ゆうゆさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

君の名は。(2016年製作の映画)

4.7


運命の10月4日

彼らがうまれるずっと遥かむかしから
暗闇を旅してきたほうき星の足跡が隔てる
過去と未来

時空を超え 手繰り寄せるように
導かれ出会ったふたりが
"かたわれどき"で 視線を合
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〈主婦〉の学校(2020年製作の映画)

4.0


アイスランドの現"主婦の学校"の
入学から卒業までのドキュメンタリー

自分の人生で必要な生活のための
日常のありふれた技術や糧。
料理や洗濯 アイロンがけ
テーブルセッティングからマナー、
針仕
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エデン(2017年製作の映画)

3.0


退屈な毎日を抜け出して
刺激のある生活に落ち着くアダムとイブ

かつての長閑な日々が
愛おしい過去としてきらめくのは
おそらく そう遠くない先のこと…


包装紙の絵柄みたいなキュートなイラスト♡
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ナイトブレーカーズ(2021年製作の映画)

3.8


弔いの炎が朧気に繋ぐいのち

余分なストーリーはぜんぶとっぱらった
初っ端から謎の緊迫感漂う畳みかけるような
音響とただならぬ空気。
長編映画の途中のクライマックスから
観はじめたような 美味しいと
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自分の部屋で迷子になるには(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます


VRゲームで自分の家に帰る主人公。
運転中 轢きそうになった相手
通り過ぎる自転車のベル

ゲームの世界とリアル世界が混沌と入り
混じる恐怖に背筋が寒くなる

ほんの数分で垣間見れる 若い子の自堕落
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夜行バス(2020年製作の映画)

4.3


これすごい。
2時間ドラマばりの愛憎とサスペンスと
悲しみを孕んだ復讐劇が濃縮された
緊張感漂う20分。
古風ながらも洗練されたアニメのタッチが
この不穏な空気にとても合っていて ホラー
としてもす
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ブッチャーズヒル:甘い罠(2008年製作の映画)

4.3


お菓子の誘惑に負けてしまう
ヘンゼルとグレーテル

動く小さなティミーを観れるなんて
なんて贅沢なお宝動画✨️
ぴよぴよのおティモがこの頃からすでに
王子さまオーラ全開でこの世界観を
牽引してて 神
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.9


いまの世の中がやんわりおかしくなってる
のが如実に映し出されててなんだか薄ら寒
くなる
世間の求めている一瞬の関心と発信者の理
想とする根源がすれ違っていくと 悲しいく
らい笑えなくなるね

彼女の
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.7


"愛は力
憎しみは人を弱くする"
と、国境も憎しみも超えて愛し合う
若く将来のあるふたりは言った。

長い歴史の間に深まった軋轢は
そう簡単に埋まるものではない、
だけど あそこに集まった
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カフカ 田舎医者(2007年製作の映画)

4.2


医者は患者の訴えであれば
それを無視することはできない。
理不尽な訴えにも向き合う葛藤と人間の
内面のどす黒さへの絶望が綯い交ぜになり
短いアニメーションの世界観を観る側の内面を
悲しげに揺さぶる
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

4.6


心の色が日々変化するように
彼女の狭い空間は その色を変えていく

所在なくマットレスとともにのたうち回り
影に同化して眠りに落ちながら
甘い粉の魔法で満たしてゆく孤独

ぽろぽろと吐き出され力強く
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.9


おばあちゃんに言えなかった"さよなら"と
ぽっかり空いた
埋めようのない心の喪失

届かない場所へと旅立った母との
幼い頃の記憶と思い出の場所

冷たい粒子漂う愁いを帯びた深まる秋の気配が
家族を失
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.5


その夏だけのおバカでおちゃめな
ほっこりこり珍道中💛

行き当たりばったりに
出会って咲いて交差して、
萎れて散っていく
不器用でほろ苦い恋の花たち

潮の香りではなく 森林の
マイナスイオンをい
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.3


浮遊する金魚、
存在感を放つ白い故人の名残り、
鉄橋の間を結ぶ 壊れた電話たちが繋ぐ
こちらとあちらの世界
あの川っペリは
三途の川にも繋がっているのかな…

ほっこりのなかにひっそり潜む空虚。
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空腹(2019年製作の映画)

3.7


ホームレスのおじさんが拾ったお金で
ずっと食べたかった🍖を食べる🔥

最後の捻りの効いたオチは決して褒めれた
ものじゃないんだけど
なんだかあったかい気持ちになった。
だって、食べだしたら止まんな
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アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

3.6


アンネは自分がかつて本で読んでイメージしていた可憐な少女よりもずっと 勝気で人気者で 映画を愛し 恋にときめき 自由な空と未来を夢みる どこにでもいる普通の女の子。
イマジナリーフレンドの視点をと
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⽩雪姫〜あなたが知らないグリム童話〜(2019年製作の映画)

2.7


『美味しい彼女』『ブラックボックス』でとびきり可愛くて惚れたけど 今回もルーさんの美しさ全開
7人のおじさんに夢があるお話

森の緑と田舎町の長閑な広大さが豊かで美しいのに なかなか浅い物語だった。
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カーテンの向こうに(2014年製作の映画)

3.8


助けた友だちの恩返し♩¨̮

2人の秘密の友情
天使の歌声も先生のフリフリのおしりも
可愛い
クリスマスが早くも待ちどうしい💛



2022-248
ラスト🤣❣️

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.5


妻の復讐劇の裏には
彼らも知りえない偶然の積み重ねが
親子の絆、新たな友情をもたらす

わりとシリアスでヒヤヒヤするシーンも
ありながら ちょいちょい冷めたほっこりな
笑いが挟まれてて 彼らを愛お
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ある殺人、落葉のころに(2019年製作の映画)

2.7


う~~全然分からん☻

男子の友情、その均衡と絆が緩やかに
ほどけていくような 変わりゆく日常の孤独と
鬱屈とした閉塞感は伝わってきました


2022-247

父、息子、そしてビーチ(2020年製作の映画)

3.9


父息子だけの夏の終わりの大切な海の思い出
約束の日の少年の高揚感、
悔しさと悲しさで涙がとまらない様子に
ぎゅっとなる

息子の気持ちに寄り添う少年ぽいお父さん
との仲睦まじい様子が微笑ましい😎😎
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じいのけ(2021年製作の映画)

3.4


愛する故人への向き合い方はひとそれぞれ

小さな心を傷めたおとこの子が
さいごにおじいちゃんに向き合い
ちゃんと別れを果たす

悔いのないお別れ
彼の目からこぼれる大粒の涙に
おじいちゃんとのささや
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夢の中で(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます


たった15分なのに 真相が分かった時
一気に胸が締め付けられた

先日観た『彼女のいない部屋』に通じる
愛と悲しみを帯びた親子の物語


2022-243

ジョージア(2020年製作の映画)

3.6


こちらも実話ベースどのことだが
かなり重たい問題提起でやるせなさが募る

親子の川の字が愛おしくも悲しみに満ちていた


2022-242

授業の後で(2018年製作の映画)

3.7


実話ベースとの事で胸が痛い。
純粋な子どもの気持ち 母の苦悩、
ふたつの交差する報われない愛


2022-241

吸い殻の逆襲(2016年製作の映画)

3.7


煙草を吸って吐いてポイ捨てしてきた男が
煙草に脅かされ身を滅ぼす 世にも奇妙な物語


2022-240

11時の予約(2016年製作の映画)

3.6


患者さんの気持ちは 治癒云々は別にしても
同じ痛みを知ってるひとの方が寄り添える?
精神疾患を抱えるひとにとっても その世界は現実。
病んでるひととそうでないひとの境界線は
なんとなく紙一重的に
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ロレーヌは歌えない(2016年製作の映画)

2.8



自分の気持ちが メロディにのって
自然に歌って踊れるって すごく心地よくて
心が軽くなりそう

広がる世界と解放。
彼女の新たな可能性が垣間見れて
恋人とも仲睦まじくやっていけそうな
しあわせな着
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ダイヤモンドの不思議(2016年製作の映画)

3.8


月に失恋した星の涙からうまれた永遠の輝きには ひとを惹きつけるたくさんの血と涙が流れ はるか遠い歴史とそれぞれの記憶に絡んだ壮大なロマンティックが宿っている

寓話的 哲学的なダイヤの物語がしだいに
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「お電話ありがとうございます。」(2017年製作の映画)

3.9


ベビーピンクで彩られた謎の結束力と狂気

あのたらい回しのイライラって万国共通なのね。発想が面白くて笑笑笑笑


"ゴールドスミス
1972年11月2日"

しばらく頭から離れない気がする💗
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良い時も悪い時も(2017年製作の映画)

3.0


この先の結婚生活に こんなにも夢を感じない演出も珍しい。
ふたりの間にあるのは なりゆきと責任と妥協と情のようなものしか感じなくて そこにもう愛は残っていない 冷めた虚しさが漂う。
あんなに逃げ腰で
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大人たち(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


想像力豊かな "おとなのおままごと"

子どもがやるのは微笑ましいのに
おとなだと痛々しくも少し怖くも感じる。
ワンシチュエーションなのがすごい


2022-234

フレネルの光(2020年製作の映画)

3.1


誰もが持っている 生まれ育った
土地の風景 懐かしい記憶

久しぶりに逢う懐かしい顔たちと
その土地独特の言葉の音 潮の香り
何も変わらないようで少しずつ変化している
故郷の寂しさを 五感で感じなが
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.8


自分を律し 執事の仕事に専念してきた主人公が
その情熱に蓋をして歩んできた人生。
対立を繰り返しながらも育んだ恋心、
彼女と共有した何気ない時間、
だけどそれは かけがえのないひとときだった
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13人の命(2022年製作の映画)

4.7


終始祈るような気持ちで
それはもう 見守るしかなかった。


タイの洞窟に閉じ込められた
13人の少年たちの奇跡の救出劇

死と隣あわせのシビアな状況のなか
13人の尊い命のために尽力を尽した
たく
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.3


その日の彼はまるで
神聖なセレモニーに赴くような
なにかと決別し 何者かに生まれ変わろうと
しているかのような
その空虚なまっすぐが
ただひたすらに白く 青く
そして黒かった


火の粉が舞い
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