千利休さんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

アルマゲドン(1998年製作の映画)

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ブタメンを食べていたら急に二郎系を食べることになって胃がビックリしたが、結局は完食してしまったみたいな感じ。かなり大味だったけれども、食べ終わった後には満足感が残っている。いかにも自分はもっと丁寧なほ>>続きを読む

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

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とても面白い作品なのだが、"ジャンル"を求めて鑑賞すると半ば中途半端に感じるかもしれない。サイバーパンクものとしては未来感はあまりないし、フィンチャー作のような結末に繋がる兆しがあるわけでもない。よっ>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

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戦争映画としては最高傑作なのではないだろうか。現在地が分からない果てしない迷子のような中盤が、熾烈な戦闘シーンを際立てていてまさしくこれが戦争であると思わされた。長尺だし日本人にはあまり馴染みがない土>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

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あれだけカルチャーを詰め込んでおきながら衒学的ではなく、愛を感じさせるのは流石スピルバーグ監督だと思う。裕福でない若者がカルチャーを武器に戦うということにはなにか示唆するものを感じた。しかし、細部まで>>続きを読む

リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.3

一見ふざけた映画であるが家族のあり方や表現の尊さなどが学べる。勿論彼ら家族は勝ち馬ではないかもしれないけれどもちゃんと"正しさ"を分かっていて、そんな彼らの、時にはアナーキーとも言える団結には愛しさま>>続きを読む

リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

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X世代に典型的な兄弟(勿論この映画は1910年代初期を扱っているが)のもどかしさのようなものが愛おしい。それを自然の美しさがより象徴的なものにしている。クラシカルな映画。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

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やはり天才主人公からは目が離せないようだ。あっという間の140分だった。テンポがよくて軽快なのに非常に見応えがある映画。

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.0

スピルバーグ監督の想いがひしひしと伝わってくる。半ばフィクションであるのに、ここまでダイナミックさに圧倒されるのはなかなかない体験だろう。一人の伝記の域を超えた"ムービー"にただひれ伏すしかない。

A.I.(2001年製作の映画)

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勿論素敵な作品ではあるのだが、キューブリック監督へのリスペクトを忘れまいとするあまり逆効果になっている部分が要所要所にあると思う。明らかにスピルバーグ監督のストーリーなのに、彼らしさが発揮できていない>>続きを読む

アノマリサ(2015年製作の映画)

4.3

恋愛も皮肉も、映画において欠かせないものであるが、両者が全力でぶつかる作品は本作以上にはないだろう。この独特の気持ち悪さを他人事には思えない。なぜなら皆、ただの人間であるから。(ちなみに例のシーンだが>>続きを読む

ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

4.0

ブリジットに首ったけ。いやレネー・ゼルヴィガーに夢中なのか。

アマデウス ディレクターズ・カット(2002年製作の映画)

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三時間という長さをまったく退屈と感じさせない完成度の高さ。サリエリからはジェラシーよりもマゾヒズムを強く感じた。クラシック及びその偉人を身近に感じさせるという点で、音楽の授業に多く採用されているという>>続きを読む

未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

4.5

『未知との遭遇』。なんと素敵な邦題だろうか。この作品はE.T.とは異なり、宇宙人と深く交流する作品ではない。しかし、それこそが140分間の好奇心なのである。UFOには無限の可能性があり、立派な大人を立>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.3

キャスト全員の魅力が最大限に引き出されている素敵な作品である。性別問わず楽しめるのには、うわべだけでない良さがあるからなのだろう。スタンリー・トゥッチの名脇役ぶりなど、女性性だけが異常に強調されている>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

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例の名セリフに代表されるように、とにかくロマンに満ちた映画。宮崎駿のらしさとらしくなさの両方が垣間見えて面白い。題材に身近さはないが、テーマこそ親しみやすいが故に長らく愛されてきたのだろう。

硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

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太平洋戦争の凄惨さを描く無数の作品の一つの域を出ないだろうが、それでも良く出来ているとは思う。アメリカ制作にも関わらず、戦争末期の日本の独特の陰鬱さが滲み出ているのは流石である。また、前作と同じくイー>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.3

賛否両論あるが、冗長なお笑いだと思えば批判する必要もないだろう。ただそれが自分のツボにあってるか否かなのだ。自分はこの映画は好きである。そしてそれに理由はない。

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

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戦争映画の残虐性を否定しないながらも、イーストウッド監督らしい繊細さが全面に出された作品。なにより、戦闘シーンでないところに戦争の本質を表せているのがまさしく戦争映画らしい。アメリカ目線だからなのか、>>続きを読む

ソウル・パワー(2008年製作の映画)

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ドキュメンタリーなので勿論捻りなどはないが、ソウル愛好者なら満足して楽しめると思う。「俺はれっきとした人間だ!」

プレデター(1987年製作の映画)

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要所要所に名作群の要素が散りばめられているが、一つの作品としてはイマイチパッとしない印象。これといった名シーンが存在のしないのも理由か。

ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.3

映画に求めるものが全て詰まっている最高の映画。前作のホラー映画のようなスリル感だけでなく、ヒューマンドラマ要素やアクション的側面が加わっているが、それでいて世界観を壊すことがない。また、憎き敵だったシ>>続きを読む

ターミネーター(1984年製作の映画)

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まさにシュワルツェネッガー氏の為の映画。ホラー映画の如く果てしなく追いかけてくるターミネーターにひたすら恐怖を感じた。名作。

ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

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ナイフは要らなかったようだ。全体的に燃えよドラゴンより劣っている気は否めないが、色々な楽しみ方はできるだろう。完璧じゃないブルース・リーを観るのも、B級映画として楽しむのも、どちらも一興である。

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

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鏡のある映画に駄作無しとはどこかで見たが、まさしくそうである。そのシーンの考察等は専門家に任せるとして、銃が登場せずにここまでダイナミックなアクションが作り上げられていることに脱帽だ。ラストの展開に多>>続きを読む

ローマの休日(1953年製作の映画)

4.4

ハッピーにしかなれない120分。ヒロインの容姿の魅力だけに頼った薄っぺらい内容ではなく、全てが文句なしの充実っぷり。70年前に作られたとは決して思えない。問答無用の大名作。

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

4.2

すべてがキラキラした90分。兎にも角にもマリリン・モンローの魅力が光っている。内容もしっかりしているので、途中で飽きるということもない。好きな映画。

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

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チェット・ベイカーの半生が分かる。映画全体の雰囲気もブルーで落ち着いている。ミュージシャンとドラッグはどのジャンルにおいても永遠のテーマだが、ジャズマンの転落はなにか心に訴えるものがある。この哀しさは>>続きを読む

終着駅(1953年製作の映画)

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よくできてると思う。恋は盲目であり罪深い。傍から見ればただのはしたない恋も、本人達には人生を揺るがす大物語なのである、と痛感させられた。イタリア映画の魅力が詰まっている名作であろう。

カリガリ博士(1920年製作の映画)

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1919年制作ということもあって身構えて観たのだが、とても興味深い映画であった。後世のどんでん返しものに引けを取らない内容の充実さ。サイレントだからこその世界観に惹き込まれてしまった。この作品へルーツ>>続きを読む

宇宙戦争(2005年製作の映画)

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53年版と比べるのがナンセンスなことは分かっているのだが、それでも明らかに見劣りしてしまう。中途半端に内容を変えていることが悪い方向に行っていると思う。少なくとも映画ビギナーの目にはそうとしか見えない>>続きを読む

フィフス・エレメント(1997年製作の映画)

4.0

レオンよりもこの作品のほうが好きだと言ったら反感を買うだろうか。それはさておき、この作品には所々スターウォーズを中心とした超名作SFへの憧れを感じる。勿論、それらをこの作品は越せないのだが、むしろそこ>>続きを読む

ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994年製作の映画)

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ただの殺人を屁理屈で合理化した、虚飾に満ちただけの映画としか思えない。とても文化的だとは思えないし、特有の含蓄も感じとれない。自分がこの手のカルチャーが苦手なだけかもしれないが、生理的にキツイものがあ>>続きを読む

宇宙戦争(1953年製作の映画)

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1898年に人々がウェルズの宇宙戦争を読んだとき、彼らは一体どのような火星人を想像しただろうか。1953年に公開されたこの作品の火星人はなにか現実離れしているように思われる。しかし、その感じが逆に"未>>続きを読む