じょうだいさんの映画独白さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

じょうだいさんの映画独白

じょうだいさんの映画独白

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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.4

金がないから基礎も練習方法もわからずに歳だけ取っていくという苛立ちは痛いほどわかる。

ラストは映画だからこそ、感情移入しているからこそ可能な一つの選択であり映画の役割だと思う。重要なのはあれを見て人
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.8

昨今のチェック項目の一つぐらいにしか描かれなくなったLGBTQはこれぐらいの深度で描くべきだと再認識。バチバチに決まった全編絵画なセットと撮影。嫌と言うほど反復するガラスの反射。対峙と同化を繰り返して>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

4.6

アマプラにて。多彩なレンズフレアとアクロバティックドローン撮影と多過ぎるカット割。金遣いの荒いほぼカーチェイスで衝突と爆破とジェイク・ギレンホールのキレ芸。しかし悲惨な貧困の描写にはグッときてしまうア>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

5.0

エンタメ超大作映画のやるべき事、やってほしい事、忘れてしまっていた事、未だかつて見た事のない光景。その全てがここにある。

レビュー動画
https://youtu.be/0VrmpZyJZzU

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

スラムダンク原作既読の方は全員THE FIRST SLAM DUNKに行こう。声優交代やシティーハンターの映画発表があった事で「あの頃をもう一度」ブームが鳴り止みませんが、バスケブームの火付け役が現役>>続きを読む

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.0

有村架純×目黒蓮のシーンだけは2億点。しかしその他のシーンは「またしてもなにも知らない大泉洋さん」など、もうなんていうか...。

レビュー動画
https://youtu.be/V8syYV-1Cc
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ランボー(1982年製作の映画)

5.0

5作一気見した。こんな素晴らしいシリーズだったとは。というか1が名作過ぎる。これだけでいい。

全部面白いし全部90分台で終わる。シリーズ物にありがちな長尺化しない姿勢。何はともあれ1を見てくれ。ベト
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.1

吃音・音痴の二人がアコースティックデュオを結成。そこに多動の男が割って入り、彼の背景に共感しながらも「てめーはちげーから」と拒絶したくなる百合百合の世界。もう取り戻せない青春の光が眩しい。

CDとレ
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窓辺にて(2022年製作の映画)

4.5

新しい地図としてスタートした3人はことごとくいい映画に恵まれている。SMAPとしていたら「ばるぼら」での怪演はなかった。ミッドナイトスワンも凪待ちもそう。

本作は稲垣吾郎という役者というよりも、稲垣
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仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.9

全5作その他の中でも圧倒的に好きな一本。広能がちゃんと若いのを育てるシーンが見れるし、なによりあのラストシーンは「思いついてもやんねぇよw」な凄まじい展開。何度も見てるけど、今日初めて涙が出た。

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.8

世界で戦えるレベルのアクション映画がようやく邦画から出てきた。リドリースコットの如き高級感とガンフー。カット割が通常の1.5倍はあるから2時間超の尺なのに冗長なところがなく、シュールの魅せ方もオシャレ>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.8

凄すぎる映画に出遭えた。監督過去作「淵に立つ」であまりにも大きなショックを受けた経験から、相当な覚悟が必要な本作。

日常会話に途中参加しただけで察することの出来る人間関係の描写。自然と淡々と流れてい
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭でようやく劇場鑑賞。

救世主として覚醒したネオ。半年の間にちまちま人類を解放しつつエージェントをボコして無敵状態にあったが、「戦争を終わらせる」っていうのがどういう事かわからない動揺
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.2

シリーズを通して「恐竜を蘇らせる」というロマンに突き動かされる側面と共に、自然の摂理に反する過ぎた力によってコントロールを失い、人間ざまぁに着地するラストだったので、あらゆるハテナはこれでいいのだ。>>続きを読む

永遠に美しく…(1992年製作の映画)

4.3

ロバート・ゼメキスがバックトゥザフューチャーの後に異常にクオリティの高い5転ぐらいする娯楽作を作っていた。美醜をめぐる物語ゆえに鏡や影の表現が多彩。豪邸にウォーホルの版画が飾ってある意地の悪さよ。

ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

4.2

怪盗グルーシリーズ通算5本目の本作。2年の延期を経てようやく公開。

イルミネーションの顔として、大事に育てられてる感じがひしひしと伝わってくるキャラクターミニオンズ。新作の度にクオリティが上がってい
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

4.3

話はまぁそれなりだけど、全ショット絵画すぎて眼福オーバーヒート。グランドブダペストホテルとアンナカレーニナの中間。

パディントン 2(2017年製作の映画)

5.0

伏線回収の鬼。冒頭一家それぞれの事情説明が終盤に全て活きてくるのヤバい。

5億点

靴ひも(2018年製作の映画)

4.1

人生の中の大きな寄り道であり、目を背けてきた事の精算でもあり、因果応報でもあり。神が微笑んでくれたかと思えば、最初からいなかったのかもしれない。全ては偶然で、見方を変えれば奇跡に他ならない。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

IMAX推奨。通常上映だと「この映画の本気を出し切れてない」と感じる。

トムクルーズの出世作である前作。続編の権利をずっと本人が保有し、然るべき時まで温めていたらしい。30年以上の時間が作中の物語と
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.7

社会の中で取りこぼされた苦しみにスポットを当てる李相日監督のさらなる一手。

扱うテーマの特異性から、キャラクター、ストーリーそのものの表現方法は毎度アプローチを変えてきた事を強く感じさせる本作。
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

作品本来の意味に立ち返る庵野ユニバース「シン」シリーズ第3弾。ゴジラは核兵器、、震災、原発という日本にまつわる「災害」、エヴァンゲリオンは95年に完結させられなかった当時の空気と、それまでの年月を清算>>続きを読む

マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.5

日本在留クルド人の諸問題、日本人としてのアイデンティティを模索する青春物語。この2つを絶妙なバランスで配合し、救いのない現状を徹頭徹尾ドライな視点で貫き、それでも生きていかなければならない現実に足を動>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.6

白石和彌監督の「孤狼の血 LEVEL2」からわずか9ヶ月で放たれた新作。監督の出世作である「凶悪」に近い設定を思わせながら、導かれる(ここ重要)先で見る光景はまるで違う。

今作はこれまでの派手な暴力
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.2

ドクターストレンジの2作目にして、ドラマ「ワンダヴィジョン」が合流した移植作。本作は完全にワンダが主人公。これまでのMCUにおけるワンダの辿った道を思えば、これは至極当然の結果。

地球にあるインフィ
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映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

4.0

橋本昌和監督担当の「オラの引っ越し物語 〜サボテン大襲撃〜」との共通点と、「嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦」に近い設定での物語。

しんのすけが野原家の子供ではない!?という触れ込みだが、そこはあまり重要
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.1

B級やミニシアター系で猛威を振るう城定秀夫監督の大作映画。サスペンスとしてのクオリティが異常に高い。それだけでなく、主人公の行く末が「時計仕掛けのオレンジ」を思わせる。

それはオマージュとは違い、現
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.3

田中龍太郎監督のこれまでの作品では共通して、「今ある暮らしを見つめ直す」「喪失を抱えながら、それでも前向きになれる希望を見出していく」など、当たり前にある生活に根差している作風が多い。大浴場が作中大き>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

ギレルモ・デル・トロ監督がディテールの人であると知ったのは、パシフィック・リムのBlu-ray音声解説でだ。場面ごとに細かいこだわりポイントを余す事なく明かしていて、他のオーディオコメンタリーにはない>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.3

前作でやるべき事はやったように思っていたが、まさにネクストステージ。

前作では最後の最後までカタルシスのある展開はなかった。その中で唯一、ロジータだけが閉店前のスーパーで自分を解放するシーンがあった
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.5

平成の終わりから令和の始まりにかけて、日本の中のあらゆる最悪が凝縮されて、とある母子家庭に集中砲火される。

海外でどう評価されるかは分からないが、より多くの日本人には見てほしい一本。記号的にもてはや
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

4.3

レゴ映画初体験。バットマン映画の中でも「実は名作」とされているらしく、ようやく鑑賞。

子供も楽しめるようになっているが、過去のバットマンをいじり倒すギャグがあまりにもオヤジ向け。映画しか知らないのに
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