完璧に演じていて、なによりも目力が凄い。生きてるのか死んでるのか分>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.6

あのロバートレッドフォードの引退作ってゆうだけで観てみたら、この監督めちゃくちゃ良かった。娯楽的映画じゃなくてどちらかというと史実的映画だから、面白くするのは難しいんだろうけど、この監督のプロット、カ>>続きを読む

酔いどれ天使(1948年製作の映画)

4.2

今まで黒澤映画で見た強い三船敏郎ではなく、強がってるけど本当は弱々しい男の三船敏郎を見れた。この作品が黒澤映画のデビュー作なんだね。志村喬演じる真田も昔の意地っ張りだけど義理堅い渋い男でカッコいいな。>>続きを読む

闇金ウシジマくん ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

4.0

シリーズ最後にして最高傑作だった。やっぱり過去編は面白いな。最大の強敵竹本。

映画 闇金ウシジマくん(2012年製作の映画)

3.8

ドラマ全部見て早速映画も視聴。後始末の仕方が今までで一番残酷かも。あのクローズのリンダマンみたいな奴がよく分からない。次の映画にも出てくんのか?でもまーなかなか面白かった。ウシジマ社長強すぎるでしょあ>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

この現代社会に生きていく中で、社会的に正しいことと人間的または道徳的に正しいことは必ずしも合致しないことがなんとも悲しいところ。介護施設でのシーンがまさにこれを表してる。この映画の三上の選択には映画的>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.5

やっぱりイーストウッドは天才だなぁ。この密度ある話を90分近くで完璧に収めてる。そして同じくらい完璧なのがサレンバーガー機長。世界中の99%の人が理解できないであろう大勢の命を背負っているという緊張感>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.3

マンクのウィットに富んだ真実味のあるセリフに凄い感銘を覚えた。まず、「2時間で人の一生は見れないが、見たように思わせる」そのために締め切りギリギリになってまでもあそこまで時系列が複雑なものを書いて、い>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

4.0

デヴィッドフィンチャー監督のマンクを見る前に予習ということで。ずっと見ようと思ってたけどなかなか見なかった作品だったから見れてよかった。1941年の作品だけれど、今見ても驚く斬新なカメラワークだったり>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.5

俺は自分のことをビートルズファンって言ったら、本物のビートルズファンに殺されるレベルのファンだから深くは言えないけれど、ビートルズの素晴らしさをよく伝えられてる最高の映画だと思う。俺みたいなファンにも>>続きを読む

犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.8

石坂浩二の金田一耕助シリーズ第1作品目。ゴムマスク姿のスケキヨと有名すぎる逆さま死体が特徴的な作品。普通に面白かった。屋根上での死体を見つけた人のリアクションが面白すぎた。

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦下におけるナチスによるホロコーストを生きた、ポーランド系ユダヤ人であるピアニストのウワディスワフ・シュピルマンの実体験を綴った著作「ある都市の死」をロマンポランスキーが映画化した作品。な>>続きを読む

レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

3.8

羊たちの沈黙よりも前のお話で、あのハンニバルレクターを捕まえた刑事が新たな事件に挑んでいく物語。なかなか面白かった。やっぱりアンソニーホプキンスの圧倒的存在感で映画の緊張感や格を担ってた。捜査官にエド>>続きを読む