Yuyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 79ページ目

レフト・ビハインド(2014年製作の映画)

2.2

敬虔なキリスト教の勧誘というか なんだか説教されてるような押し付けがましさが ネチっこく続いてたなぁ…特に障害ある者やムスリムのような存在をあえて救われない側にねじ込んでるあたりに 気分悪い保守性が垣>>続きを読む

トゥルー・ストーリー(2015年製作の映画)

3.2

核心を突いてるようでも なかなか素を表さず 何枚も何枚も化けの皮を剥がされても ミルクレープ状態で微笑むフランコの怪しさに 引き込まれる心理サスペンスかな
対して いちいち揺れ動いては狼狽するジョナ・
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歓びの毒牙(きば)(1969年製作の映画)

3.6

今日までひたすら我が道を歩き
"斬新"を"古典"と言い張ってきた感じのアルジェント監督の 瓶カルピスをそのまんま飲み干すような 限りなく原液に近い濃厚作
そりゃ舌先に何か残るくらいの"粗さ"もあるん
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ポリス インサイド・アウト(2006年製作の映画)

2.8

御大スティングようやくのロック回帰も嬉しいこの頃 やっぱポリスの音のトライアングルな独創性と圧倒的なリズムの重さ 久しく現れてないスター性の存在感を感じたくて改めて鑑賞 てゆうか爆音で流し観…そりゃ掃>>続きを読む

アップサイド・ダウン:クリエイションレコーズ・ストーリー(2010年製作の映画)

3.0

オアシスのドキュメンタリー楽しみだなぁ
最近はもうね 気分だけでも着々とあの青春時代に戻れぬものかと マッドチェスターよろしくブリットポップをヘビロテの日々なんだけど やっぱ本命はクリエイション で
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.2

ゾンビ映画ファンとしては 邦画もなかなかやるじゃんって 偉そうに勝手に納得しちゃってた
草葉の陰からひっそりじっくり脅すような和のホラー文化じゃ ムシャ喰いゾンビは育たないと高を括ってたのは 思い違い
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チャップリンからの贈りもの(2014年製作の映画)

2.9

チャップリンの名画ネタの散りばめ方は凝ってても 肝心の内容はと言えば大した話でもない気がするけど 実話ベースとあっちゃ話は別
まさか死後の自分や遺族 はたまた名も知らぬ赤の他人にまでその"イズム"で
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ホーンズ 容疑者と告白の角(2013年製作の映画)

2.9

ツノ生えるわ ヘビ使うわ もうポッターでいいんじゃないの?
大ヒットの役があると イメージ払拭ってやっぱ難しいんだなぁ 彼が酒瓶傾けたり 脱がして絡んだりするだけで なんだか凄いヤサグレて見えちゃうん
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

2.5

何が残るわけでも 何か考えさせられる事もないけど とりあえず笑って なんだか無邪気になれたかな よくよく自分ならどうするか考えると邪推で卑猥な妄想ばっか膨らんでしまったけどね でもホントに犬とは話した>>続きを読む

ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

3.8

事前にわかってたのは 彼は世界最高のソングライターの一人だってコト

様々な確執や苦悩は度々語られてきたけど ほんの2つの時代に焦点を絞って かなり具体的で生々しい部分もあると ちょっと観るのが辛か
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アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日(2014年製作の映画)

2.1

勝手な憶測なんだけど これ制作サイドと脚本家の趣旨が真逆なんじゃ…
なんかさ ものすごく身勝手でアホな家族が何個かの奇跡だけでハッピーになっちゃうって単純さを風刺したブラックな視点だと思ったら なんか
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追憶と、踊りながら(2014年製作の映画)

4.2

ものすごく丁寧で ものすごく切ない作品
言語 文化 親と子 世代 性 あらゆる境界線の前で お互いに傷つかない傷つけない距離感を維持し 抑制された哀しみや怒りに 心情の弦が静かに爪弾かれる感じ…
時に
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イグジスツ 遭遇(2014年製作の映画)

2.0

なんだかなぁ ビッグフットに使う事で 演出のクオリティーの高さが ちょっと残念な方向に行ってしまってる気がする
怖さよりも 生体を知ってみたいって純粋な学問的興味の方が勝っちゃうんだよね どうしても…
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.8

身につまされる…
もうずっと そうだよな としか言えなかったなぁ
地元だし 貧乏だったし 自分の親父もあんなんとか 共通項の多さも相乗してるんだろうけど その境遇に関わらず 人それぞれの生活や人生の中
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64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

3.5

そりゃ横山秀夫 やっぱ相変わらずブン屋の内部事情や警察組織に 鋭くメス入れてくるね
これ前編だから掴みとしての進捗説明会みたいなモンなんだろうけど 関係者の心情の噛み合わせ方が絶妙だったなぁ 俳優陣の
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.2

あれれ 本家よりもずっと面白かったぞ…
ポッター自体 本質のテーマじゃ全然子供向けじゃなかった訳だけど むしろ題名の通りコッチはファンタジーさでは本家顔負けなくらい 楽しめたなぁ
やっぱ完全な魔法世界
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ロブスター(2015年製作の映画)

2.8

一言でいえばシュールレアリズム…
両極端の"肯定"と"否定"の摩擦によってのみで ただただ語られる 《パートナーがいるコトの意義》
何ゆえソコを検証する必要ある?ってな無意味さが放つ魅力が なんとも不
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ボディヒート(1992年製作の映画)

2.6

その完璧な美貌と冷酷さの一体感が 本能的な意味での男と人間の連結部を弄び苦しめてくれる ただただドリューを映した映画
視点は親友の女子だから 孤独や嫉妬みたいな絡め方もチョイチョイあるんだけども でも
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.2

定番の執着心旺盛な幽霊はひとまずお休みで 生きてる奴の方がよっぽど不気味で厄介なんだと言わんばかりに "精神的グロテスク"な黒沢清節全開な なんとも重苦しい作品
香川照之のまさに怪演…無表情と笑顔の僅
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.0

いやいや なんか期待とは違ったんだけど これはこれで見応えあったなぁ
ビクビクな恐怖や仰天な新事実みたいなもんは無かった分 心霊研究夫婦と害を被る家族にドンと腰を据えて物語が展開してゆくもんだから わ
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さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

2.8

"逆森林浴"……
キレイなトコ行ってキレイな空気吸って 身も心も洗い流すような行為とは正反対な
人間の汚いトコ見続けて 生きるって汚いんだなと受け入れて 自分の中の汚れさえ肯定するっきゃなくする とて
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NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

2.9

悪霊の存在をきっちり定義しないトコは興味深かった
誰の何処までが自由意志なのか 何からが不可抗力の結果なのか それを突き詰めれば結局は心の闇や脆弱さに起因してしまうのかなぁ
極論 悪霊のせいで人を殺め
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デッドライジング ウォッチタワー(2015年製作の映画)

2.4

あの手この手で模索し続けるゾンビ映画の延長線上のひとつ
なんだっけか 薬のネーミングがゾンビなんとかっつーシャレが入ってるB級っぽさが良い!
ちょっと陰謀だとか政府や軍のゴチャゴチャ感は蛇足というか
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皆月(1999年製作の映画)

2.6

ま ま 男なんでヌードシーンにも目が奪われたのも事実なんだけど とにかく北村一輝がギッラギラ!
あの暴力性や攻撃性も 全てが防衛本能と表裏一体となっているようで なんだか憐れみや同情にも似た悲壮なやる
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うれしはずかし物語(1988年製作の映画)

2.5

軽いタッチで淡々としてるけど 愛と性から得れるものと生まれる悲哀を わりと"根幹"から説いていて 頷ける部分が多かった
そりゃ若い姉ちゃんと草臥れたオッサンじゃ 互いの肌から感じるモンもてんで違うわな
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イエスタデイ(2014年製作の映画)

4.5

何なんだよ もう…
こんなオッサンになってから 遠い"イエスタデイ"の甘酸っぱさ…あ 映画に合わすなら"甘じょっぱさ"や 世界と未来が輝いて見えた無知で無垢な気持ち でもって全てにうまくいかないモヤモ
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追憶の森(2015年製作の映画)

3.9

なんだろうね この爽やかな"哀しみ"は…
いつも "死"側の視点というか 人の生き死にを 生者よりもっと俯瞰した立場から捉えるガス・ヴァン・サント監督らしく ただの喪失では無い 残された者の為の"死"
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フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

3.4

そりゃ確かに天才なんかもしれないけど もうちょいその頭脳を世の為人の為に使えなかったもんかね…そんなもんじゃここまでの行動力は生まれないか…
そもそもアメリカっつー国自体が どんだけ寛容っていうかアホ
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スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)

2.6

もー全部が曖昧っ!
ラリってる人の見てる世界ってこんなんなのかな…ちょっと泥酔気分にはなった
でも結局のところ クスリとかだけの問題じゃなく この世界や人間関係全部が 曖昧で不確かで 誰が騙し騙され
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LOVE【3D】(2015年製作の映画)

5.0

もうあらゆる意味で"®️指定"
年齢制限はもちろんだけど
®️離別体験 ®️性体験 ®️ドラッグ体験…ドラッグだけは当然無いし 離島で元女優と共同生活とかしなきゃならないから色々とマズいけど
はぁ
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ランダム 存在の確率(2013年製作の映画)

3.3

予備知識なしで観たのが正解だった
混乱させられっぱなしも "おいてけぼり"にされないギリギリの絶妙な距離感でグイグイ引っ張ってくれるSF
写真に数字やら ペンライトあたりはベタな伏線なんだけども その
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裸のチェロ(1974年製作の映画)

2.1

そりゃね 紳士ぶるつもりも無けりゃ 付いてるモン付いて やる事ぁやってるオスですよ…アニマルですよ…なもんで犯罪以外の大抵の性癖には たとえ自分にない趣向でもどこかしら共感できる部分が僅かでもあるはず>>続きを読む

テープ(2001年製作の映画)

3.5

国柄の違いかな…空気を読むとか周囲に合わせるって日本人の感覚をちょっとだけズラされたかも
同じ事象に対し それぞれ解釈が異なる主観同士のぶつかり合い 削り合いが 延々と個室で繰り広げられる異色作
でも
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僕らはみんな生きている(1992年製作の映画)

2.9

当時はまだ金も稼げず 自立もできず ましてや守るべき人もいないような 毛の生えかけた"独りよがり"なガキんちょだったから この哀しくも勇ましいスーツ姿も そんなに響いちゃこなかったんだろうな
改めて観
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ザ・ドア 交差する世界(2009年製作の映画)

3.6

ま ま "あの映画"に似てるっちゃー似てるけど 時空ネタは予てよりのあるあるネタだし 何より展開が純粋に面白いのと 夫婦それぞれが抱える複雑な感情の描写に とてもリアリティがあったんで 一見の価値は十>>続きを読む

あなた、その川を渡らないで(2014年製作の映画)

3.5

映画として面白いとか 何がどうとか思う必要ないくらい ただただ観てよかったと思える作品
大した人間でもないけど自分も男として
こうゆうジイさんになりたい
こうゆう夫婦であり続けたい
そして愛する人に
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