親子に近い何かの2人の、それぞれが抱える贖罪の終焉と、家福がワーニャになるまでの物語。目的を見失った主人公と共に、どこに向かえばいいかわからない先の見えない展開。
しかし、ゆっくりと確実に結末に向か>>続きを読む
ティム・バートン版から始まる4作で、映画界にダークヒーローという概念を植え付た。続くクリストファー・ノーラン版3部作でリアル路線の追求。それを引き継いだDCEUではダークさを深掘りした。
あらゆる角>>続きを読む
身体的な成長と比較する事で、精神的成長による普遍的物語を特別なものに。親子喧嘩もした事なく年齢的に大人になってしまった身として、こんなにも屈折して真っ直ぐで人間的な主人公に嫉妬。
思春期の中にいるバ>>続きを読む
能年玲奈という女優が「のん」という創作あーちすとという生き方をする中で、映画というフィールドで何が出来るのか。
前作に当たる「おちをつけなんせ」では「のん」のパブリックイメージがそのまま映像化されて>>続きを読む
新聞記者、デイアンドナイト、ヤクザと家族で日本社会の闇にスポットライトを当てた藤井道人監督。
恋愛映画のような予告と宣伝とは裏腹に、原作者小坂流加への賛辞から生まれた作品。
原作の「余命10年」自>>続きを読む
主に歴史ものや古典文学などのマスターピースを映画化するジョー・ライト監督。その映像化には常にその題材なりの「異質な表現」が組み込まれている。
本作はミュージカル映画になるが、その本領を発揮するのに少>>続きを読む
テレビアニメの映画化はお祭りである。
原作とテレビ放送の素材だけでこれだけ飛躍した物語を創造し、93年1作目から既にこの境地にいる。お下劣ギャグの起点からブレる事なく延長線上に圧倒的スケールを上乗せ>>続きを読む
スティーブン・スピルバーグ監督初のミュージカル。1961年の「ウエストサイド物語」を60年の時を経てリニューアル。
大筋はオリジナルに忠実でありながら、60年の経過に事態は好転していないという事実を>>続きを読む
予告編詐欺。
あんなに幸せそうな2人の情景を映画館の予告で何度も見ていた。しかし、そのシーンが本編で流れた時、予告編で感じた印象とはまるで違う意味を持っていて、後半からはやられっぱなしだった。
主>>続きを読む
ネットで世界が繋がったとばかり思っていた現代人の視野を押し広げる至高の体験。電波の届かない場所にも文化が広がっていて、それを映画と歌で我々に届けてくれる貴重な文化遺産。脈々と続くものの継承によって、世>>続きを読む
昨年、劇場で強烈な電気が全身を駆け巡った作品。Blu-rayを手に入れてようやく2度目の鑑賞。
大学4年の秋、就職が決まり、単位も取り終えて、あとは卒論を出せばいいだけのモラトリアムの中にいる。卒業>>続きを読む
マトリックスの成功の後、この作品と監督は様々な環境に身を置かれることになった。
監督の一人ラリー・ウォシャウスキーは性別適合手術を経て、ラナ・ウォシャウスキーとして生まれ変わった。
マトリックスは>>続きを読む
ウェス・アンダーソン最高傑作!
しかし、ウェスフリークではない人にとってこの映画が必ずしもフェイバリットになるとは限らない。
それでもこの映画は、これから先多くの偏愛者たちの間で愛されていく作品に>>続きを読む
「はるヲうるひと」でその狂気を垣間見せた佐藤二朗、「空白」で強烈なあの姿が脳裏に焼き付いて離れない伊藤蒼。そのふたりが「なんとも言えない親子」で共演する。
片山慎三監督の商業デビュー作。「ポンジュノ>>続きを読む
レディーガガ、アダムドライバー、アルパチーノ、ジャレットレト。豪華役者陣による演技合戦。ハイブランド・グッチの栄華なる幻想と思いきや、家族経営2代目たちによるニセモノ同士の泥試合。これが実話だから恐ろ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
数々のサプライズを行いながら、あくまでもトムホランド版ピーターパーカーの最終作。ジビルウォーからの途中参戦により、トビー版アンドリュー版の2本で描かれてきたスパイダーマンの誕生譚を後回しにしてきたツケ>>続きを読む