のどかさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

オハナ(2021年製作の映画)

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子供の冒険ってだけでワクワクしながら観てしまう!何でもできる無敵感に元気が出る。

でも、ハワイ人の誇りやマインドを描こうとしながら、薄味すぎた気はする。

ブラディ・サンデー(2002年製作の映画)

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デモ隊の無抵抗の民衆を、英軍が銃撃。14人が死亡。

現場の判断が横行し、行手をふさがれることによる苛立ちが、銃撃を正当化。

最悪な事件だけど、自分の感覚を根拠に暴挙に出る人間は、どこにでもいる。だ
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

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恭一が、女性たちに頼まれて棚を直すシーンが印象的。無邪気に喜ぶ女性たち。それぐらい無意識に「男性らしさ」が世の中に押しつけられている。

男性と女性が付き合うのが当たり前なのも息苦しいけれど、男性同士
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

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有名な事件を、テッド本人やテッドの婚約者の視点で見ると、ここまで見え方が違うのかと驚く。テッドは無罪を主張し続けるけれど、本当にやってないのかな?とさえ思ってしまう。

テッドの婚約者に感情移入するこ
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

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戦争と現在を断絶して生きている人々と、戦争と現在を地続きにして生きている奥崎謙三。話がまるで通じない。

「戦争を忘れない」という言葉が、安易に発せられても、いかに難しいことか分かる。

「忘れる」以
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

5.0

一つ一つのセリフが面白く、深い愛情と優しさと共にあり、鑑賞すると心が洗われて、今日も前向きに生きていこうと思える素晴らしい作品。

ずっと最高に面白いのに、それが息子を守るための「優しい嘘」だから、ず
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

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『ヴァージン・スーサイズ』と共通する、朝日が印象的。普通朝日は希望や始まりを感じさせるものだけれど、ソフィア・コッポラ監督の撮る、彼女たちの朝日の中の横顔はいつも憂いを帯びている。

マリー・アントワ
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カティンの森(2007年製作の映画)

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残忍な行為が化け物を生み、嘘を重ね誤魔化し続けることで、化け物は肥大化していった。化け物は気配を消したが、残された家族たちの日常の中で生き続けた。

なんて、人間は恐ろしい生き物なのだ。
なんて、人間
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犯罪都市(2017年製作の映画)

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手加減なしのバイオレンス(指を砕く、斧で腕を切る、何度も刺すなど‥)、本物感しかないアクション。

物語的にもしっかりしていて、一人一人に感情移入して熱くなれる。

あまりに悲惨なシーンが続くと、最強
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バイス(2018年製作の映画)

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元副大統領を、おちょくりまくる映画。『デッド・プール』を超える、自由すぎる表現。コメディとして、めちゃくちゃ面白かったです。

クリスチャン・ベールはもちろんそっくりだけれど、他の政治家もくりそつで、
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ウディ・ハレルソン ロスト・イン・ロンドン(2017年製作の映画)

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2002年に自らが起こした逮捕劇を、2017年に監督脚本主演の三役を務め、映画化!しただけでなく、全編生中継で映画館にて上映、ロンドンの街中で撮影をし、もちろんのこと1テイク1カメラ。

これはもう面
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

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職場の優しい先輩が、奥様との初デート観た映画らしい。センスが良すぎて、そのエピソードがとても好き。

この作品は、でんでんさんの演技と共に映画好きの間でかなり話題になっていた記憶があるけれど、その人た
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

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アクションに美しさがある‥アクションに感動できる‥

お決まりの展開を待つのも楽しい。必ず応えてくれる。

家族で観て感動できる映画です。

透明人間(2019年製作の映画)

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ずっと緊張感、面白かった。

予算が限られた中、キャストやシチュエーションを絞って、ミニマムに作られていて、だからこそ無駄の一つもない映画になっている。

透明人間になった元彼に襲われていると主人公が
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ゾラの生涯(1937年製作の映画)

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この時代に平和を訴えるゾラを主人公にした映画を作ったこと自体にメッセージが込められていただろうし、勇気を感じる。

ゾラが濡れ衣を着せられた軍人ドレフュスを庇い、新聞に抗議文を載せる。そこから、ゾラの
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来る(2018年製作の映画)

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とても良くできた映画だった。多様な技法の表現が盛り込まれていて、見応え◎

何者の正体かがずっと見えないJホラー的な表現、肉体切断のグロさ、現代社会の風刺、『シン・ゴジラ』的な日本の描き方、思わず見入
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

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ファーストキスやドラッグといった"自分らしくなさ"を通り抜けて、"自分らしさ"を見つけていく、意外と良い話。

『ルーム』で名演を見せた子役のジェイコブくんが、下ネタ連発‥。日本だと寺田心くんがFuc
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ジャンヌ・ダルク(1999年製作の映画)

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ジャンヌって、統合失調症だったのかな‥。そういった知識もなく自分と向き合わないといけなくて、知識もないのに裁こうとする大人たちがいた。理不尽な状況下でも、自分を信じ抜く「思い込み力」が、私の人生にも必>>続きを読む

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

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オリジナル版を観たことがなく、人生初『地獄の黙示録』!

コメディ映画?と思えるぐらい人間のおかしみが出ているシーンが数多くある。
しかし、そのおかしみは狂気と表裏一体。

戦地に意地でもサーフボード
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

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それぞれのキャストのキャラクターが一番映える、選曲。ニコール・キッドマンのセクシーなナンバーが良かった!

カラフルな色彩の中で、日常を生きていきたいと思った。服装やインテリアが楽しい。

映画の魔法
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ガンジー(1982年製作の映画)

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ベン・キングズレーが、歴史の教科書で見たガンジーそっくり!演技はもちろんのこと、断食を経て痩せ細っていく体形といった見た目まで徹底している。

ガンジーが南アフリカで運動を開始した時から取材をしている
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

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人間は面白く、感情は繊細で、爆薬や陰謀がなくてもエンターテイメント作品を作れる。

親からの自立。過去を完全否定することなく、自分の活かし方を見つけて、社会で生きていく。ただの犯罪映画ではなく、あくま
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グレムリン(1984年製作の映画)

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映画館が出てくるだけで、その映画を好きになってしまう。劇場いっぱいのグレムリンたちが、『白雪姫』を観てハイ・ホー歌っているの可愛かった。

元々中国人の飼っていたという設定から、東洋と西洋の対立や、貿
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劇場版 TIGER & BUNNY The Beginning(2012年製作の映画)

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不覚にも最後泣きそうになった‥。大袈裟かもしれないけれど、MarvelやD.C.の感覚で楽しめるヒーロー作品。

2000年代から10年代初頭にかけたアニメの少しくすんだ色味が好きだし、作画も時代を感
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エンド・オブ・デイズ(1999年製作の映画)

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サタンVSバチカンVSシュワちゃんでも、シュワちゃんが勝つ気しかしないのは、やなり最強。

世紀末にシュワちゃんがサタンと戦うっていうあらすじで、脳筋の馬鹿馬鹿しい映画かと思っていた。

けれど、幻想
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Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~(2017年製作の映画)

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名著『クリスマス・キャロル』誕生前は、クリスマスは今ある形ではなかった‥。家族や仲間で食卓を囲んで、お互いに感謝しながら、食事をシェアする。そんな1日であることを忘れずに過ごしたい。

クリスマスの多
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

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韓国の諜報員が、実業家を装い北に潜入する。実話を基にしたフィクション。

スパイ映画かと思ったら、駆け引きの続く政治映画であり、貧困を描く社会的な映画かと思えば、サスペンスのゾワゾワ感が襲ってきて、最
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

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演者のいる回想パートと、本人たちが振り返るドキュメンタリーパートが交互に繰り返えされるという意味では、「世界まる見え」と変わらないのだけれど、それらのバラエティ番組とは一線を画している、あくまで映画だ>>続きを読む

ラブ・ギャランティード(2020年製作の映画)

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愛を保証するキャッチコピーのマッチングサイトを訴訟する話。マッチングサイト、マッチングアプリあるあるで、とんでも利用者が出てくるのが面白い(笑)

法廷で愛が生まれちゃうのは、非現実的だけれど、だから
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

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光の入り方や人間の顔のインパクトというところで、的確にゴッホの画風をなぞっている演出やライティングで、とても上質な作品。

ゴッホ特有の苦悩としてではなく、現代人の生きづらさと通ずる内容で、苦しくなっ
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

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意志を持つことが、世界を変えていく一歩になる。彼らは革命家よりも身近で、人間らしい市民だった。

言葉尻を捉えて曲解する世論、BLM、過去を描きながら、現在とこれからを示すのはとても意味のあること。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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アデル・エネルが好きなんです。押し付けがましくない美しさを感じる。

この映画も風のそよぎ方とか、刺繍針の刺さる感触とか、細部を感じることのできる、押し付けがましくない「感じられる映画」。

愛には結
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グレン・ミラー物語(1954年製作の映画)

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『グレン・ミラー妻物語』でもある。気が強くて愛情深い妻がとても素敵。ジューン・アリソンの独特な声や、気取らなさが今の日本で置き換えると伊藤沙莉さんって感じがして好き。

グレン・ミラーは2年間あってな
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魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

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普通に怖いし、グロめな映画です!
大人が友人同士で観ると面白いかも。ティム・バートンよりは、グロい。子供が観たら、トラウマかも‥

英米文学を専攻していた友人曰く、日本では魔女と魔法使いが混同されがち
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ブロッカーズ(2018年製作の映画)

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キャスリン・ニュートン(名探偵ピカチュウ)など、今注目の若手女優たちが出てる。恋愛よりも友情の方が、ずっと尊い映画。

親たちが、面白い。娘たちのロスト・バージンを止めに行こうとしたのに、お尻からビー
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