もち食さんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

もち食

もち食

映画(800)
ドラマ(44)
アニメ(0)

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

2.0

 風景や農作業を映す光の加減にしても、BGMにしても、フォントにしてもどこまでも綺麗すぎる。この小綺麗なロハス的な心地よさには自分は共感出来なかった。こんないいことばっかじゃないだろう、田舎暮らしとい>>続きを読む

フェイシズ(1968年製作の映画)

3.8

ひたすらに醜く、空虚な老いた人間達の、コミュニケーションにもならない、己の感情をわがままに垂れ流し続ける会話劇のこのグダグダさ。手ブレのカメラがさらに見るものを悪酔いさせる。

最後の15分間がとにか
>>続きを読む

(1974年製作の映画)

-

詩と記憶のイメージが鏡に乱反射する光のようにたち現れては散っていく。

映像の美しさにひたすら圧倒された。けど見方として正しかったのか自信はないので、他のタルコフスキー諸作も見てみようと思います。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.7

生活の小さな不安、人とのすれ違い
誰しもが体験してきたであろう日常がどこまでも慈しみをもって丁寧に、かつ醒めながら描かれる
なんとなく友達に電話したくなる映画
コンバースかっこいい

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

2.5

「誠実」な映画だな~という感じ
12年間同じキャストで撮り続けるという手法といい、使われてるインディーロックといい、iphoneやxboxといったデバイスで時間の流れを示すアイディアだったり…

嫌み
>>続きを読む

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

三原色の多用、カメラワーク・音響効果による時間感覚のグリッチ(もしくはループ)、サンプリングコラージュによる情報摂取がドバドバ脳にもたらす快楽
映画が体験であるということを知る
生活から隔離した内的世
>>続きを読む

夏の遊び(1951年製作の映画)

3.9

モノクロでも伝わる北欧の夏の美しさ
けれどノスタルジアに終始しないのがこの映画の魅力 老いること、失うことへの恐怖を払拭するまでを描く そこに至る場面はやや説明過多すぎるきらいはあるかもしれない

>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.8

妙にお洒落なカメラワークと80sエレポップな音楽にん?と思ったが、その分後半のバイオレンスとライアン・ゴスリングの無口なハードボイルドが異質に際立つ

悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46(2015年製作の映画)

3.7

彼女たちはそこまでアイドルになりたくてなった訳じゃなく、普通の人々と同じくアイドルは仕事なのだと知る。

会社の意向、周りからの視線に翻弄され、疲労する彼女たちの姿は予想以上に痛々しいものがあるがその
>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

妊婦であろうが一度助かったかに思えようが老婆だろうが、死ぬときは瞬間に死ぬ。スローモーションなどは一切ない(はず)。

妻たちがされてきたこと、マックスの過去などに関してはほとんど語られない。

トラ
>>続きを読む

グロリア(1980年製作の映画)

3.8

よくも悪くもグロリアが素晴らしすぎる。「超人」である彼女がみずしらずの子供と強制的に関係を持つことで母性愛を開花させていく。のだけどストーリーに依ってか割りと情緒過多なきらいがある。最初の景色のシーン>>続きを読む

BROTHER(2000年製作の映画)

3.7

太平洋戦争をなぞらえる形
北野武特有の結局死に向かうという虚無主義は全編にそのバイオレンスにまみれて漂うが、その分最後のシーンが際立つ
割りとエンタメっぽく見れるし、相変わらず笑える
義のあるマフィア
>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.5

大人 というものがある種一義的に絶対悪として描かれるのがなんとなく不満

カメラワークはすごい好き 最後のあたりのシーンなんか反則だよなぁ

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.7

映画史知ってたらまた違うのかも でも知らなくてもそのゴダールが撮る曖昧さから垣間見えるコミュニケーションの不完全性に共感出来る
普通にかっこいい映画だなぁ

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

田舎者であることを隠そうとする、友達の母親の食事がまずい、旅行に来ても結局トランプしかやることがない、なぜか誘った女に知らないやつがついてきた フロリダ(Paradise)に行こうとしても、金は全部ス>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.5

とにかくどんどんついてない方向に向かう が、その割には閉塞感なく異常にテンポを早めて話を進める 無駄なエモーションの発露も無く、ついにやっとしてしまうユーモアがまぶされたドライでクールな作品

チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.5

クールでありたくて、故に孤独で疲弊しきった中年のハゲかかった男

人を殺し、守りたいものを見つけた後の彼は「なりたかった自分」になる

最後の誇り、唯一彼が手に入れたものである自分のストリップクラブ
>>続きを読む

劇場版 テレクラキャノンボール2013(2014年製作の映画)

3.5

映画、というより映像 面白いです 嫌いな人はほんとに嫌いだと思うけど

ウイークエンド(1967年製作の映画)

3.9

久々に映画らしい映画を見た
ゴダール流の今日の文明社会における無意識 の階層化、資本主義を猛烈に皮肉ったブラックコメディ
夫の生死よりエルメスのバッグ、渋滞、鳴り響き続けるクラクション、暴力…
主役で
>>続きを読む

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.7

原作フィリップKディックということでディストピックなSF
突っ込みどころはありつつもスピルバーグらしい起承転結のはっきりしたサスペンス娯楽作で楽しい

THE COCKPIT(2014年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリー特有のゆるい空気感とそこから生まれるグルーヴ(音楽のみならず)がたまらなく気持ちいい
そしてそれは音楽で遊ぶプロ、であるこの人たちだからこそ生まれるもの
60分というミニマルさもち
>>続きを読む

ステージ・ドア(1937年製作の映画)

4.0

ヘップバーンとロジャースのオフステージ物
女子寮生の小気味よい会話が楽しい。
が、その一方で様々な方法で名声を求めようともがく若い彼女は見ていてどこか空虚で痛ましくもある。
「バードマン」の元祖とい
>>続きを読む