ここにーるさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

サン・スーシの女(1982年製作の映画)

3.0

麻雀の役みたいなタイトルだけど、パリ郊外のとあるクラブの名でそこで働くクラブ歌手の第二次大戦にまつわる悲話。ウーバーイーツの入れ物にすら入り切れないてんこ盛りの不幸を届けられた気分。ロミー・シュナイダ>>続きを読む

ブルースチール(1990年製作の映画)

3.5

オイオイ男らの唇を吸い倒してる場合じゃねえだろよ、と確かに今となってはツッコミ稽古台みたいなとこあるけど、90年代を代表するポリティカルサスペンスムービーの傑作と言っていい。新米女性警官がなんでもあり>>続きを読む

斬、(2018年製作の映画)

3.0

『野火』以来の塚本晋也監督最新作。江戸へ向かう際の仲間を募る達人スカウトマンと腕は立つが人に刀を向けられないイップス気味の若い浪人との出会いと別れ。なんじゃそら。今回もなぜこの緑の大地を血で汚してしま>>続きを読む

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

3.0

エラい迷惑な近所のオバハンの話。300年間も学習せず他人のせいにし続ける独善的なヤツはこうだ✝️🔨💨
あの子らのお母さん美人だったなぁ。

見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.5

ツッコミどころ満載だが吉岡里帆、かわいい。よっこいしょーいちにも似た六根清浄(ろっこんしょうじょう)にはちと笑った。エンディング曲、いいね。

ニート・オブ・ザ・デッド(2014年製作の映画)

3.0

この作品の一番怖いシーンは、オープニングの"絶対入るな 殺す"という貼り紙がされた息子の部屋のドアの大写しに他ならない。あとは息子をゾンビとして一人前にするために野に放つ母親の愛。つまり〈ワンダー/君>>続きを読む

8人の女たち(2002年製作の映画)

3.5

奇才フランソワ・オゾン監督にしてはさすがに若手だったからか割りとおとなしめなそれでいてまるでマカロンのような可愛らしさが特徴的だ。歌、ダンスとかは意識的なのかキレを抑えて全体的にユルい。その辺で好みが>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

3.5

クストリッツァの映画で寝なかったのって実は一つもない。前半がとにかく何見させられてるのか全く分からなくてふざけた音楽のせいもあるが大抵堕ちる。これは後半に入っての向日葵畑のシーンあたりから一気にのめり>>続きを読む

闇の狩人(1979年製作の映画)

4.0

暗殺者集団。女優陣みな脱ぎっプリいい中、岸惠子だけは股チラでさえ吹替えってのが大御所ぶりを発揮してて。基本何言ってんのか聞き取りづらいんだけど仲代達矢のこんなセリフ。
「泥に浸かった蓮の華も時には咲き
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

4.5

「海水だと?」で、ニコルソンが池の水を指で掬い取って舐めるシーンだけはやり過ぎだけど、あとはみんなが見倒してる映画だから特に私からは何も言うことはない、完璧。

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

2.5

LGBTQ、男女差別、ギャンブル依存症etcとにかく焦点がバラけてせわしない。あのポスターじゃ何のことやらさっぱりだし。ロケットマン流れて、アラン・カミング(チョコレートドーナツ)見つけた時点で大筋察>>続きを読む

タッカー(1988年製作の映画)

3.5

現代人の車離れが叫ばれるようになって久しく今さらの感はあるにせよ、言い換えればタッカー氏の"心意気(生みの苦しみ)"は故スティーブ・ジョブズ氏のそれと同様だったと言っていい。一つコッポラに言っておきた>>続きを読む

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

2.5

あれ、この子メチャクチャカワいかった子だな。で、ググるまでもなくかつて魔性だった菅野美穂。中村義洋作品としては退屈。

このご夫婦の話はドキュメンタリーで見るべし。

みなさん、さようなら(2012年製作の映画)

3.0

あれ、この子メチャクチャカワイイな。で、ググらせられた若手時代の魔性倉科カナ。中村義洋作品としてはまあまあ。

ポテチ(2012年製作の映画)

3.0

あれ、この子メチャクチャカワイイな。で、ググらせられた若手時代の魔性木村文乃。中村義洋作品としてはまあまあ。

ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.0

大学なんかほとんど行かず歌舞伎町でプラプラしてたころ確かミラノ座あたりで観た。よせばいいのにスタローン、政治的(米ソ冷戦)メッセージをぶつその舞台裏で、シュワルツェネッガーと女(ブリジット・ニールセン>>続きを読む

ピラニア 3D(2010年製作の映画)

3.0

ピラニアにも食べられない部位というものがある。ヤツが吐き捨てソレが水中に漂う名シーンがあるが、案の定娘たちはヒいていた。

悪魔の毒々モンスター(1984年製作の映画)

2.0

うん十年ぶりに観たけどやっぱり途中退室。きちゃない。ちゃんと掃除して帰れよ…

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

4.5

傑作だ。センスの塊。トリュフォーの『アメリカの夜』に感覚が似ている気がしたけど全然こっちのがいい。ジグザグ三部作らしいけどひとまずこれで区切り。こんなところで政治的発言もどうかだけどイランもサウジもア>>続きを読む

八甲田山(1977年製作の映画)

3.5

凍った握り飯。発狂して真っ裸で絶命する歩兵。天に見放されたのではなく明らかに人災。三國連太郎はろくなもんじゃねぇよ。でも長いなぁ。人災ってのも似てるけど『タワーリングインフェルノ』とほぼ同じ。ポスター>>続きを読む

海底47m(2017年製作の映画)

3.5

あんまりクドいのでフヤけ気味になったけどまあ面白かった。ネタ的には出尽くしてる感あるんだけど懐かしのマシュー・モディーンの顔も拝めたし(老けたな)。平地で言ったらマンションの自転車置き場くらいの距離な>>続きを読む

妖怪大戦争(1968年製作の映画)

3.0

不法入国した不良妖怪を日本の妖怪含むオールジャパンで迎え撃つ話。何で日本だったのかは判然とせず。ろくろ首役の女優はこの映画の一年後に不倫中の男性を刺殺し逮捕された(のちに服役)、というおぞましきエピソ>>続きを読む

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.5

衣類や食器をタライで洗いつつポツリと家族の死を告げる少女のはにかんだ表情。これ映画というものを超えとるなと。その5分後の世界一赤茶色のチョッキが似合っていたくだんの少年の安否にたどり着いた瞬間ついに落>>続きを読む

骨までしゃぶる(1966年製作の映画)

4.0

開門神事の福男選びに負けず劣らずスペクタクルに駆け抜ける女の執念にひれ伏すしかない。幸せは自分で掴むものさ、と明治女。そして新人らしからぬ夏八木勲の顔面力。

FOUJITA(2015年製作の映画)

3.5

タル・ベーラももう死んでしまったというのに"巴里から帰って来た男"を画力で観客を圧倒したかったのか小栗康平、貴重なお方だ。ロケハンに相当の歳月をかけたことだろう。オダギリより中谷美紀の岸田今日子化に笑>>続きを読む

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

2.5

日本なら赤羽とか京成立石とかか?

トイレでの最初の大立ち回りで一瞬オッてなったけど、エドガー・ライトはやっぱりしっくりこないんだなぁ俺。

キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001年製作の映画)

3.5

ブルース・リー、千葉真一、倉田保昭、ジャッキー・チェン、サモ・ハン、リー・リンチェイ…。ガキの頃度々起こった"ナンバー1論争"。いつの間にかジェット・リーなんて洒落た名前に変わってたけど間違いなくヤツ>>続きを読む

サチコの幸(1976年製作の映画)

3.5

小学生でも普通に入れてくれた昭和の映画館って本当に素晴らしかった。おさせの風俗嬢幸子が主人公のこれ、ポルノっす。同時上映は確か『嗚呼!花の応援団』だったはず。次郎という靴磨きの少年役は当時僕らの間では>>続きを読む

怪談かさねが渕(1957年製作の映画)

3.5

まず導入部の武士に斬られる金貸し親父の化けて出てくるレスポンスの早さに驚く。返す刀でその亡霊を斬らざるをえない超スピード展開。"実は斬ってしまうのは自分の妻"これはお約束(笑)。この双方の子らの二十年>>続きを読む

パティ・ケイク$(2017年製作の映画)

3.0

惜しい。ブードゥー教の黒人彼氏、キャラそのままでいってほしかった。一緒に鑑賞したティーンの娘は面白かったらしい。

花と蛇3(2010年製作の映画)

1.5

お金の為感がどうも気になりますね。水揚げされた古カジキにしか見えません。下手にVシネ風にせず、24時間セックスマラソンにしてイったらその度ギャラから少しずつ募金箱にリリースする…とかでいいんじゃないで>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.0

やっぱ出易いんでしょうね、この時代感というかシチュエーションが。盗撮される心配もないしお化けが生き生きしてました(笑)。伊右衛門を演じた若き日の天知茂さんが相当イケメンで。非情のライセンスとか明智小五>>続きを読む

コンボイ(1978年製作の映画)

3.0

アリ・マッグローがまじ真っ黒に日焼けしてた。よくよく見ればペキンパー作品の代表作でもある『ゲッタウェイ』にかなり近いと言える逃亡劇。全体的に退屈だったがラストシーンの清涼感はさすが。

ラスト・アクション・ヒーロー(1993年製作の映画)

3.0

ジョン・マクティアナン監督。ダイハードに引き続いて硝子滅茶苦茶割っております。いかんせん前半の大逃げ貯金でギリ勝ち切ったG3レベルの超高額馬、そんな映画でした(←説明下手)。序盤からの「おい坊主、何故>>続きを読む

亡霊怪猫屋敷(1958年製作の映画)

4.0

怪猫。"かいびょう"と読む。化け猫のことです。さすが巨匠中川信夫監督、随所にその時代の精一杯のSFX感が見られます。特に女中によるキャット空中一回転。着地は減点無しの5.0。素晴らしい。