マテリアルさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

マテリアル

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愚なる妻(1921年製作の映画)

4.0

製作費をかけすぎて、ユニバーサルを潰しかけたという逸話がある映画です。
シュトロハイムは俳優として出演している「サンセット大通り」はみたことありますが、監督作は初めてです。

女性を次々と騙し搾取して
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.5

ムーミンの登場人物は哲学的なことをいいますが、ヴィヴィカやアトスの影響も大きいんでしょうね。
トーベもヴィヴィカもアトスも自由です。
そしてどこか孤独です。
トーベがタバコを吹かすシーンが多くて、20
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奇人たちの晩餐会 USA(2010年製作の映画)

3.5

オリジナルの方は本当に面白くて大笑いした記憶があります。
今作は面白いもののオリジナルには敵わないません。
それでも晩餐会をみられてよかったです。
オリジナルには晩餐会に参加するシーンはなかったので。

キートンの蒸気船/キートンの船長(1928年製作の映画)

3.5

キートンの表情がいいですね。
笑わないことで惹きつけられるものがあります。

蒸気船の話なので、仕事で蒸気船を運航するシーンがあってもよかったかもしれません。
嵐で何もかも吹っ飛んでしまうのがコミカル
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.0

 ベルトルッチの映画は全体的に深くは描いていない(「ラストエンペラー」は除いて)という印象を持っています。一方で映像の美しさは飛び抜けたものがあります。ベルトルッチの映画をみるときは、基本的にはストー>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

この映画に関する知識はほとんどないままみにいきましたが、世界観はよかったです。
原作も読んだことはありませんが、映像化するのが相当に難しいのであろうことは推測できます。
壮大な世界観を見事に映像化して
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.0

いい映画だからこそもう一度みたいとは思いません。
みていて苦しくなる映画です。
少女がついた嘘が主人公の人生を壊してしまいます。
なぜか主人公の潔白を信じる友人はあまりおらず、少女の嘘を信じてしまいま
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.5

橋がゆれて、真木よう子は転落してしまいました。
何がゆれるのか、物理的な意味だけではないことは確かですが、分かりそうで分かりません。

どうして香川照之は真木よう子を突き落としたのか、描写を省略しすぎ
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

2.5

申し訳ないのですが、自分にはあまり合わなかったようです。
007シリーズをしっかり見たのは今回が初めてだったので、事前に以前の作品をみてから臨むべきでした...

ダニエル・クレイグは確かに大変かっこ
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

 あのような環境で育つと華子や逸子以外の同級生(恐らく華子の家ほど裕福ではないけど充分に裕福でこれまでの生活を手放したくない人たち)みたいになることが多いと思うのですが、逸子みたいな大人になるのも分か>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです。
漫画家が不倫した夫を漫画で追い詰めていく、あまり今までになかったシチュエーションだと思います。
広い意味でのサスペンス映画ですね。
基本的に俊夫の視点から撮影されており、佐和子の本心
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めし(1951年製作の映画)

3.0

 10年くらい前にみましたが、内容はほとんど覚えていませんでした。面白かった記憶がありましたが、今見直したらそれほどというのが正直なところです。三千代は複雑な思いを抱えていて、目線では感情を表現してい>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

 お堅い文芸映画を想像して未鑑賞でしたが、想像と違い可愛らしい画が多かったです。オープニングクレジットの水の映像は「日日是好日」をまさに表現していると思いました。樹木希林のような先生と出会えて幸運です>>続きを読む

エレナの惑い(2011年製作の映画)

4.0

 完成度の高いリアリズム映画です。
 映画の始まり方がよく、冒頭の数分で冷たい雰囲気やエレナが置かれた立場が分かります。エレナを演じる女優が綺麗すぎず、身近にいそうな中年の女性というのもいいです。
 
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.0

 ウディアレンらしい映画ではあるのですが、そこまで面白くはありませんでした。脚本が緩慢なのかなと思います。アレンの映画は脚本が生命だと思うので(彼の映画に限らず大多数の映画はそうだと思います)、脚本が>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

 人生の断片を感じられるいい映画でした。わたし自身はお酒をあまり飲めないのですが...飲めたら楽しいだろうなとも思いました。エンドロールのテロップにあったように、デンマークでは16歳になったらアルコー>>続きを読む

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

中途半端な仕上がりになっています。
犯人は意外な人物でしたが、深掘りしていないので、犯人が明らかになっても腑に落ちません。
主人公は向かいの家を覗いているときに、事件を目撃する訳ですが、この「覗く」と
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女ともだち(1956年製作の映画)

2.0

テーマそのものはアントニオーニらしいですが、初期の作品ということもあり、伝統的なストーリー形式の映画の範囲内におさまっていると思います
アントニオーニということを脇に置いてみても、面白くはありません
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ラブバード(2020年製作の映画)

3.5

こういう気軽に見れるサスペンス映画好きです。

主人公2人の会話が面白いですね。
ここまで相性ぴったりの2人が出てくる映画はあまりないと思います。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 村上春樹原作の映画にしては、かなり分かりやすい作品でした。終盤のドライバーの故郷を訪れたときのシーンと演劇(「ワーニャ伯父さん」)のセリフに、この映画のメッセージは集約されているのかと感じました。原>>続きを読む

怪談(1965年製作の映画)

2.5

 和の美しさを感じられる映画を求めて観ました。しかし、大部分がセット撮影でした。日本の美しさというのは、自然とともにあるものだと思うので、本物の自然を多く使ってほしかったですね。それでもたとえば「耳な>>続きを読む

フラクチャード(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

娘が病院を受診したのが主人公の妄想であることはほとんどの人が分かっていたと思います。
私は前妻とその間にできた娘が昔亡くなり、そのトラウマに取り憑かれたのかと想像したのですが違っていましたね。
真相が
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ヴェラの祈り(2007年製作の映画)

3.0

期待していましたが、私の心にはそこまで響きませんでした。
この夫婦のどちらにも共感することも興味を持つこともできず、また、映像美はあるものの長尺をカバーできる程ではないと感じました。

グラスハウス(2001年製作の映画)

3.5

こんな家に住みたいなーと思いました。
隙の多いストーリーですが、その分気軽に楽しめます。

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.0

いったい何が起こったのかどなたか解説お願いします。

ガタカ(1997年製作の映画)

4.0

10年以上前に見たことがあったが、覚えていなかったので再鑑賞。

無機質で静かな世界だが、内に秘めた想いも描いたSF映画。
誰にもヴィンセントのことを否定する権利などあるはずがない。

スプレンドール(1989年製作の映画)

3.0

久しぶりにミニシアターに行きたいと思いました。
マストロヤンニはかっこいいのですが、数十年前の回想シーンを演じるのは無理があります。

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

単なるハッピーエンドの物語と思いきや、これはラストが良すぎる。切ないんだけれども、その切なさが音楽と相まっていい。
そして最後のうなずき
ラストで一気に傑作だと思った。

色遣いも綺麗で良かった。

インターンシップ(2013年製作の映画)

4.0

主人公みたいな人が同じ課にいると楽しいだろうなと思いました。
同じ係にいると困るでしょうけれども。

笑えるシーンが多々ありました。
特に冒頭の98歳の人が宝くじに当たって翌日死んでしまう歌よかったで
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

4.0

前作「ドラゴンタトゥーの女」が大変面白かっただけに、監督や俳優が一新されて心配しましたが、前作には及ばないものの今作も面白かったです。

ノワール系の作品は情報が小出しの上に説明もあっさりしており、初
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

将来ベンみたいな素敵な70歳になりたいと思いました。

そう一瞬考えたけれども、40年弱かけても、いや、人生2回分あったとしても、ベンみたいにはなれないと思うので、高田純次さん(面白くて好き)を目標と
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.0

これまでに観たことのない斬新な映画です。
男が無人島から故郷への生還を目指すにあたり、島に流れ着いた死体が道具になり、そしてその死体と会話をすることができるようになり、2人の間に友情が芽生えていきます
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ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ(2009年製作の映画)

3.0

秋山さん、どれだけ頭が切れるのですか。
誰が相手でも負ける気がしませんね。

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

4.0

ライアン・ゴズリングがのことが好きになりました。
カッコいいですが、本作の探偵のようなお馬鹿なキャラクターもはまっています。
別の出演作も観てみます。