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バイオ・インフェルノのHKのレビュー・感想・評価

バイオ・インフェルノ(1985年製作の映画)
2.8
流れからロビンス、バーウッドコンビの最終作を。これは『悪夢の惨劇』(87)(ヴイデオ世代には『シンシア』として親しまれている)などとDVD化された際には、好き人やっぱいるんだ!と嬉しくなったパニック・スリラーで、地方で『未来世紀ブラジル』(85)とスプラッシュ公開されたんだがカルト作『ブラジル』より、ひょっとしたら好きだって人は多かったかも知れない。ユタ州の静かな町が舞台で、農薬の研究所だとばかり思っていたら細菌兵器を作っていた!で、そいつがうっかりミスで漏れ、所内は完全シャットアウト!中にいる人間は次々に感染する…という展開はベタなんだが、丁寧な演出と、ゾンビ化する感染者たちが割と迫力あって、ヴィデオで観た時には拾い物だと思ったよ。このコンビの作では初めてバーウッドがメガホンを執っているが、残念ながらバーウッドはこの後、映画からゲームの世界に活躍の場を移し、最後の作品でもある。一方のロビンスは、ギレルモ・デル・トロの一派に加わって『クリムゾン・ピーク』(15)の脚本を手掛けたり、昔からのファンを今でも楽しませてくれている。
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