ねるねるさんの映画レビュー・感想・評価

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14歳の栞(2021年製作の映画)

3.9

学校もののドキュメンタリーという前情報を入れていたので学校生活のみにフォーカスすると思いきや"あくまで学校生活は人生における一側面でしかない事"もしっかりと捉えていた事が個人的に凄く心にきてしまって、>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ラスト数分のホラー映画であるまじき展開には思わず心の中で「はぁ!?」と声がでて爆笑してしまったけどこんなにおしゃれでスタイリッシュな映画だと思っていなかったので概ね満足
この時代の邦画は特撮的な技法が
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞者である我々もどちらを信じるべきか分からなくなる。
事実が分かった気になった瞬間にもう一方の証言が正しい様な気がしてくる
最後まで明かされる事はない事実に対して鑑賞者である我々もどちらか一方に心を
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.2

なんで貴重な休日にこんな気分が悪くならなければいけないのか、と思いながらラストの地獄の様なカットバックを観て一生忘れない映画になる事を確信した。
映画を観て最悪な気分になるのが俺は好きなんだな…

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.8

不思議な質感の映画だった。
複数のシークエンスを跨いで様々な国へ移動するが遠近感が潰された様なカメラワークやAIを用いた様な現実には無い圧縮されたパースの風景に、心地良い様な、心地が悪い様な奇妙さを感
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.5

大人になったら今見返すと日常とSFの地続き感が好き過ぎるな、キマってる

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.7

記録忘れ
オープニングのセプテンバーが良かった記憶

パウ・パトロール ザ・ムービー(2021年製作の映画)

4.0

子どもを飽きさせない為に2分に1回ペースで小さな展開を作って小気味良い映像のつるべ打ちの中できっちり大軸の物語の展開もしているのが地味だけど余りに凄すぎる
丁寧で計算されつくしたプロットとそれを成立さ
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.2

この時代でミスリードとかちゃんとしてるの凄いな
有名な佐清の死に様は実は佐清じゃなかったのを知れただけでも観た価値がある

ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)

3.0

子供の時以来の鑑賞
人間がしてきた環境破壊の罪をヘドラに責任転嫁してヘドラが罪を被る形で倒されるのは辛いものがある
背景を調べたら丁度水俣病等の公害問題が流行った時期で今この様な直接的なメッセージ性の
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.3

テレビショッピングの
「良い商品!」
「でもお高いんでしょ?」「安い!」
の様な決め打ちされたやり取りがあり、やりたい演出、やりたい状況に合わせて記号的に動くだけのデコイの様に配置された登場人物があま
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台風クラブ(1985年製作の映画)

2.9

幼年期特有の全員がませて大人になろうとしている独特の空気感を思い出して吐き気が…
ある種このゲームから降りる事の出来た三上くんは幸せ者かな

バービー(2023年製作の映画)

3.7

凄く評価が難しい映画で
伝えたいメッセージは☆5で全ての人に伝わってほしいけど、この手の事を常に考えている人からすれば至極当たり前の普通の事を言い続ける映画なので(その至極真っ当な当たり前の事が履行で
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

夏子さんに
「あなたなんて大嫌い」
と言われたところで、この人もまた自分と同じ様に悩みを抱えている人間なのだ
とハッと気づいて「お母さん」と認めた心の動きがあまりに自然で好きだったのだけど一緒に見た彼
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

もうあと10時間あっても良いからこの楽しい時間が終わらないでくれ
ってずっと思いながら観てたな
劇場で観れてよかった

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

普通に怖くてヤベェ奴の話だった
ジュリーが監禁から出て電気屋のショーウィンドウでパプキンの姿を見るのが最初のシーンとの対比になっているのがおしゃれだな、と思って印象に残った。

最後のトークで彼の家で
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.1

あらゆるシーンが原作へのリスペクトと愛に溢れてて素直にありがとう、と幸せになってしまったな。
同世代のみならずマリオをやった事のある全ての人を明確に刺しにいっていたのがわかる
ドラクエ5を映画化した監
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

庵野が関わると良くも悪くも全部エヴァになる事を痛感した
シンゴジラの時はそういう演出としてある程度納得していた声の聴き取りにくさについて、この作品を観て「もしかして単に演技指導が追いついてない、もしく
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.7

最高の人間賛歌でした
人間は無限の可能性に満ち満ちていて、それでいながら自分の感じ方次第で全てを変えることが出来る
自分のこれまでの人生の全てを肯定された気がして気付いたらめっちゃ泣いてしまった。
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

回想と現在を交互に何度も繰り返す、下手をすればその度にどちらの勢いも止まったりしかねない構成に関わらず
試合展開が熱くなればなるほど、回想に感情移入すればするほど、そのどちらもが相互作用になって宮城を
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

絶対にチャドウィックボーズマンを出さずに「先祖の平原」を描写をする必要がある事に脚本家は頭を抱えたんだろうな、という大人の事情がありながら
シュリの家族の弔いである復讐心からその相手を許す=兄のブラッ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

舞台装置が最高に良く練られていて
さりげなく序盤から見せていた舞台がそのまま敵を倒す為の道具に使われる様な演出が大好きな自分は終盤感激しっぱなしだった、、、。
妹が子供の頃、兄が調教する場面を見ていた
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.7

お経とアイドルソングのマッシュアップだけで結構得点が上がってしまった

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「何一つうまくいかない」描写がうますぎる
恐れ多くも菅田将暉に自分を重ねてしまったり
最初の手袋の会話(「今手袋つけてよ」「なんでつけてんの?」)も楽されるのが嫌い、という事を理解してから見ると彼女の
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

主人公が中原君を見て自分を重ねた様に、
鑑賞者がこの映画を見て自分を重ねてしまう
強制的に自分を客観視させられる様な構成の映画だなと思った。
田中守を主人公と対照的な存在として描いている前半と、実は好
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.7

あなたがどんな姿形でも私はあなたを愛している
とにかく画面の色彩が綺麗でデルトロの映画はやっぱり好き

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