“ビギニング”と共に評価が低めな作品だけど、個人的には嫌いじゃなかった。
あえて言えば、怖さの演出が物足りない感じ。ホラー作品として観るのではなく、物語の始まりを知るための作品として観るといいかも。
“トットちゃん”と呼ばれていた小学校時代の黒柳徹子の自伝的実話物語。転校先の恩師との出会いが転期となり、元気すぎる少女が友人と交流しながら成長してゆく。
とにかく自由奔放なトットちゃん。その持て余し>>続きを読む
不自由な脚を引きずり、ボロボロになりながらも約束を果たそうとする姿は“走れメロス”のよう。そこにはホロコーストで助けてもらった恩を返したいという切実な願いがある。
それだけでも胸熱な物語なのに、旅で>>続きを読む
ある老夫婦の物語。心臓病を抱えた夫は、日に日に悪化する妻の認知症を持て余すようになる。別の家庭を持つ息子とは連絡を取り合うものの、頼りにはできない。
映し出されるのは老夫婦のリアルな日常。眠くなるほ>>続きを読む
13歳の少女ヴァレリエ。異性への憧れを抱き始める一方、性的な欲望に対する恐れのようなものもあり、それが悪夢を引き起こしてゆく。
ストーリーは難解。大人向けの“不思議の国のアリス”みたいな感じ。物語と>>続きを読む
ウィリー・ウォンカの若き日の物語…
でもこれは前作のあのウォンカじゃない。
予告で何となく感じていたけど、やっぱり期待してたのとは違っていた。
そもそもジャンルが違う気がする。前作はブラックユーモア>>続きを読む
イギリスの田舎町に暮らすルーは、交通事故で半身不随となったウィルの介護をすることに。ルーの明るさが、ウィルの閉ざしていた心を少しずつ開いてゆく。
甘くて切なくて、少し考えさせられる映画。
ストーリー>>続きを読む
ラブストーリーなのにぜんぜんロマンティックじゃない。何をやっても上手くいかないし、会話も笑顔もほとんどない。
似たような者同士だからこそ分かり合える部分があるのかもしれない。そんなコミュ症な二人を見>>続きを読む
圧倒的な迫力。そして絶望感が半端ない。敷島の勇敢な姿に“大和魂”を感じた。意外な作戦が面白かった。
観る予定は無かったのに電車が止まっていたから時間潰しに鑑賞。結果的には観れて良かった。
寒々しい海沿いの町でひっそりと暮らす親子は、暗い過去を抱えていて生気が無く、その淡々と過ごす姿は化石のよう。
そこに現れたシャーロットによって、化石となっていたメアリーの感情が蘇ってゆく。
実在し>>続きを読む
青ブタシリーズ最新作。今回は咲太と家族の物語。平穏な日常を送っていたはずの咲太が思春期症候群を発症する。
観るたびに関係者の絆が深まってゆく。観続けてきて良かったと毎回思う。そして今回は特に泣ける。>>続きを読む
終戦直後の日本。空襲に晒された街。そこに半分だけ焼け残った居酒屋で体を売って暮らす孤独な女がいた。ある日、戦争で家族を失った孤児が現れ、その店に盗みに入ったのをきっかけに女と過ごすようになる。
“火>>続きを読む
魔法の森に科学国のスパイとしてやってきたクラエは、敵でもある自然国のスパイのブルーオに出会う。彼らは巨人から森を守るという共通の目的を達成するため、協力することに。
魔法の森を守る唯一の方法は、森に>>続きを読む
ナポレオンの生涯…戦功を積んでフランス皇帝まで成り上がり、転落して流刑に処される…その栄光と没落の軌跡を、より人間らしくドラマティックに描く。
滅ぶべくして滅びてゆく王族。残されたのは弱体化した国家>>続きを読む
森で霊的な実験をして遊んでいた二人の少女、アンジェラとキャサリンが失踪する。3日後、二人は無事に発見されるが、記憶が曖昧で次第におかしな行動を取るようになってゆく。アンジェラの父ヴィクターは、同じよう>>続きを読む
メリン神父はなぜ考古学者に転身していたのか、悪魔パズズはどこから来たのか、パズズとメリン神父にどんな過去があったのか…。これまで描かれていなかった物語の始まりが描かれている。
ちゃんと怖くて、ちょっ>>続きを読む
舞台は第二次世界大戦中のロシア。ドイツとの激戦により、スターリングラードの街は瓦礫と死体が山となっていた。ロシア兵のヴァシリは狩猟で磨いた射撃の腕で武勲をあげ、ヒーローに仕立て上げられてゆく。するとド>>続きを読む
シリーズ3作目。前作の出来に納得のいかなかった原作者が、自ら監督となり仕上げた作品。冒頭から流れるあのテーマ曲、凄惨な手口、衝撃的な展開…それにミステリー要素も加わり、ドキドキ(ワクワク)が止まらない>>続きを読む
ロサンゼルス郊外の街を舞台にした群像劇。苦い過去を背負った男女9人のとある1日の物語。全く接点の無い人たちの人生が少しずつ重なり合ってゆく。
それぞれが苦悩や後悔を抱えていて、みんなちょっとずつ不器>>続きを読む
続編。次回作への繋ぎなんだろうか…?精神世界と現実の行き来を可能にする装置はちょっと反則気味だけど、悪魔のルーツを辿れるので理解は深まる。
ホラーよりSFファンタジーの要素が強め。それほど怖くないけ>>続きを読む
優しくて温かくて切ない。涙無くしては観れない青春ロードムービー。友情って素晴らしいと心から思える映画だった。
エリックのピュアな思いやりと行動力が素晴らしい。ちょっと悪さもするけど、デクスターにとっ>>続きを読む
信長の暴虐な振舞いに怯える家臣たち。出る杭は打たれ、追従すれば蹂躙される。中でも秀吉は特に臆病で姑息だった。
首をとる、首になる、首が繋がる…首は命の証。
様々な思惑が渦巻く戦国時代。カリスマや猛者>>続きを読む
今回、イジリの矛先を向けられるのは、大阪・京都・滋賀・和歌山と埼玉の浦和・大宮・熊谷、そして埼玉に乗り入れる鉄道各種。
これ以上は何を言ってもネタバレになりそうだから控えておくことにする。
埼玉と滋>>続きを読む
不条理で気色悪い映画。ある日突然、死を突きつけられる家族。裕福でも信頼関係は薄く、それぞれが保身に走る。内面から崩壊してゆく。
スティーブンの罪悪感が招く悲劇。マーティンの非情さは、悪魔というより神>>続きを読む
ホラー映画の原点であり、それでいて最恐と謳われる伝説のカルトホラー。アメリカで実際に起きた事件を基にしていて、当時この映画によって世界的なオカルトブームが巻き起こった。
リーガンの演技とその演出が凄>>続きを読む
とにかく下品。でも笑ってしまう。下ネタでもちょっとアリな気がするのは、犬だからなのかもしれない。
そして下品なギャグだけでなく、犬の視点の意外性からくる知的な笑いもあり、そのバランスが絶妙。
これ>>続きを読む
“犬神家の一族”や“ミステリと言う勿れ劇場版”のような、とある村の一族に起きた連続殺人事件。その真相には妖怪の影が…。
ほのぼのした場面はほとんど無く、常に悪い予感が漂う不穏な世界観。ストーリーが進>>続きを読む
デンマークの巨匠ヨルゲン・レス監督が、トリアーが出す課題に従って5つのリメイク映画を仕上げてゆくドキュメンタリー。
そのリメイク元の作品は、レス監督が過去に発表した短編映画「The Perfect >>続きを読む
ある男が謎の地図を辿って行くと、そこには朽ちた館があり、地下には劇場かあった。楽屋にあった衣装を着て“ファウスト”の台本を読んでいるうちに、悪魔メフィストフェレスを呼び出してしまい、契約を交わしてしま>>続きを読む
アン王女と幼馴染みの女官長サラは、病気がちな王女の身の回りの世話だけでなく、政治にも口添えするほどの権力を握っていた。ある日、従姉妹のアビゲイルが城に仕えることになるが、王女に気に入られたい彼女はサラ>>続きを読む
地球から逃亡したロミとジョージが辿りついたのは、水が枯渇した惑星エデンだった。他に行き場のない二人はこの星で生活しようとするが、水源の採掘中に起きた地震によりジョージが命を落としてしまう。残されたロミ>>続きを読む
ある殺し屋の復讐劇。暗殺失敗の代償に愛する妻が半殺しに遭い、その復讐を誓う。
リアルで人間臭い主人公。完璧な仕事をするために完璧な準備をし、完璧な後始末を行う。その細かすぎる所作と繊細な内面の描写か>>続きを読む
とある事件に関わったマイノリティたちの喜びと純愛、そして苦難と生きづらさを描いた作品。
特殊な性癖を持っていることで、世間に馴染めない人たち。彼らが抱えている孤独の重さが余計に他人を遠ざけてしまう。>>続きを読む
プロデューサー殺人事件の犯人に仕立てられた新人女優のマドレーヌ。ルームメイトの弁護士ポーリーヌと協力して正当防衛を勝ち取り、一躍有名人となる。二人が貧乏生活を脱したある日、その活躍ぶりに嫉妬した真犯人>>続きを読む
知的障害者になりすまして人々を愚弄する活動グループ“イディオッツ”。彼らの行動が人の偽善を暴いてゆく。
彼らの活動に偶然巻き込まれたカレンは、当初は憤っていたものの、次第に彼らに惹かれてゆき行動を共に>>続きを読む
映画監督デビューを目前にして全てを失ってしまった折村花子は、その憂さ晴らしに立ち寄ったバーで運命的な出会いを果たし、再び夢を追うことを決意する。折村自身が経験した“母の失踪”をデビュー作のテーマに決め>>続きを読む