常にスイッチON。ド派手なアクションだが非現実さは感じさせない。デニス・ホッパーの演じる悪役はなかなか倒せなさそうな貫禄がある。90年代らしさ溢れる映画。
いわゆる自分の好きじゃない邦画の要素が詰まってる作品なのだが、内容は悪くはなかった。
真実を全て言い切らなない姿勢がなんとも洗練されている。ドキュメンタリーを好んで観るくちではないが、本作の皮肉のコラージュ感覚は気持ちが良かった。正義のヒーローになる為に取材しているわけではないのが伝わ>>続きを読む
「仮面/ペルソナ」の影響を受けた作品群の系譜に連なるのだろう。そこまで興味を唆られる要素もなければ、伏線回収も難しくはないので、まさに上記の名作群の下位互換といったところか。とはいえ、リビドーをメイン>>続きを読む
宮沢賢治が水墨画のなかでいのちを紡ぐような世界。
童話や童謡など子供向け作品にこそ、創作者の才能が問われると強く実感させられた。
日活ロマンポルノブームが再来しているらしい。雰囲気自体は独特の良さがあるゆえ、たまにディグるにはいいかもしれない。
戦間期の陰鬱、日本の昭和の時代劇特有のぬるい空気感、気味の悪いカタコトの日本語、これら全てが"変態"と結びつき極上の気持ち悪さが創り出されている。これに相応する生ぬるさはなかなか見当たらないであろう。>>続きを読む
良くも悪くもキレイに纏まってるが故に、どうしても他の猟奇的な作品たちと比べると物足りなさを感じる。チャン・ドンゴンの演技自体はとてもよいのだが、彼の心の中の葛藤を生み出す仕掛けがどうも安っぽく思えてな>>続きを読む
作品全体を通して漂う不気味な雰囲気に圧倒される。鑑賞後にはどっと疲れを感じさせる。この手の作品のなかでは最高峰だろう。
純粋なカタルシスとして終わらせないところに逆に説得力がある。本作はバッジを見せびらかし、ドヤ顔で判例を叫ぶ巷の法律ドラマとは大違いである。ソン・ガンホの演技のみならず、演者皆の演技が光っていて飽きる瞬>>続きを読む
原作と比べるとどうしても切迫感が足りなく感じてしまうが、それでもよく出来ている作品だと思う(如何にもこの手の映画は香港には敵わない)。アカデミー賞を取っただけのことはある。
今更なにも言うことはないのだが、最後までチョコたっぷりと言わんばかりに映画としての美味しさが詰まっているのは、まさしく本作が名作たる所以なのだろう。このような素敵な作品が映画人生の幕開けとなる子供たち>>続きを読む
この不気味さは癖になる。内容的には、精神世界での生殖の部分に可能性を感じた。
仮想現実をダンボールで覆ったような世界。日常ではあるが現実ではない、そんな平凡はニヒルな笑みによって破壊される。待ち望んでいた非凡は終末であったのか。あなたもいつか"理解できる"だろう。
※本作の劇>>続きを読む
絶対に面白くないわけないあらすじに、ジョン・ウー節炸裂のド派手なアクション、とにかくスケールの大きさを感じさせる。それでいて主役二人の心情が繊細に描かれており、それが最終的にカタルシスへと繋がるのは秀>>続きを読む
日常の崩壊から生まれる正義の悪魔、とでも言える暴力性は10年代以降の流行と共鳴するようなものだが、そのような狂気だけがこの作品を形作るものではない。やはり主役のライアン・ゴズリングが肝になるのだが、ど>>続きを読む
頽廃的で耽美的な〜が肩書きの芸術はいくつもあるだろうが、それらにはある種の"キツさ"が付き纏うことが免れない。だが、本作は自然に美を受容することができる作品だ。とにかくイザベラの存在が大きいのだろう。>>続きを読む
決してアナクロの数珠繋ぎにならないセンス。如何にもストーリーの噛み合わせはあまり気持ち良く感じられなかったが(彼の偉大な作品達と比べて)、それでもこの世界にはどっぷり浸ってしまう。あっという間の160>>続きを読む
恐ろしいほどのブラックネス。本作の"被害者"は黒人だけというわけではないものの、その旨のメッセージを強く感じさせる(今回は同人種間での格差がメインなのだろうが)。オルタナティブな黒人表現者として、ジョ>>続きを読む
自分の評価はいかにも世間の評価と違わないのだが、少しだけ。このシリーズではヒロインの役割が面白いほどに同じなのだが、下手な脇役よりも毎回いい味を出していると思う。最初は自由奔放なインディに辟易し嫌悪し>>続きを読む
シリーズ中では最も"らしくない"作品だったと思う。後述すると思うが、ヒロインとのお決まりの筋がなかったのは、意外と語られるべき要素な気はする。前日譚的な内容で、父親を登場させるという話なら、もっとエモ>>続きを読む
なぜか一作目よりも記憶に残っていた本作。幼少期の自分がインディ・ジョーンズに求めていたものはスリリングなアクションではなく、民俗的な雰囲気だったようだ。そういう意味で本作の呪術的な数々は非常に気持ちい>>続きを読む
車版ジョーズ(こちらの方が先の作品だが)と言える作品。二台の車が走っているだけなのに、下手なパニックムービーより恐ろしい。クレジットの短さがこの映画の凄さを物語っている。
幼少期に大好きだった映画のであるが、意外と内容は覚えていないものである。観返してみると要所要所に意外な発見があり、記憶こそが宝物なのだと思わされた。
胸糞映画なのか感動映画なのかいまいちパッとしなかったのが個人的にビミョーな理由かもしれない。
ゆとり世代以降の自分には良さが分からなかったが、あくまで時代のものなのであろう。
一人の人間を愛するということ。飾らない作品であるからこそひしひしと伝わってくるものがあった。
雰囲気だけかなぁ。岩井俊二監督「Love Letter」からの影響は感じた。タイムパラドクスものとしての強度も微妙な気がした。
子供たちの繊細なこころは、アニメだからこそより良く伝わってくるのだろう。嘘のない優しさが琴線に触れる。