シリーズ三作目。二作目では世界観の拡張を横軸(場所)で試みていたが、どうにも作るのが苦しそうだった印象。
しかし今回は前日譚、縦軸(時間)での拡張を試みて見事ハマっていた。
オリジナルでは数々のガジ>>続きを読む
一作目に思い入れが強い為ハードルが高かった作品。
結果、前半は「二作目でやってはいけないこと」をほぼコンプリート、後半なんとか整えつつ期待通りで満足…と言ったところ。期待値ジャスト程度。
そもそもマ>>続きを読む
人は誰しもが可能性を秘めている。それを発揮する為に教養は鎧となり、振る舞いは剣となる。
公開日に劇場で観賞し、それまで自分の中で漠然としていた価値観を可視化してくれた作品だ。
本作自体は芸術点が高い>>続きを読む
好き嫌いが分かれそうだが、クリエイターが好き勝手やってる作品が好きな自分には割とハマった。
素材をとにかく突っ込んだ闇鍋なので「今何味の何を食べさせられているのか」を提示されないと咀嚼できない人は受け>>続きを読む
『アメリカン・パイ』から続くハイスクールコメディの潮流はこの『スーパー・バッド』の登場で潮目が変わることとなる。
後続の影響を受けた作品を「スーパー・バッド系」と呼んでいい程にジャンルを確立させた礎的>>続きを読む
反戦映画の中でも個人的にTOP5には入る傑作。
ロシアのウクライナ侵攻が日々報じられる今、改めて価値を感じる作品だ。
第二次大戦の映画は数あれど、構成上の難しさからかドイツ民視点のものはそう多くはな>>続きを読む
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『フリー・ガイ』で好演していたリルレル・ハウリー目当てで鑑賞。ドタバタコメディで終わらずしっかりドラマで落とそうとした姿勢は良かった。
メキシコ旅行でのあれこれが物語上の時限爆弾になるワケだが、これ>>続きを読む
この世界観が好きな層には堪らない映画。
ポップカルチャーのサプライズ、イースターエッグが大正解の演出で物語を彩る。現実のコンテンツを徹底的に研究した上で目配せしているのが好印象。
パッケージとあらすじ>>続きを読む
爽快感のあるアクション映画が観たいな、と思い鑑賞。
良くも悪くも想像通り、押さえるところは押さえてる。
インディ・ジョーンズやナショナルトレジャーの様なトレジャーハントものだが、学者ではなくスリの青年>>続きを読む
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初めて観たマーティン・スコセッシ作品ということもあり彼の映画の中で一番好きな一本。
初見時かなりの衝撃を受けた記憶だ。
特に全てが明かされる灯台のシーン。所長の話の途中まで「騙されるもんか!」と完全>>続きを読む
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三幕目面白くなりそうで面白くならず、ただ偶然から被害妄想が肥大していくというのは共感できる感覚だった。
トム・クルーズ演じる主人公は理性と自制心があり、劇中何度も機会はあれどなんだかんだでセックスし>>続きを読む
19世紀のアイルランドを舞台に啓蒙的視点で観察される信仰心の物語。
説教臭い内容や演出が肌に合わずただ退屈な2時間弱だった。
宗教観念が整っていない日本人が観たら誤解を植え付ける危うさすら感じた。
唯>>続きを読む
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観客のノスタルジーで加減評価されそうな映画だったが、個人的には期待通り楽しむことができた。
私は平成一桁のウルトラマン世代で原典に深い知識は無く、どの程度踏襲されているか分からないが…
「高文明異種>>続きを読む
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薄暗い修道院が舞台という事で『死霊館のシスター』の様なエクソシズムを期待していたのだが…
悪魔降臨!逆十字!世界滅亡!で畳みかけるちゃぶ台返し。白石晃士ファンの自分には刺さるものがあり嬉しい誤算だった>>続きを読む
ソリッドシチュエーションを語りながら回想や転換で間延びする映画が多い中で本作は最低限に抑えて丁寧にやり切っていた。
ただこの手の作品は脚本勝負だと思うのだが、ある程度目が肥えている観客はタネと仕掛け>>続きを読む
視聴前はもっとヒューマンドラマにフォーカスするかと思っていたが
割とサスペンスとSFのバランスが良くて見易かった。
しかし舞台上「死後の世界」が研究途上で抽象的なのに「そんな単純に死を迎合するか?」>>続きを読む
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完全にガイ・リッチーファン向けな作品になっているんだけど、「だったら『スナッチ』で良いかな…」という作品。
手法はどことなく『ユージュアル・サスペクツ』や『羅生門』っぽい語り部による回想記だが…
こ>>続きを読む
オールタイムベストの一本。
南北戦争直前のアメリカ南部を舞台にかなりシビアな問題を扱っているわけだが、プロットは賢者と勇者の英雄譚となっており毎シーン散りばめられるタランティーノ節で軽快なエンタメに仕>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
全体的な演出は『君の名は。』より劣った印象だが、それでも終盤挿入歌のシークエンスはお見事。
また脚本と、「天気」が「景気」のメタファーなっている効果は秀逸。
雨が貧困の象徴なのはあらゆるシーンから見て>>続きを読む
「既視感」「違和感」「偶然」「運命」など…
誰しも一度は空想したことがある日常的な「可能性」についてエンタメとして広げきった物語。
また、東日本大震災以降の作品群として「大きな災害」と「そこにいた人」>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
押し付けがましいポリコレには食傷気味だが、ピクサーは絶妙なバランス感覚で今回も上手いなぁと感じた一本。
近年耳にすることが増えた所謂「毒親」についての物語なのだが、
切り口はあくまで寓話的。
大筋>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
少年と孤独な老人というハートフルな組み合わせを、現代風刺を交えつつホラーテイストに仕上げたアプローチが面白い。
作品のテーマを代弁する「人が所有するのではなく物が人を所有する。」
「右手が規律を破る>>続きを読む