HKさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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栄光への戦い(1970年製作の映画)

2.3

ヴィスコンティの甥だかが作った冒険ロマンスで、原作はジュール・ヴェルヌの『皇帝の密使』。まったく興味のないジャンルの映画だが、観たのはミムジー・ファーマーが出てたから。ファーマーはどーかしてる作品への>>続きを読む

遺言シネマ殺人事件(1978年製作の映画)

2.5

大富豪サイラス・ウエストの死から20年、ようやっと遺言フィルムが公開される。さっそく見ようぜ。そこで発表されたのは、意外にも遺族中もっとも縁遠いキャロル・リンレーだった・・・という犬神な展開だが、実際>>続きを読む

暗殺(1968年製作の映画)

3.0

このポスターはカーク・ダグラスが弟役のアレックス・コードにぶちゅ~!っとしてるやつで、それで思い出さずにいられないのが『ゴッドファーザー2』(74)のぶちゅ~!なんだが、あるいは弟をマフィア仲間に加え>>続きを読む

ブルージーンズ・ジャーニー(1975年製作の映画)

4.2

公園でサボっていたアラン・アーキンの自動車検定員の元に、フリスビー。マッケンジー・フィリップスとサリー・ケラーマンの女ふたりと知り合い、送って欲しいと言うので車に乗せるが、拳銃!2600キロも先のニュ>>続きを読む

渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)

4.2

旅の途中のロバート・ウォーカー・Jrに、お帰り!リター・ヘイワースのオバハンが走り寄って来る。どうやら彼女は自分を出て行った息子だと思っており、少し頭も…。そんなわけでしばらく厄介になることにするが、>>続きを読む

女狐(1967年製作の映画)

4.0

アン・ヘイウッドが河原で顔を洗っていると、狐。最近、うちの家畜を襲ってるやっちゃ。逃げるかと思いきや、ヘイウッドをじっと凝視。そして…笑う!山中で女のふたり暮らし。自分をレズだとばかり思っていたらそう>>続きを読む

ブロンドはお好き(1986年製作の映画)

2.5

原題は『BOSS'S WIFE』で、ヴィデオ題もそれ。証券マンのダニエル・スターンがボス=クリストファー・プラマーの別荘に招かれるが、彼の妻が淫乱極まりなく、攻めて攻めて攻められる、まるでアダルト・ヴ>>続きを読む

殺しの接吻(1968年製作の映画)

2.5

偏愛作『パパはどこ?』(70)に書いたので、シーガル=マザコンつながりでこれ。シーガルは熟女連続殺人を追う刑事で、もちろん犯人はボストン絞殺魔からインスパイアされてる。ドイツ人の配管工に成り済ましたり>>続きを読む

銭の罠(1965年製作の映画)

2.5

グレン・フォードは殺人課のしがない刑事だが、若い妻エルケ・ソマーに財産があってそれで豪勢な暮らしをしていた、のだが、ある日株が意味を失くして生活が急に苦しくなる。そこへ裕福な医者の屋敷で強盗未遂事件が>>続きを読む

ボディ・パーツ(1991年製作の映画)

2.8

もう1本、フェイヒーを。犯罪心理をライフワークとする精神科医フェイヒーは事故で右手を失うが、でも大丈夫。いい右手があったのでリンゼイ・ダンカンの女医が移植してくれたのだ。でもその日からフェイヒーは悪夢>>続きを読む

ブラインド・ウィットネス/猟奇レイプ犯(1994年製作の映画)

2.2

お、この映画が登録されている。書ける。B級役者ジェフ・フェイヒーが似顔絵捜査官を演じるTVシリーズ『スケッチ・アーティスト』のこれは2作目で、監督は『ヒドゥン』(87)のジャック・ショルダー。女性の顔>>続きを読む

マンハッタン・ミステリー/消えた黒い箱(1987年製作の映画)

2.5

♪タンタラタンタラタンターン!その曲は…『ボナンザ』!という会話が『トワイライトゾーン』(83)のイントロであるが、そのクイズドレミファ・ドンは本作の導入においても繰り返される。『ボナンザ』は古き良き>>続きを読む

シェイクダウン(1988年製作の映画)

3.6

今はなき42丁目のグラインドハウス映画館をサム・エリオットの刑事はねぐらにしているが、今日も真昼間から寝てる。ほかに客はほぼいない。その時上映されているのはグリッケンハウスの『ザ・ソルジャー』(82)>>続きを読む

パパはどこ?(1970年製作の映画)

4.2

そろそろオカン(ルース・ゴードン)がボケて来たので、ジョージ・シーガルの息子はゴリラに扮して驚かし、ショック死を画策するがダメで、どないしょ?という物語。トリッシュ・ヴァン・ディーヴァーの彼女も出来た>>続きを読む

パリスbyナイト(1988年製作の映画)

2.4

女性議員シャーロット・ランプリングに過去を知る人物から脅迫電話が掛かる。あいつだ!確信しつつ欧州会議出席のためパリへ。旦那も鬱陶しいし、くさくさしてランプリングは青年実業家と不倫するが(どうやら謎の電>>続きを読む

霧のダブリン/殺しの透視図(1986年製作の映画)

2.2

『ウィッカーマン』(73)のロビン・ハーディ13年ぶりの2作目だが、ハーディは『ウィッカーマン』の監督に相応しくなかった、との声がある。柳下毅一郎さんによればハーディは、スウィンギンロンドンのファッシ>>続きを読む

なんだかおかしな物語/ボクの人生を変えた5日間(2010年製作の映画)

2.6

これもフレック、ボーデンのコンビ作で、たぶんザック・ガリフィアナキスが出演しているから輸入された。『ワイルド・ギャンブル』(15)と共通しているのは、当初、主人公は死のうとしている、ところ。これはネッ>>続きを読む

ワイルド・ギャンブル(2015年製作の映画)

2.6

ライアン・ゴズリングが現在のポジションを確立するキッカケとなった『ハーフ・ネルソン』(06)は未だ放置状態だが、それを作ったライアン・フレックとアンナ・ボーデンのその後の作品は劇場公開にまでは至らずも>>続きを読む

最後の冬(1984年製作の映画)

2.5

時は73年のイスラエル。戦争に取られ、行方不明になったイスラエル人の夫を捜すべくキャスリーン・クインランの妻は現地入りする。軍から見せられた捕虜の映像に映っているのは、私の夫です!声を挙げるも、私の夫>>続きを読む

ハンキー・パンキー(1982年製作の映画)

2.2

『スター・クレイジー』(80)の大ヒット(したのだ。信じられないかも知れないが)を受けて作られたこの映画は、だから当初、ワイルダーの相棒はプライアーであった。だが、ドラッグのやり過ぎで自分に点火してし>>続きを読む

Oh!ベルーシ絶体絶命(1981年製作の映画)

3.2

ベルーシの記者は、コラムニストのマイク・ロイコがモデルだと言われているこの映画は当初、この間から続けて書いてるマシュー・ロビンスとハル・バーウッドのコンビが手掛ける予定だった。それがなぜマイケル・アプ>>続きを読む

スター・クレイジー(1980年製作の映画)

2.8

ポワチエ6本目の監督作だが、ほぼワイルダーとプライアーのアドリブだというから、ただ見て笑ってただけじゃなかろうか?冒頭、タクシーを呼び止めた…と思ったら向こうの女を乗せやがったので自分も乗って追い出す>>続きを読む

(2013年製作の映画)

3.3

この邦題がどうもなあ。それをウリにしたいのは分からないじゃないけど、タイトルに惹かれて観て物足りなさを感じる人だっているだろうし、そもそもそういう映画ではない…こともないのだが、たとえば食卓に置かれた>>続きを読む

フランキー&アリス(2010年製作の映画)

2.0

これもやはり実話ベースということだが、多重人格もので、黒人女性の中に白人の差別主義者が!という内容は黒人と白人のハーフであるハル・ベリーにとっては重要な題材だったのだろう。製作を兼ねていることからもそ>>続きを読む

11ミリオン・ジョブ(2013年製作の映画)

2.0

80年代が舞台で、当時の雰囲気もまあまあ感じられたのだが(『ポルターガイスト』(82)上映館の前で裏切者は襲撃される)、いつもはそれだけで及第点も、あまりの話の拙さで台無し。思うに監督に才能がないんだ>>続きを読む

次は、心臓を狙う。(2014年製作の映画)

2.5

モテ男カネやんについては以前ブログに書いたほど嫉妬している…のか俺は?監督としての評判もまずまずだし、この上演技派というレッテルまでくれてやるわけにはいかない!断じて!!…というのはもちろん冗談だが、>>続きを読む

コールド・バレット 凍てついた七月(2014年製作の映画)

3.3

これの原作は読んだかなあ…読んでる気もしたなあ…まあいいや。侵入者を射殺してしまう冒頭から引き込まれるが、それが発端となり、サム・シェパードによる復讐という名の嫌がらせに遭う、たとえば『ケープ・フィア>>続きを読む

レッドベルト 傷だらけのファイター(2008年製作の映画)

2.8

『オデッセイ』(15)で中国人の科学者に頭を下げるキウェテル・イジョホーを見ていたらこの映画を思い出した。名劇作家デヴィッド・マメットの、曰く“格闘映画”なのだが、参考にしたのは40Sのボクシング映画>>続きを読む

バイオ・インフェルノ(1985年製作の映画)

2.8

流れからロビンス、バーウッドコンビの最終作を。これは『悪夢の惨劇』(87)(ヴイデオ世代には『シンシア』として親しまれている)などとDVD化された際には、好き人やっぱいるんだ!と嬉しくなったパニック・>>続きを読む

ドラゴンスレイヤー(1981年製作の映画)

2.5

これまたハル・バーウッドとマシュー・ロビンスのコンビ作で、ルーカスの全面バックアップの下、ゴーモーション・アニメを使ったドラゴンの描写が話題となる。素晴らしく滑らかな動き。感心した中子真治さんが絶賛し>>続きを読む

コルベット・サマー(1978年製作の映画)

2.9

誰も来てなかったらどうしよう?と思ったらひとり来ていて安心した。でもこの状態も分かるのは今までソフト化されたことがないから。廃車場で見付けたコルヴェットを精魂込めて甦らせたマーク・ハミルだったが盗難に>>続きを読む

ギャンブラー(1971年製作の映画)

4.1

冒頭、雨の中、橋の上でベイティ演じるマッケイブはタバコに火を点けるのだが、それを見て仰天したのがスタンリー・キューブリックで、どうして火が点くと分かったんだ?と興奮気味にアルトマンに電話して来たという>>続きを読む

さらば あぶない刑事(2016年製作の映画)

2.5

ボートを追う件で、ユージが突然「ミュージック、スタート!」と言うので、なんだ?と思ったら「大下せんぱーい」と声が聞こえてトオルが来たと思うだろ?ところがそうじゃないんだなあ。それはミックスされたトオル>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

2.8

竹内結子が出て来た瞬間、うわ小野不由美っぺー!あの、可愛いんだかなんだかよく分からないヴェスト着てウロウロしてる姿はやっぱ小野不由美っぺー、てか小野不由美見たことないんだけどそれっぺー、そしてあいつは>>続きを読む

シュロック(1971年製作の映画)

3.5

『地底の原始人 キングゴリラ』を観てあまりの酷さに言葉を失ったジョン・ランディスが、その怒りを笑いに変えて作ったパロディ映画。B級専門の映画製作者ジャック・H・ハリスをだまくらかしてゴーサインを出させ>>続きを読む

地底の原始人・キングゴリラ(1970年製作の映画)

1.5

探検隊が洞窟で見付けた類人猿をジョーン・クロフォードの人類学者が躾けようとするがダメで、町に飛び出して大暴れする、のはいいが、問題はその造形。顔はゴリラで首から下は人という、たんにマスクを被った人なの>>続きを読む