べらしさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ザ・デッド/「ダブリン市民」より(1987年製作の映画)

4.1

今夜も雪が静かに降り積もる
アイルランドの平原に…
丘に…
ダブリンの街角に……


いいものだね

ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦(1972年製作の映画)

3.2

男らしさを演出するために必然性のない女性キャラクターを配置するという、如何ともしがたい弱さの表れがこの人はいつも気にかかる

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.6

結構なものだが、我々にはこういうものしか世界に向けて誇るものがないというわけでもないだろう

オレゴン大森林/わが緑の大地(1971年製作の映画)

3.4

ヘンリー・デヴィッド・ソローは人里離れた森の中で何年も住んでて出てきてみたら人頭税を要求されたのでぶち切れたという逸話があるが、そういう側から見て一見頭のおかしい人が自分の領分を1インチも譲らんという>>続きを読む

さよならコロンバス(1969年製作の映画)

3.1

村上春樹のやりたかったことはこういうのを観るとなんとなくわかるが、これを人種的・階級的な緊張感のない当時の日本に移し替えてもね、という感じ

しかしどう考えても『卒業』より前に映画化すべきだったね

私はゾンビと歩いた!(1943年製作の映画)

3.3

長い寝衣の裾をひらりひらりと翻し夜な夜な豪邸を歩き回る"ゾンビ"、こりゃまるで『レベッカ』か『嵐ヶ丘』だなと思ったらおや当たらずとも遠からず、「ジェイン・エア」を下敷きにしたということなのでした

>>続きを読む

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

3.0

54本目

儚い上流階級への皮肉ゥゥゥ???
そりゃ無理がある
単に植民地主義バッキバキな話に後から来た世代がそのまま乗っかって1982年とは信じ難いオリエンタリズム・ラブロマンスに仕立て上げているだ
>>続きを読む

幻の女(1944年製作の映画)

2.2

夜は若く、彼もまた若かった…感はなくて激おこの映画版

何真犯人途中で明かしとんじゃ💢

バラキ(1972年製作の映画)

3.5

こんな面白い話はないんだが、どうもこの監督はソツがなさすぎて……
誰かリメイクしねえかな

左きゝの拳銃(1958年製作の映画)

3.2

Re:tell
語り直しというのかな
アメリカの神話にして社会からはぐれた者たちに向けた語りの類型、それがやはり西部劇だ
西部劇が取りこぼした若者の物語をニューシネマが語り、ニューシネマが取りこぼした
>>続きを読む

東北の神武たち(1957年製作の映画)

3.3

『野火』と同じだな
共同体に絶望し尽くした結果"人間の匂いのするところ"へひとり向かっていく男の話だ
モダニストってのはスタイルだけの話じゃない

それは今村昌平の映画から決定的に抜け落ちてしまった要
>>続きを読む

下宿人(1926年製作の映画)

3.7

ドイツ表現主義の影響は明確なんだけど、これ自体も『M』に影響与えてませんか????

吸血鬼ドラキュラ(1958年製作の映画)

3.9

古色蒼然とした戦前版しか観ていなかったので普通にとても面白くて驚いてしまったし、エッチだし、関係ないけど物故した俳優の顔面だけCGで持ってくる発想って死ぬほど怖いのでニンニクの花を飾りたくなりました

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.5

初見さんに厳しいな〜〜と思ってたら途中で偶然オタクの人から電話かかってきたから無料の音声解説付きで観てしまった

つまらなくはないんだがね、
いかんせんもうフォーマットが古いよ

モスクワは涙を信じない(1979年製作の映画)

3.4

上手く言える自信がないのだが、どこの国でも市民社会がある程度成熟すると出てくる類の映画というのがあって、韓国の『サニー』なんかととても近いと感じた

コレの場合統制国家ではあるわけなんだけど、西側諸国
>>続きを読む

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

3.2

黒人版ウッドストックというよりは黒人オンリーモンタレーポップと言ったほうがいいな
いずれにせよ『ワッツタックス』のリアルタイム性には敵わねえ

遠すぎた橋(1977年製作の映画)

4.0

50回くらい観ても一切のカタルシスを拒否してくる映画で困ったものだ
でも殺し合いにカタルシスがあっちゃ困るからね

R.アッテンボローと書いて真のコスモポリタンと読む

レッド・バロン(1971年製作の映画)

3.2

ツメは甘々なんだがどこか忘れ難いところがある、
この人の監督作はみなそうだが

バーバレラ(1967年製作の映画)

2.6

キッチュをやろうとしてちゃんとキッチュになるのはさすがだが、こんな事させられてればハノイにも行きたくなるわな

で、後から来てこれを再評価してた連中は社会に目を向けるどころか仲間のご乱行にだんまりを決
>>続きを読む

おかしな、おかしな、おかしな世界(1963年製作の映画)

1.5

アメリカ人が自国とその資本主義を一切恥じていない喜劇映画、耐えがたいものがある

ルビッチやワイルダーはあくまでガイジンさんだからね

パサジェルカ(1963年製作の映画)

3.6

絶滅収容所では死は日常であり、それは登場人物の背後で本筋に関係なくぶら下がっている絞死体や鞭打たれる囚人という、ピンボケした遠景としてしか描きようがない、
見方によってそれはユーモラスにすら映る

>>続きを読む