Sakuritaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Sakurita

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ノロワ(1976年製作の映画)

3.4

一人の人物を中心に描いているのだが、その一人の中心人物に順番に関わる人々をうまく見せてコミュニティのもつれを描いていた。最初は点と点がバラバラに感じられたが、最後に向けて整っていく(それでもカオスでは>>続きを読む

ホーホケキョ となりの山田くん(1999年製作の映画)

4.7

監督はナチュラルに思考がハイですよね。

こんな家族映画見たことない。。
ビデオアート系で流行った交換ビデオ日記形式の映像がふとよぎりました。誰かの一定の時間のお話の音声の上に別の映像が流れていく感覚
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北の橋(1981年製作の映画)

4.0

二本立てで鑑賞。

最後の空手のシーンに監督映画の醍醐味が全て詰まっていた。皆と同様、びっくりしました。

でも「騙された」「やられた」という感覚より、「確かにこれ面白い、このまま見せて欲しい」と子供
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メリー・ゴー・ラウンド(1981年製作の映画)

3.4

監督作品二本立てで鑑賞。
レオの人間像がとてもはまっていて好きだった。
レオの性格や目的がはっきりしてる上に、お姉さんリサやロン毛男のキャラクターがふわふわしてるようにも感じた。
感情の表現で追う追わ
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修道女(1966年製作の映画)

3.8

学生時代に観ました。
長くて胸糞が悪くなる内容ですが、要するに、面白かったです。
それは、上映禁止になるよ、、笑 って思いました。

あまりにも一つの正義に囚われる某宗教にとって、このような映画が存在
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.4

「行為の美しさ」。
「俳優」という職業をメタ的に表現しているのだと感じた。
友達が言ってたが、時たま役のキャラクターが自分から抜けなくなることがあるらしい。
そんな何人も自分の中に自分がいて、ノイロー
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.7

戦争の中の日常生活を淡々と描いている。
”淡々”といっても嫁ぎ先に行くことになったり、その環境が厳しかったり、爆弾で片腕をなくしたり、家族を亡くしたり、近所の誰かの親族が亡くなったりする。
そんな部分
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じゃりン子チエ(1981年製作の映画)

4.0

現実的に見るとチエちゃんの状況って本当に辛い。現代社会なら問題になるはず。めちゃくちゃ溌剌としている主人公のチエちゃんがいて、それが通常運転で物語が進むから最初は驚いてしまった。

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

4.8

最初から泣いてしまう、どうしても悲しい都市開発のテーマがどれだけ明るく描かれていても伝わってくる。あれだけ変化して動きのあるアニメーションで、常に120%で進む勢いのある映画で、だが同時に重いテーマが>>続きを読む

パリ13区(2021年製作の映画)

3.7

ぱっとみただのおしゃれ映画に見えるだろうなって思った。中身はとても良い。セリーヌ・シアマに絶大な信頼をおいています。東京でいう新大久保みたいな場所なのかな、もっと土地感がわかると楽しいんだろうな。トラ>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.4

美術などとてもきれいで、いつものグロテスクな生き物をアイコンとしていたのも彼の作品らしくて良かったが、主人公がサーカスでギークを見に行った瞬間、物語の結末がわかってしまった。それをフィルム・ノワール的>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

3.6

ポレポレ東中野のオールナイトで鑑賞。
彼の大学自体の新鮮な映画だった。
机の横にレオスカラックスとかウォンカーウァイの映画の切り抜き写真があるのが、大学生っぽくって好きだった。
このころから時事問題に
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

先に「親密さ」を見てからの鑑賞で、それでよかったな、と思いました。監督が映画で突き詰めている趣旨がわかって、しかも監督が大学時代に作ったものから現在の映画が完成するまでの成長が感じられた。
女性の描き
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アネット(2021年製作の映画)

3.6

始まりはかっこよくて震えました、どんな映画がはじまるんだろう、、と思いました。

アダムドライバーはどんどんこの方向性になってきているのですが、私生活で正気を保っていられてるのなら安心です。

やりな
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.7

2回目鑑賞 202/3/27
↓とか言ってたけど、面白かった。すごい作り込まれてる。自分が子供だったね。紅の豚を見た後と同じ気持ちになった。私はまだそんな年寄りじゃないけど。あんなにお年寄りの面倒はみ
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.7

いつ以来かの2回目鑑賞。
マーゴーは『俺たちに明日はない』の女の子にしか見えない。可愛い。ずっと闇の中にいて欲しい。
ウェスアンダーソンがベンスティラーをつかうとちょっとフランクで優等生感が抜けてこっ
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.6

2回目ですが全く覚えてなかった。ビルマーレーでてたのかw
みんなこれくらい正直に生きれるなら世界は平和だなぁって思う。まさかの蜂クラブがいい感じにフューチャーされるのウケる。
私も事故装って好きな人に
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.6

とにかくギタリストの音楽が良いですね。でもストーリーちゃんとしてるし、フレンチディスパッチを見た後に見ると新鮮で気づく事も多かった。
アンニュイなのに感動するのなんか腹立つ。

この映画を見て2日経ち
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怒りの日(1943年製作の映画)

4.4

もしかしたら男女でこの映画の印象が変わってしまうかもしれないと思った。私は最初自分と同性の歴史にこんなことがあったという恐怖感で感情がいっぱいになってしまったが、冷静にみると夫婦お互いの苦しみがあり、>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.9

彼のアジアが舞台の映画とはすこしちがう、新鮮な映画だと感じた。よりミニマルで国籍のないものに近づいていたし、それがコンセプトでもあったと思う。より宇宙言語できな、言語を超えたコミュニケーションにフォー>>続きを読む

アメリカの友人(1977年製作の映画)

4.0

ブルーノガンツかっこいい…
悪事の始まりがアートというのが、少し皮肉で面白いです。最後の、謎の画家が道路を歩くシーン…

トムボーイ(2011年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ミカエルがぼーっとしている瞬間とか、それと思い悩んでいる狭間の時間がとても魅力的な映画でした。妹ちゃんもとってもチャーミング。ジェンダーマイノリティの本人の兄弟姉妹の心情はあまり描かれる事がなかったと>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジェンダーマイノリティに加え、死生観、ヨーロッパでの海辺での甘酸っぱい青春など、いろいろな要素を取り入れた映画でした。
ただ、死んでしまった男の子がユダヤ人なのは、いかにも物語を面白くする設定に見えて
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ニーチェの馬(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映像も音楽も何回も何回も繰り返し。
ただ現実の日常生活が変わるように毎回何かが一つづつ変化してゆく、、
タイトルの馬が本当に命綱なんですね。

地獄のような映画でした。

ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

本当に嫌なお父さんですね、見てて腹が立った。すごい。
次男の奥さんとレイプ相手に対する態度の違いは全く別人格のようで、酒浸りの自分のことを棚上げにした意見ばかり言うし、でもイケメンで、どこか許してしま
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アウトサイダー(1981年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

最初の精神科の場面や、仲間たちみんなでセックスをしているシーンで始まっていったので、そうゆう話なのかと思ったらだんだん夫婦間の切実な問題に焦点が当たっていってたと思います。
個人的には、その最初の精神
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ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

画面から匂いが感じられる映画でした。
主人公のタバコがコートに染み付いた匂い、雨の日のバーのカビ臭さ、髪の油っぽい感触など嫌なくらい伝わってきました。

「静」と「動」が対立し合いながら共存する映画で
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憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

3.8

三人でバイクを飛ばすシーンがこの映画の全部を表しているようだった。三人でたわいもなくじゃれ合うのとか、妙に長い時間のワンショットだったり、これが三人の最後の楽しい瞬間なんだな、と続きがなんとなく予想で>>続きを読む

凱里ブルース(2015年製作の映画)

4.0

彼ら一緒に旅をするのに夢中になった。
中国の田舎の街の美しさと、登場人物の少し尖った性格が垣間見えるのがよかったです。魅力的な人が多かった。
終始地に足がつかないカメラワークは「ロングデイズジャーニー
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.0

ずっと彷徨う画面。それでも本当に奇妙な瞬間はそれがわかるように描かれていて、終始地に足がつかない思いをする映画でした。もうついていくしかないんだなと思うと楽に見れると思います。

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.4

大人になりたいマチルダの微妙な心情表現がよかった。一定のませた女子にはすごく共感ができる登場人物です。ナタリーポートマンだからできた役だと誰もが思っっているはずです。

彼女の周りにいる二人の男性の大
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「かぐや姫」のレビューにも書きましたが、高畑勲監督作品の良さは、宮崎駿監督作品よりももっと現実的な状況の中にファンタジーを組み込んでくれる部分だと思います。その良さが最大限に発揮されているシナリオの映>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.3

この作品でフューチャーされるのはやはり絵の画表力だと思います。
筆のようなラインで、あのような動きをするアニメーションでここまでの長編は相当の作業量ですよね…。

アニメでは「描かれているものには必ず
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