主演のアラン・ドロンでもヒロイン、ジェーン・フォンダ目当てでも、もちろんルネ・クレマン監督作目的でもなく、ジャズオルガン奏者ジミー・スミスの名盤『ザ・キャット』から引っ張ってきての鑑賞。
なぜか江戸>>続きを読む
この後に『ウエスト・サイド物語』や『サウンド・オブ・ミュージック』を撮ることになるロバート・ワイズ監督の実話ベースのサスペンス。音楽にジェリー・マリガンが参加しているということで鑑賞したが、緊迫感や緩>>続きを読む
前作『プロジェクトX』ほどの面白さはさすがにないけれど、それでも路線を変えつつ全体として似たオチにするとかなかなか愉快。この監督は注目していきたい。
よく出来たパズル映画。映像のスタイリッシュさがもう少しあれば、人気作になったかもしれない惜しいカルト作品。
前作『素晴らしい一日』があまりに良かったイ・ユンギ監督の一応の最新作。過去3作がそうであるように男女の揺れ動く感情を巧みに表現していて、しかも今回は限定された空間と人数でやり切っていて、見当はずれな邦>>続きを読む
前半は無駄なモザイクが入り煩わしいが、ハイティーンの衝動や心の揺れをうまく演出し、締めるとこはしっかり締めて(シャーロット・ランプリング)、良い雰囲気の余韻がある。
洋画ホラーながら笑いではなく、ちゃんと怖がらせようとしていてとても良い。納得のいくオチも用意されてる。
薄幸そうな子供が大人たちの勝手に振り回されるという物語自体はよくあるが、それを素直に綴るだけで、オチが弱くてはがっかり感しかない。
勝利か恋愛を描くかでブレが生じていて、ラストでカタルシスが少ない。アナ・ケンドリックの顔が苦手という話もある。
今度のギレルモ・デル・トロ監督の新作は、ゴシックサスペンスホラー。とはいえどんなジャンルでも結局はデルトロらしさになるわけで、しかも低予算ではないけど、落ち着いた感じに仕上がっていて好感が持てる。
独りよがりな演出で、ペン・バッジリーのせっかくの熱演を無駄にしている。
なかなかに難しい内容を扱っていて、普段は俳優として活躍する監督なのにその志の高さに感じ入る。認めるのかそれは問題だと排斥するのか難しい。どちらの気持ちも分かる。
ニューヨークのミュージシャンたちを大量動員することで音楽に頼り過ぎ。もともと薄いドラマ性なのでそうでもしないと観られないということなのかもしないが。
クソつまんなかった『ONCE ダブリンの街角で』とは違い、よくまとまった音楽ドラマに仕上がっている。キーラ・ナイトレイの歌声も悪くない。
鑑賞後の余韻では、決してプロジェクトX的な話でないのは分かるが、中途までそういう風に仕向けているので、なんだかふんわりとした話で終わってしまう。構成を凝りすぎたか。
どこまでいっても子供向け映画。もはや観た自分が悪い。
いつものウィル・スミス映画になるところをヒロインとジェラルド・マクレイニーでギリギリ防いでいる。前半のクライマックスを超えられないなら中途半端な二部構成は不要。
唯一観ていなかったザック・スナイダー監督作ということで鑑賞したが、ラッセンの絵を動かしただけのような映像とあらすじのごとくなストーリーに辟易させられた。
ボクシングの試合シーンに臨場感がありすぎて、もしこれもロッキーシリーズに組み込まれるのだとすれば、ややボクシング映画すぎるのが気になりはするが、単純に見て燃えるし面白いので万事オッケー。
くすぶる炭火を完全燃焼させ、これだけのシリーズをしっかり閉じたことがまず素晴らしいし、スタローンもよく体を作った。
なんじゃこりゃ作品。ボクシングではなくストリートファイト映画。でもそれはロッキーをボクシング物として見ればであって、ひとりの男の人生物語と考えれば息子との関係を描いるわけで、トミーはただのだしであり一>>続きを読む
当時の世界情勢も鑑みなければいけないのだろうが、最後のスピーチにあるように単純な勧善懲悪を持ち込ませない気負いはあると思う。その冷戦云々よりもターミネーター('84)への何かしらの含みがあったのではと>>続きを読む
期待外れ。最後のカーチェイスは素晴らしいが、それ以外は寒い笑いが全編を覆い、ベルリンファイルの良さが嘘のように、小さい世界観で終わる。もっとえげつないのが韓国映画の良さのはず。
かつての自分と同じ境遇の強敵が現れることでようやくボクシング映画になる。一方で、脇役に目がいく作品でもある。特にエイドリアンが良い。
大切なものに気づく物語。試合を通し人生を自分の手で掴み取る。ダブルノックアウトは熱い、
ボクシング映画でないことにまず驚いた。持たざる男が何度も挫折しながら這い上がろうとする物語。スタローンはこれまでバカにしてた役者だったけど、やはり観ず嫌いは良くない。
評判の良いゾンビ映画と聞いていて見てみたわけだけど、まあ学生たちが頑張って作った卒業制作レベル。
監督の前作となるデビュー作『ベルリン・オブ・ザ・デッド』は良いゾンビ映画だっただけに、期待するところがあったのだけど、今回は何もかもが中途半端。頑張ってクリーチャーを作ってはいるのだけど。
つまらなくはないけれど、諸手を挙げて絶賛する気にもならないコメディ。この監督とはやはり相性が悪い。
冒頭からいきなり殺人鬼が活躍する以外は前作をお金かけてほぼなぞる感じ。しかもオーストラリアが抱える政治的なテーマを開陳させ興ざめ。
『アジョシ』以来の見応えあるサスペンスアクション。あ、『ベルリン ファイル』があったか。ともかく、格闘シーンにしろ、カーアクションにしろ、日本では撮れない迫力がある。さすが。
突っ込みどころは豊富だけど、それでもカメラワークの良さもあっていい迫力がある。もっと複雑でもいいと思うかな。ハリウッドでリメイクされるらしいし、どう生まれ変わるのか楽しみ。
頭いい人が色々説明すればいいんだろうけど、普通に見たら『IT』に次ぐダメな蜘蛛映画。