IKさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.7

珍しく腕力や暴力で物事が解決しない映画。まぁ相手は彗星だし。

それなりに金のかかった世紀末映画として、彗星の不気味な美しさとそれが及ぼす被害の凄まじさは中々見ごたえがあった。人々がなすすべなく逃げ惑
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モータルコンバット(2021年製作の映画)

3.9

リュウ・カン童顔なのに首から下の筋肉がとんでもねぇ。

ゲームの各要素の再現に力を注いだ結果色々と雑になった感じはあるけど、臓物ハッキリ断面クッキリなフェイタリティや血飛沫上等なバトル等観たかったもの
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.6

家にある唯一のパソコンにSteam入ってて笑った。教育熱心っぽいけど、ゲームはありなのか。

一目でわかるほど母親が怪しさ満々だし、予告の時点で軽くネタバレ気味な気がするけど、車椅子というハンデを十二
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.2

あんなにキレの良い空虚な1週間初めて観た。

脚本家が同じなだけあって「今は大人しいけどキレたらとんでもなくヤバい主人公」「主人公は凄く強いけど凄くボコられる」「いきなり出てくる謎の組織」などジョン・
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いのちの停車場(2021年製作の映画)

3.0

吉永小百合(1945年生まれ)の父親役に田中泯(1945年生まれ)という力技。

映画内では在宅医療と言っているが、どちらかというと終末期医療の方が近い。そのため全編死の要素が濃く、劇中のエピソード内
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.7

みんな、スマホのロック設定はちゃんとしようね! あとオンラインバンキングのセキュリティも忘れずにね!

話の内容としては「激突!」をまず思い出すけど、どちらかと言えば「フォーリング・ダウン」の方が近い
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.3

一番感情移入出来たのはマ・レイニーでもレヴィーでもなく、色んなものの間に挟まれ四苦八苦するアーヴィン。

高圧的なマ・レイニーにも野心と傲慢さがギラギラなレヴィーにも、各々暗く悲惨な背景や過去があるの
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アーミー・オブ・ザ・デッド(2021年製作の映画)

3.5

ここまで敵がハイスペックだと、ゾンビと呼ぶよりタイトル通り「アーミー・オブ・ザ・デッド」と呼んだ方がしっくりくる。

ザック・スナイダー監督の過去作「ウォッチメン」や「バットマン vs スーパーマン
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.3

正味12分しかないのに、観終わった後だとこのタイトルすら見ててしんどい。
劇中の夫婦同様深く重い悲しみのどん底に叩き落され、あのアメリカ国旗の不気味な色鮮やかさがトラウマになるけど、それでも微かに残る
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.5

タイムループもの特有の「繰り返し」を黒人差別の歴史に重ねる事で逃げ場のなさや根深さが否応なしに感じられ、最後のアレで不条理な絶望感が大爆発。
劇中のメッセージからして、まさにこのご時世だからこそ作られ
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.9

いきなり出てくる「コードネーム U.N.C.L.E」に笑った。

胡散臭くてホモホモしいヒュー・グラントの語りが主な軸になっていくけど、そのグダグダな様でグダグダじゃない展開が魅力的。時系列が前後した
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

4.0

上着めくってバッジを見せる仕草がカッコ良くてマネしたいけどバッジがない。

ここまでゴリゴリにハードボイルドな刑事ドラマはご無沙汰だったかも。
ストイックな敏腕刑事、何か怪しい警察、夜の街並みなど何処
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ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-(2019年製作の映画)

3.5

見所はオフィスでショットガンをぶっ放すメリル・ストリープ。

2016年4月に報道されたパナマ文書にまつわる話。オフショア・カンパニーとは何ぞやという所から、タックス・ヘイブンやオフショア・カンパニー
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サンティネル(2021年製作の映画)

2.0

こんなん「イコライザー」のマッコールとか「96時間」のミルズだったら30分で終わらせてるぞ。

戦場で惨事に出くわしたフランス軍兵士が、トラウマに苦しみながらも妹を襲った犯人を捜すという話。
全編重苦
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.1

エンドロールの「Himself」表記好き。

今までのアニメ版と同レベルの大暴れっぷりをしているので、変に実写化せずアニメのままにして大正解だし、トムとジェリー以外の動物も全てをアニメ化する事で違和感
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.4

部位破壊、剥ぎ取り素材で武器作成、アイテム調合、肉焼き等ゲームの要素をちゃんと盛り込んでいる所に誠実さが感じられる。偉い。

特殊部隊が異世界に迷い込み、主人公以外全滅するまでのテンポが速いのはありが
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.3

デジタル技術を駆使して修復・着色し、更に読唇術を使い再現した音声や効果音が追加された第1次世界大戦の記録映像と、当時戦った人々のインタビュー音声で構成されたドキュメンタリー。このデジタル技術が施された>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

エンドロール観たら登場人物の殆どが本人で驚いた。映画自体も主人公ファーンが道中出会うノマド生活者の語りが多く盛り込まれたドキュメンタリー風の構成になっているけど、ここまでくるともうドキュメンタリーな気>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.3

とにかくおばあちゃんが強い。料理出来ないし口は悪い、それでもパワフルで魅力的。それだけに後半が辛い。

1980年代のアーカンソーで奮闘する韓国系移民家族の話だが、家族一丸となって頑張るというよりは、
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.6

あのガキ、というかあいつが心底気持ち悪いのが凄く良い。一挙手一投足その全てが人外で不快感MAXなのに、パッと見が人の形をしている上ごく僅かだけど意思疎通が出来る可能性があると、急に情がわいてくるのが不>>続きを読む

ある日 ディズニーで(2019年製作の映画)

3.5

ディズニーや関連子会社等で働く人を取り上げたドキュメンタリー。
これ見て初めてアメリカabcがディズニー傘下だと知った。通りでabcの番組「Good Morning America」でディズニーとかマ
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.5

よいこのみんな、クソリプとか荒らしには気を付けよう!

正直序盤は話がグダっててやけに揺れまくるカメラでノレにくかったけど、マイルズの〇〇がああなる所から徐々にエンジンが温まってきて、「スキズム」の全
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.3

1969年に実際に起きた裁判を基にした法廷劇。「シカゴ・セブン」と呼ばれる被告人7人や当時の時代背景等は映画内で簡潔かつ分かり易く解説されており、何も知らなくてもそれなりに理解できるようになっているの>>続きを読む

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

4.0

鈴井貴之、安田顕、一瞬だけ大泉洋が出ているのは「水曜どうでしょう」で知っていたけど、「バカの壁」の養老孟司が出ているとは思わなんだ。

自衛隊全面協力のお陰か全編自衛隊の動きが物凄くキレッキレで、その
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LEGO スター・ウォーズ/ホリデー・スペシャル(2020年製作の映画)

3.5

過去作のキャラがいっぱい出てきて、パロディたっぷりにしっちゃかめっちゃかするだけで楽しい。基本優しい世界。カイロ・レンのネタキャラ化が激しい。

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.9

中々のメシマズ映画。出てくる料理は殆ど食べ残しだし、そもそも元の料理もそんなに美味そうじゃないっていう。

「上層の人間は話を聞かず、下層の人間なぞ知るかボケ」な縦社会がまんま現実で、施設自体の無機質
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.3

韓国版バニラトラックの熱い活躍を見逃すな。

アクション映画としてはそれなりに面白い。カン・ドンウォン(今年2021年で40歳ってマジかよ)のジョン・ウィック風ライフル捌きは様になっているし、終盤のカ
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スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.7

映画界で活躍するスタントウーマンを取り上げたドキュメンタリー。彼女たちの貢献ぶりは本作に出てくるタイトルの数々とエンドロールで流れる引用作品の多さを見れば一目でわかるはず。

日々のトレーニングだけで
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.1

ゴキブリ並みにクッソしぶといバス会社常務、カス人間過ぎて好き。死ね。

最初はネットやニュース等限られた情報でしか世界の変容がわからない不気味さ、そして列車内感染者大量発生から地獄絵図になだれ込む問答
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劇場版ポケットモンスター ココ(2020年製作の映画)

4.0

ポケモンの映画を映画館で観るの十何年振りだ。

親子の関係性と映画「アバター」を足したようなストーリーで、一部子供にはちょっと刺激が強いのでは? と思う所はあるし、メッセージをそのまま喋り過ぎな気も。
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

4.5

ここまでハッピーなエンドロール初めて観た。最高。

ユルいテンションや空気感、タイムパラドックスなんざどうでもいいんだよ魂は「ビルとテッドの大冒険」、「ビルとテッドの地獄旅行」過去2作と変わらず。そこ
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ビルとテッドの地獄旅行(1991年製作の映画)

4.2

前作「ビルとテッドの大冒険」と同じくらいノー天気で楽しいけど、キレっぷりはそこまでじゃないなって思ってたんですよ、ラストまでは。

で、ラストのライブが想像の斜め上を行く破壊力。馬鹿馬鹿しいんだけどあ
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ビルとテッドの大冒険(1989年製作の映画)

4.0

底抜けに明るく、満ち溢れる多幸感がたまらん。
ビルとテッドの単純なアホっぷりは勿論、よくよく考えたら何じゃそりゃなストーリーとか、こういうジャンル特有のタイムパラドックスやその他諸々複雑な点を「こまけ
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.4

初っ端から胡散臭さ100%のギトギトスマイル全開なマックスウェル・ロードことペドロ・パスカル好き。彼の成り上がりっぷり+顛末はこの映画のメッセージそのものだし、そこに見え隠れする悲哀や哀愁が身近さを感>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.9

ジグソウいた。

透明人間の嫌がらせのコストパフォーマンスが高すぎて最悪且つ最高。やっている行為や演出自体はかなりコンパクトなのに、心身が弱っている主人公には効果抜群だし、観ているこちらも想像力を刺激
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

4.0

金的2連続食らってもピンピンしているシュワちゃんってやっぱすげぇや。

4Kデジタルリマスターのお陰で飛び散る血しぶきや肉片がとても鮮やか。あぁ、あと火星の風景も。
王道なストーリー、キレッキレな演出
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