シャチ状球体さんの映画レビュー・感想・評価 - 40ページ目

シャチ状球体

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レディ・バード(2017年製作の映画)

5.0

特別な夢がただの日常に変わっていく18歳の時間。今までは助手席から見ていた街の景色が別世界みたいで、セックスも喧嘩も自分だけの記憶になる。

レディ・バードがクリスティンになる瞬間が本当に感動的なんだ
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ヒーローキッズ(2020年製作の映画)

3.8

"全く"役に立たない大人達の代わりに子供達が立ち上がる痛快アクションコメディ。
個性豊かなキャラクター達が謎のエイリアンと戦うんだけど、エイリアン側のドラマや主人公の描写は薄味。といっても、まとまりす
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赤い光点(2021年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

この世に一万本くらい存在するであろう復讐モノの映画。

"復讐の連鎖を断ち切るには相手を赦すしかない"というところまで到達していないのはもちろんのこと、"実はこんなことがありました"という展開が特に驚
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つぐない(2007年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、この映画の視点人物はブライオニーだったことが分かる。
何故ブライオニーがロビーを告発したのか。ブライオニーが川に飛び込むシーンでは、自分を助けてくれたロビー(わざと飛び込んだブライオニーにめっ
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

最初から最後まで、漫才の掛け合いのような二人の対話が楽しめる一本。特に物語が展開していくわけでもないけど、菅田将暉と池松壮亮の二人だけの時間が過ぎていくのを見ていると、たまにはこんな映画もいいな、と思>>続きを読む

CUBE(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

10年ぶりぐらいに観賞。

Cubeとは人生のようなものだ。何故ここにいるのか、何故ここがあるのか。残念ながら我々はその絶対的な答えを持ち合わせてはいないし、そもそも答えなど存在しない。過去や未来とい
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まず良い点から。冒頭の坂道を駆け下りるシーンと後半の階段を駆け上がるシーンは躍動感があって良かった。冒頭は駆け下りて、後半は駆け上がる。店長への恋は本心からではなく、諦め駆けていた陸上の夢の逃避先とし>>続きを読む

モーガン プロトタイプ L-9(2016年製作の映画)

2.3

冗長すぎる演出と魅力のないキャラクター、物語を支える陳腐な陰謀で俳優の演技力を見事に削いでしまっている映画だが、上映時間が短いところがこの作品唯一の良い点。

この展開だったら別にアンドロイドじゃなく
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

神と悪魔とは、人間が不安や恐怖から創り出した概念だ。理解や説明ができないことをそのままにしておけば怖くて怖くてたまらない。だから自分を納得させるために相対的な答えを作り出す。それが事実かどうかなんてど>>続きを読む

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

4.0

愛美と部屋で二人きりになったときの高寿の台詞。
「やばい……抱きしめたい」
このシーンの福士蒼汰くんが可愛すぎる!!!!
ささやかな幸せを「彼女と分かち合いたい」ってのも、二人の関係がプラトニックな恋
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アンダーウォーター(2020年製作の映画)

2.7

主人公を演じているクリステン・スチュワートに支えられている映画。

使い古されたジャンプスケアとお使いのように段取りめいた物語運び、個性のない脇役たち、初めて出会ったはずなのに既視感たっぷりのクリーチ
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フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(2015年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

グレイ、50の顔があるって言ってる割には映画の中で2つぐらいしか見せてくれないので、全然説得力がない。その2つとは余所行きの愛想の良い青年と、アナの前での"中途半端なサディスト的な何か"としての顔……>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

とにかく、最初から最後までディカプリオが異様なテンションで金と女とクスリで遊びまくるという、何かいけないものを見ているかのような謎の背徳感が約3時間ずっと続く。

実話ということもあるのか、主人公の犯
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

途中までよく分かんない映画だな~と思って観ていたけど、ラストシーン、ロバート・パティンソン演じるモンティと娘の二人きりのカットで映画が終わることで、この二人がアダムとイブを表しているのだと思った。人類>>続きを読む