じょうだいさんの映画独白さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

じょうだいさんの映画独白

じょうだいさんの映画独白

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霊幻道士2/キョンシーの息子たち!(1986年製作の映画)

4.2

キョンシーの設定だけ残してジュブナイルに魔改造。名作の匂いを醸し出しながら、スローギャグが長すぎて残念。サンリオ、ディズニーの版権ガン無視で貫く中国製E.T.にしてシャイニング&フランケンシュタイン(>>続きを読む

霊幻道士(1985年製作の映画)

4.5

やっと見た‼️
こいつぁスゲェ異常クオリティのホラーコメディ。結局白塗りの生身が一番不気味。アイデアてんこ盛りにアクションとピタゴラスイッチ、それを捉えるカメラワークが上手すぎる。満足度ならポリス・ス
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荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)

4.5

とにかくカッコいい、やっぱイーストウッドは西部劇なのか。

監督作としては2本目らしく、序盤の流れ者が町について酒場に入るまでのテンプレが素晴らしい。これが基本の「き」か...。

床屋のシーンは「武
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.3

とんでもバカニポンが炸裂。しかしそんなものはどうでもよくなるぐらいに最高のアクション娯楽大作。ツッコミ出したらキリンがない。

リアルよりも「こうあって欲しい日本像」を形にする、それこそクリエイティブ
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

4.1

去年ミニシアターで数週間上位にいただけあり、映画そのものはすごくいい。それ以上に、劇中で使用されているMambo Noir TrioのCityという曲。これがとにかくいい。これを知れた事が何よりの収穫>>続きを読む

わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

4.9

2023年上半期暫定1位(4月現在)

82分と短い上映時間でありながら、2時間以上の充実度を持っている。展開の手際の良さ、シーンの間に挟まれる、雄弁に語るカットの数々。とにかく「映画の密度」を体現し
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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

4.8

シュレックのスピンオフ、長ぐつを履いたネコは過去2本ありながら、単体で成立する良心的な作り。

9つの命があるあまり、破天荒に突き進んでレジェンドとなったネコが、無駄にした命がラス1になって「死」に直
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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.7

この映画のためにダッシュでグリッドマンを見て鑑賞。その後ダイナゼノンを完走。

マルチバースやクロスオーバーという手法の一つの答えがここに。

作り手が完璧な形で終わらせた物語の、思いがけない続きが描
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.3

とにかくずっと中立。この映画の中では何も答えは出ません。この映画を見終わって、今後の事を誰かと話すきっかけにする、という意味では非常に意義深い。

松山ケンイチ、長澤まさみ、柄本明それぞれがキャリア最
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.2

序盤からショッカーの正式名称の話しをしている辺りまでは120点。それ以降はそこまであがらなかった。

きっと9月ごろにはアマプラで配信されそうなので、その時には腹落ちして手のひら返してしまうと思います
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.5

今泉力哉×有村架純
双方の持ち味を遺憾なく発揮したケミストリー爆発映画。

レビュー動画
https://youtu.be/g_jlyqDxJ28

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.6

上原ひろみという国民栄誉賞予備軍。

レビュー動画
https://youtu.be/EtDYCvcVFnI

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

日本では焦らされすぎて期待値が上がりすぎた。ストーリーというか、設定の説明が不十分なまま進む。マルチバースを「この世の中」となぞらえて考え、ルール説明されない世界で、いかに自分らしさや人生の納得を見出>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.7

やはり去年見ておくべき映画だった。マウント取れなきゃ死ぬ世界。精神攻撃の強い描写が続きながら、決定的な出来事はニュース画面で終わらせると思いきや、強烈な肉体的痛みを叩きつけてくる。思慮の欠落した世界で>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.6

大島渚の「儀式」に高級感をマシマシにした様な映像美。1カット内での遊びの数々。百合映画の中で、映像的にここまで踏み込んだものを知らない。

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.6

笑えないすれ違いコント。「サム・メンデスって誰だっけ〜最近やたら名前見てたんだけど誰だっけ〜」でフィルモグラフィ見たら「お前か〜い」なぐらい好きな映画ばかりだったし、その原点がこれか。

#マンホール(2023年製作の映画)

4.2

監督が一貫して撮り続けている、主人公の首根っこを掴んで「お前は何なんだ」を今回も突きつけてくる。マンホールに落ちてから始まる絶体絶命の連続。陥れた犯人はすぐ近くにいる。ソウ×SNS的孤軍奮闘大脱出作戦>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.3

金色の酒池肉林が排泄物に塗り固められていく。誰もが狂乱の渦に絶頂を迎え果てていく中、双方の間にしか知り得ない孤高の領域に達するチャゼルトリップはブレーキが壊れる。映画を愛撫し、同時にゲロと唾を吐き捨て>>続きを読む

スクロール(2023年製作の映画)

4.6

人生は「まぁそんなもんだ」では片付けられない当事者意識が、初めて人生に意味を与え苦悩する。嫌な上司の顔面をブン殴るような、人生では映画のような劇的な事は起きない。青春映画というよりも、拗らせたor無頓>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

5.0

既に種明かしが済んでからの、さらにややこしくなって物語が強制的に再開する。オワッテネェヨ。

劇団イヌカレーの世界観はボキャブラリーを数段高め、さらにはここに来て色彩を調整されて見やすくなっている。何
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984年製作の映画)

4.2

夜中に見始めたのに、4時間近い時間を一気に見せられた。インターミッションで止めようと思ったけど止まらなかった。

「とにかくずっと面白い」とはちょっと違う。撮影が終始素晴らしすぎる。それによって時間感
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.6

ロードオブザリング的広大な超大地とビックリ撮影技法で芸術点高し。当時の泥に塗れた生活感がリアリティと没入感を生む。主人公に共感はするが、決して正義の行いではない。別視点で見れば彼らの行いこそ正義。栄枯>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

4.5

現代解釈は願望を投影した「祈り」なのかもしれない。耄碌と病によって魔王の伝説は人間臭くなり、皮肉な形で時代を浮き彫りにする。序盤にいたはずの木村拓哉と綾瀬はるかはいつの間にか姿を消す。エンドロールでビ>>続きを読む

犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

4.0

タイトル出るまではかなりよかった。題材も演出も10年ぐらい前の感覚。予告と併せて見ると「そっちやると思った?やんねーよ!!いい意味で」になるのでかなりアナーキー。

キャリー(2013年製作の映画)

4.0

あれで人死ぬんだ...

クロエたん制作人の性癖の捌け口になる率高いな。ショーが始まるまでに1時間しっかり準備してレッツパーティ。事前に危機を察したのに連絡もせず現場に駆けつける仲間、もちろん間に合わ
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.8

芸術家として「美」を捉えようと模索を続ける人生。絶対的な美は突如自然発生するものだという議論がなされる。これがそのまま映画が映す全てを物語り、説明付ける。圧倒的美で構築された2時間10分。

美の探求
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バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

1.0

カット数が多いと迫力が出るとは限らない。ちゃんとしていないカットを0コンマレベルの短さで繋いでも潜在的に違和感を植え付けるだけだ。

血のエフェクト。自主制作でもこれじゃダメだってちゃんと頑張るぞ。
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

よくある「マッドマックス 怒りのデスロードを100倍楽しむ方法」みたいなものは「シリーズを全部見る」に尽きる。

数年前に一度鑑賞済み。なんかすごいな。後で知ったけど以前3部作があったらしい。それが北
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.6

主人公不在の戦争の様。

死んだ兵士の軍服を脱がせて、洗浄・縫製の後、次の兵士に支給される。戦争は「個人ではなく全体」という演説がそのまま本作全体の意思表示に。

自然はそこにあるだけで美しく、人の行
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

4.5

期待させてから奪う。これがサム・ライミ版スパイダーマン3部作で一貫して行われていたことかもしれない。ピーターに対しても、観客に対しても。流血がない分、精神攻撃に心血が注がれている。

また、結果的にス
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.8

前作を第二次性徴のメタファーとして捉えた場合、本作はED。あんなに飛ばしまくったウェブシューターが出なくなる。

ヒーローと日常の二重生活のストレス。スパイダーマンではないピーター・パーカーは勉強がで
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.5

第二次性徴のメタファーとしての映画。数年ぶりに見た時にそんな印象を強く抱いた。さすがに中学生の設定だとモロなので高校生スタートは妥当。温室坊やの遅れてきた反抗期。

「ピーター部屋でなに暴れてるの」
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