IKさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

確かに冷静に数えたら、人体に穴は7つあるな。

脚本家が「リック・アンド・モーティ」の人に変わったためか、前フリはさておいていきなり異世界にぶち込んだり、早々に2つのグループに分かれて並行して話が進ん
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

3.9

観終わったあと分厚い鰹節と刻み葱が入った粥が食いたくなる。あと蕎麦。

普段時代劇を全く見ないし、藤枝梅安どころか池波正太郎作品にも全く馴染みのない状態で観たけど、ドスの効いたダークな時代劇として良く
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.9

「クリスマスが嫌い」ってだけで悪い子リストに載るのちょっとキツくね?

R指定食らう程ひっでぇ描写が多いのに、ド直球なクリスマスストーリーとして成り立っていてビックリ。お陰で最後不覚にも泣いてしまった
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.1

ある日突然慣れ親しんだ人間や環境から絶縁を食らった時、果たして自分はそれをすんなり受け入れる事が出来るだろうか。

パードリックが突然の絶縁にしどろもどろする姿は、ヘタレ感満点で滑稽ではある。
でも同
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バンバン!(2014年製作の映画)

3.5

Filmarksオンライン試写会で鑑賞。

「ナイト&デイ」のインドリメイク版。「何故インドでリメイク?」と思ったが、内容のハチャメチャさはインド映画と親和性が良さそう。

リメイクなだけあって、大筋
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.6

トム・クルーズが正気を失ったスパイを演じるのって相当説得力あるよね。

早い話がアクション満載のラブコメ。だけどトム・クルーズの優秀過ぎるが故に発せられる狂気とキャメロン・ディアスのウザかわいさが、ラ
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オンマ/呪縛(2022年製作の映画)

3.3

母親も怖いが、遺骨を押し付けに来る親戚のおじさんも中々やばい。何だあのふてぶてしさ。

昔母親から受けた虐待のトラウマと、娘を心配するあまり自分がかつての母親みたいになるのではという怖さ。
この2つの
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デ・ヴィル家への招待状(2022年製作の映画)

3.0

ラスト、そんな装備で大丈夫か?

どんでん返しについては途中で何となく察しが付くので、いざネタバラシされても「ですよねー」という感じ。また恐怖描写やゴア描写はそこまで強烈ではない上、ヒロインがイギリス
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カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.8

サモ・ハン、ユエン・ウーピン、ドニー・イェンといった錚々たる面子が出てくる中、ジャッキー・チェンはアーカイブ出演だけなのがちょっと意外。

取り上げられるアクションやスタントのヤバさに加え、「断ったら
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.5

アダム・ドライバーの神経質そうな不安フェイスは味がある。

爆発事故により流出した有毒物質や、事故に関する憶測・情報に振り回される人々の姿は、新型コロナウイルスやそれに付随して発生している有象無象に振
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ミッキーマウス ザ・ストーリー(2022年製作の映画)

3.8

ミッキーマウスの誕生とその歴史を追ったドキュメンタリー。
カートゥーンの1キャラクターだったミッキーマウスが世界的な人気を得るにつれ、否応なしに社会情勢や世論に合わせて作風を変えざるを得なかった事情は
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.1

スコップって武器としての殺傷力結構凄いんだな。

主人公パウルの目線で体験する第一次世界大戦の最前線はドラマ性もクソもなく、ただただ親友や無数の兵士が呆気なく無残に死ぬ光景が延々続くのみ。ひと時の休息
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.7

ジャスティン・ロングって昔から童顔イケメンな印象だけど、何でこうも下衆いクズ役がすげぇ合うんだろうか。

「家の地下室にヤバい奴がいる」という話自体はそこまで珍しくない。けれども展開と雰囲気の変わり方
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LEGO スター・ウォーズ/サマー・バケーション(2022年製作の映画)

2.9

津田健次郎のショタ声ベン・ソロは良かったけど、YouTubeに無料でアップされているLEGOスター・ウォーズシリーズ短編の方が面白い。

あとエンドクレジットの吹き替えキャスト表記が「名前」「苗字」の
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.1

素っ裸のダニエル・クレイグが風呂場でビデオチャットしながらゲームでボコられている姿だけで充分満足です。
 
クラシックな雰囲気が強かった前作に対し、舞台・題材がガラッと変わったからか現代的な雰囲気が強
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.9

幻想的な惑星パンドラにも、地球と似たようなご近所付き合い問題がある事がわかり、少し親近感が湧いた。

前作以上に惑星パンドラの世界観や文化、人間側が操るメカ等の作り込みがえげつなく、その質と量に3時間
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

原作未読で、アニメも殆ど見たことない。知っている事は「主人公は桜木花道」「舞台は湘南」「バスケやってる」「安西先生はネタキャラ」程度だったので、「バスケやってる」以外の前提知識が全てひっくり返された。>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.7

フィル・ティペット渾身の地獄絵図。

一応「孤高の戦士アサシンが荒廃した地下世界に潜る」というストーリーはあるものの、グロテスクなディストピアで蠢く多種多様なクリーチャーと、そこで繰り広げられる凄惨な
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

ある日突然全裸中年男性と出くわしたら確実にビックリするけど、同時に何が何だかよくわからなくて頭と身体がフリーズしそうな気がする。

全体的に明確な説明はほぼ皆無で、タイトルにもある同じ顔の男たちについ
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ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.6

ドウェイン・ジョンソンは「自分がどう見られているか」、「どうすれば一番魅力的に見えるか」といったセルフプロデュース能力がズバ抜けていて、「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」、「ジャングル・クルーズ」>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.0

「お客様は神様です」という(客側の)考えはグローバル・スタンダードなのか。

一世一代の気合入りまくった天才シェフ・スローヴィグのきまぐれコースは、最後の最後まで不穏過ぎてワクワク。そして出てくる料理
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.1

マンティスがめっちゃ大暴れしてて良かった。Vol.2~ソー/ラブ・アンド・サンダーまでの総合計より、今回の登場時間の方が長かったんじゃねぇかって位。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは家族要素が結
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.8

今作で一区切りとなるMCUフェーズ4は「喪失」がテーマの1つらしいが、これが一番そのテーマに向き合っていたと思う。
というよりチャドウィック・ボーズマンの逝去を受けて、それに向き合わざるを得なかったと
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BORN TO BE WILD 3D 野生に生きる(2011年製作の映画)

3.6

乱獲や自然破壊により親を亡くした子供のゾウ・チンパンジーを保護し、野生で独り立ち出来るまでサポートする活動を追ったドキュメンタリー。

保護施設の職員に反抗的だった子供ゾウ・チンパンジーが、少しずつ懐
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ブルーオアシスIII 3D(2008年製作の映画)

3.5

オーストラリアの海に生息する生き物を捉えたドキュメンタリー。

海底やサンゴなど周辺環境に溶け込む生物の擬態っぷりが凄い。ちょっと目を離すと見失うレベル。
獲物が来るまでひたすら長時間待つ姿はのんびり
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ア・ビューティフル・プラネット(原題)(2016年製作の映画)

3.5

国際宇宙ステーションの乗組員の日常と、宇宙から見た地球の様々な姿を描いたドキュメンタリー。

「無重力空間でどうやって睡眠を取るのか」「国際宇宙ステーション内での筋トレ方法」など、日常パートは今まで観
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HUBBLE 3D -ハッブル宇宙望遠鏡-(2010年製作の映画)

3.9

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた宇宙の映像と、宇宙空間に漂うハッブル宇宙望遠鏡の修理ミッションの様子が1つになったドキュメンタリー。

地球から遠く離れた銀河の幻想的な映像も良いけど、個人的には修理ミッシ
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

あんなに度肝抜かれるタイトルの出し方は初めてだ。
まずタイトルが出てくるまでの流れ+出てくる瞬間が笑っちゃうほど完璧だし、そこまでガッツリ展開されていた濃厚なストーリーは全部プロローグかよ! っていう
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

まごう事なきIMAX映画だった。そういやIMAXって昔は宇宙や自然のドキュメンタリーが多かったよね。

前作「アス」や脚本を手掛けた「キャンディマン」など、ジョーダン・ピール作品はメッセージ性が強すぎ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

エンディングの曲カッコいいなぁと思って歌手調べたら奥田民生でビックリした。
自分の中で「イージュー☆ライダー」のイメージが強くて、シャウトする姿が全然想像できなかったから。

デヴィッド・リーチ監督の
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DC がんばれ!スーパーペット(2022年製作の映画)

3.9

パウ・パトロールネタは笑った。確かに似てるけどさ。

出てくるキャラは軒並み可愛いが、中身はかなりしっかりしたチームヒーローもの。そしてペットと人間の友情ものでもあり、「PUI PUI モルカー」と一
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ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

4.1

ジョニー・トー監督の映画ってコッテリしたドラマチックさが強いイメージだけど、中国が舞台の麻薬戦争という題材もあってか、そうした要素は皆無。全編異様なドライさで、敵味方共に容赦なく死んでいく。
それは劇
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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

3.8

前作のバスタオル姿のソニックも中々危ないと思ったが、今回もっとやべぇのが出てきやがった。

ソニックの孤独感とロードムービーの空気感が意外とマッチしてた前作から一転、仲間が増えたお陰か派手なドンパチ要
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13人の命(2022年製作の映画)

4.5

2018年にタイで発生したタムルアン洞窟遭難事故の救出劇を描いた作品。
「遭難した13人が全員された」という結末しか知らなくても、事故や救出作戦などの詳細が理解できるようになっている。

「遭難者がい
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.5

主役のアンバー・ミッドサンダーは「アイスロード」「マークスマン」と、既にリーアム・ニーソンと2回も共演してますからね。そりゃプレデターとタイマンやれるほど強いわけですわ。

全体的に「狩り」に特化した
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.0

タイのドラえもん人気ってすげぇな。

最初はとある祈祷師を追うドキュメンタリーとして、タイの田舎の日常風景と合わせてのんびり楽しめた。しかし徐々に不穏な空気に満ち溢れ、終盤取り返しのつかない事をした瞬
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