跳兎さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

最愛の人を亡くした喪失感から落ち込み、葛藤を通して現実を受け入れることで悲しみを受けとめ、立ち直るという一連のドラマを丁寧に描くという基本的な筋は前日に観た『マンチェスター・バイ・ザ・シー』と同じでは>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.5

米国マサチューセッツ州の港町マンチェスター・バイ・ザ・シーを舞台に、とてつもない不幸を経験した男の再生への第一歩を描く人間ドラマ。とても丁寧に演出され演技される。良識派な映画ファンなら感涙。

静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.5

1989年にカナダ・モントリオールの大学で起きた銃乱射事件をモノクロで描いた作品。その動機となったフェミニズム嫌悪や犯人の人物像に踏み込むのではなく、犠牲者たちからの視点で、事件渦中やその後のPTSD>>続きを読む

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

4.0

ホラーでヒットを飛ばしてきたアレクサンドル・アジャ監督の最新作はダークファンタジー風味のサスペンス。中弛みを感じられはするものの、数奇な運命を経験してきた少年のその真相が明らかになる展開など見所はある>>続きを読む

ビート・オブ・ダンク(1993年製作の映画)

3.5

ニューヨークはハーレムを舞台に、バスケットボール選手として有望な黒人男子高生が、地元のしがらみに囚われながらも夢を追う青春スポーツ物語。サイドストーリーとなる高校の新米警備員の話がよく効いていて、話と>>続きを読む

クラッシュ・グルーブ(1985年製作の映画)

3.5

ヒップホップ名門レーベル「デフ・ジャム」の設立物語。映画としての緩さは否めないものの、ラッセル・シモンズ以外はリック・ルービンを含め、ランDMCやカーティス・ブロウが自分らで主要な役を演じているのが面>>続きを読む

クラス・アクト(1992年製作の映画)

3.0

「ハウス・パーティ」シリーズのKid 'N Playが主演する同じようなドタバタコメディ。転校した際に優等生と問題児が書類上入れ替わってしまい、さあ大変という分かりやすい笑い満載ではあるけど、面白いか>>続きを読む

ハウス・パーティ/パジャマでシェイクヒップ!(1991年製作の映画)

3.0

コメディ映画ハウス・パーティの続編。大学に進学したキッドのドタバタを描く。前作出演のメンバーが揃って顔を見せているものの(RIP ポップ)、さすがに面白さのテンションは下降気味で全体的に説教くさくなっ>>続きを読む

目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

3.0

事件記者が9年前に遭遇した事故を追っていくうちに意外な真相を目の当たりするという物語は面白い。でも、こういった意図的に分かりにくくさせてる演出は苦手。リピーター続出なのは当然で、それは何度も見て確認す>>続きを読む

ブリングリング(2013年製作の映画)

3.5

ソフィア・コッポラ監督は女の子を本当に魅力的に撮ることができる。内容やテーマは薄くてもその一点で評価できる。

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.5

ジャケットから単純なボーイ・ミーツ・ガールな恋愛物かと思いきや、それももちろんあるけれど、幹にあるのは少年のトラウマ克服物語で意外に良い話だった。

カニバル(2013年製作の映画)

3.0

面白いのか面白くないのかよく分からない、スペインはグラナダ地方で暮らす食人家の出会いと別れの物語。結構荒っぽく狩猟活動に勤しんでるのに、警察の手が全く伸びてない不思議。

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.5

前作と比べるとイマイチ。サウスグレード教会虐殺に勝る迫力はなく、壮大にしてカラフルな花火大会に匹敵する不謹慎な痛快さがない。他の要素で上回っていれば良いのだけど、早くもキャラの愛着に頼りすぎではと心配>>続きを読む

ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年製作の映画)

4.0

ジェームズ・ワン好みの不気味な人形にまつわる怪奇物かと思わせといて・・・という上手さがある。人里離れたイギリスの洋館を舞台でなかなか雰囲気のある演出も良い。

ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆(2015年製作の映画)

3.0

ファン・ジョンミンが出演した大ヒット作は、国際市場、ベテラン、リベンジとおしなべて大味だったが、2015年8位だった本作もその類ではある。アシュラとコクソンにも彼が出てると知った時の気持ちが杞憂に終わ>>続きを読む

TAXI NY(2004年製作の映画)

3.5

『TAXi』1作目のハリウッドリメイク。筋はほぼ踏襲してるのに、こちらの方が断然面白い。カーアクションにも笑いにもキレがある。犯人グループの人選やカラーリング偽装、敵アジトに乗り込む際の伏線等々の変更>>続きを読む

TAXi(4)(2007年製作の映画)

2.5

これまでの主役2人が子育てに追われ、カーアクションは封印され、ジベール主演のコメディに。過去作に比べたら敵犯罪者集団も策という概念を獲得したようだけど、それでもやはり下の上な脚本。

TAXi(3)(2003年製作の映画)

2.5

冒頭、バイクでのチェイスで始まると見せかけて、チャリ対インラインスケートでのチェイス、さらに大物ゲスト登場と前作からのスケールアップ感を演出するものの、もはやそれが売りと言わんばかりのユルユル脚本は変>>続きを読む

TAXi2(2000年製作の映画)

3.0

前作に比べればカーアクションは格段に迫力を増した。タクシーの山は良い。けれど、求めるべきではないのかもしれないが、話が杜撰。ニンジャ、カミカゼ、コンニチワな日本イメージも日本人からしたら寒い。

TAXi(1998年製作の映画)

2.5

ダダ漏れな脚本に前時代的なアクション。見所はマリオン・コティヤールの頑張りぐらい。

ソウ(2004年製作の映画)

4.3

公開当時ぶりに観たことになるわけだけど、意外に中弛みがあるし、いわゆる「ソリッド・シチュエーション・ホラー」ではなく、良質なサスペンスだったことを思い出し、自分の中でも評価が高かったんだと思い出した(>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.0

2D鑑賞。期待しないで観ればそれなり。さすがにCGには違和感ないが肝心の人物の動機付けに難あり、もう少し長さが欲しかったのかも。公開のタイミング的にラストで全て持ってく感は否めない。RIPキャリー・フ>>続きを読む

ビースト 獣の日(1995年製作の映画)

3.3

神学教授をする神父がヨハネの黙示録を読み解き、反キリストの誕生を知る。場所の特定のために神父と身ながら懸命に悪事を働くことで、悪魔を呼び出そうとする。狂信者ともいえる主人公の振る舞いはコメディでなる。>>続きを読む

光と闇の伝説 コリン・マッケンジー(1996年製作の映画)

4.0

気持ち良いぐらいに騙された〜。ニュージーランドのみならず世界の映画史にもその偉大な名前は刻まれて良いはずなのに、作品が一つも残っておらず正当な評価を与えられずにきた偉大な映画監督コリン・マッケンジー。>>続きを読む

キャラクター/孤独な人の肖像(1996年製作の映画)

3.7

冒頭で事件が起こり、容疑者となった主人公が取り調べの中でそれまでの半生と被害者との関係を語り出すというよくある設定ながら、その人物像自体が皆いびつなために、奇妙に捻れた親子関係が浮かび上がるり、最後に>>続きを読む

ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

3.3

ぶっちゃけリメイク版の方が面白かったかも。いい雰囲気は作れているけど、細部が弱い。

リリーのすべて(2015年製作の映画)

5.0

映画に求めるものがほぼ揃ってる。何を言葉にし何を映像のみで伝えるのか等の繊細なさじ加減が見事なバランスの上で成立している。とりあえず今年のナンバーワンはこの作品を基準に考えることになる。

スパイな奴ら(2012年製作の映画)

2.8

『インサイダーズ 内部者たち』が良かったので、ウ・ミンス監督の前作をと鑑賞したが、どっちらけなコメディアクション。北朝鮮のスパイ物をコメディタッチで描くと失敗が多い印象ある。

ソウォン 願い(2013年製作の映画)

3.3

8歳の女の子が通学途中でレイプされるというあまりに衝撃的な事件を扱うということで、辛く苦手なタイプの映画だろう避けてきたのだけど、起きたことよりもそこからの救済が中心となり、そうなるとやや善人だらけの>>続きを読む

ブラインド(2011年製作の映画)

3.0

決してつまらないわけではなく、時間の無駄ではないかもしれないが、積極的に観るほどの価値はない平均点なスリラー。

悪魔は誰だ(2012年製作の映画)

4.5

かなり良質なミステリー。韓国映画がバイオレンスに頼らずとも映像でここまで謎とその解の巧みな構築を作り上げるとは。2時間もあると普通は飽きてくるのだけど、最後まで緊張感を持続させるので引き込まれ続けた。>>続きを読む

インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

4.3

面白い。130分が短く感じられるほど一捻り二捻り加えられ最後はモヒートでモルディブでも飲もうかという気にさせられる。韓国最大のタブーを暴き出し権力の闇をぶっ飛ばすとか謳ってたのに期待外れ過ぎた『ベテラ>>続きを読む

ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)

2.8

二十数年前、異国の地で一時とはいえ実現した"小さな統一"を描く事実に基づいたフィクション。政治に翻弄されながらも若い男女がスポーツに恋愛に夢に懸命になる姿は感動を呼ぶのだろうが、古臭い演出(舞台が90>>続きを読む

国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

2.5

この作品を観て、演技(特に子役)や演出、美術などの甘さから目を逸らし、ドクスが辿った人生を通し韓国の激動の戦後史に思いを馳せ、何やら感動できるのは同国の人間だけだと思う。そういう映画があっても良いのだ>>続きを読む

私の少女(2014年製作の映画)

3.3

もちろん悪い映画ではなく、よく考えなければ嫌な終わり方をするわけでもないけれど、終始田舎の粗野で下卑でイヤ〜な雰囲気があって観るのが疲れる作品。

コンフェッション 友の告白(2014年製作の映画)

3.0

感動させようと情感過多に演出し過ぎ。音楽プレイヤーのようなエピソードがもう少しあれば良いが、これではただ長いだけのおバカさん物語。