べらしさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ダントン(1983年製作の映画)

3.2

62本目

この作家はもっと、各国を股にかける職人監督的な気質がある人ではなかったのか???
あまりにポーランドという重すぎる軛に縛られすぎたよ……

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.7

「黒でも白でもなく」人物を描くには、まず何よりそれを表現する側に成熟が必要とされるんだな、今のわが国でこれができるとは

……到底思えないね

インタビュアー(1978年製作の映画)

3.7

「トビリシは涙を信じない」
(ブルックリン風のBGMといいモザイク状のストーリーテリングといい、かの国より洗練されてしまっている、大変好き)

祈り(1967年製作の映画)

3.5

まるでベルイマンだねえ……
とにかく画がいい

青い目のロバ/マグダナのロバ(1956年製作の映画)

4.0

わずか71分の中にジョン・フォードとキアロスタミとロッセリーニが見えたのですが……

刑事コロンボ/殺人処方箋(1968年製作の映画)

3.2

ギラついてんな〜

「ミステリー・ゾーン」でカストロ紛いの独裁者をやった時とかこんな感じでしたよね

愛の狩人(1971年製作の映画)

3.5

プレイボーイの今までの女遍歴をまとめたスライドショーにシレッと愛娘の写真が挟まってるの、グロテスクすぎでしょ……

こういうものを描ける監督、しかもアメリカ人ってのは少ないと思うね
堅実すぎて良くも悪
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コルチャック先生(1990年製作の映画)

3.7

歴史映画や戦争映画において当時の記録フッテージを挿入するのはよく見られる演出だが、「視点」の問題について自覚的な例は殆ど見られないと言っていいだろう
たとえば空襲で焼け落ちるワルシャワの街を撮るのはポ
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ナポレオン(1927年製作の映画)

3.3

60本目

サイレント映画は別にトーキーに取って代わられたわけではなく、1927年に表現の爛熟を極めた末に果実の如く自然に落下したという方がいいだろう

だってこのまま進化してたら大変だよ

砂丘(1970年製作の映画)

3.3

ヴィム・ヴェンダースなんかもそうだが、ヨーロッパの監督はアメリカに来るとまず何より「空」を撮りたがる
こんなに広く、どこまでも続いているものに何の名前も付いていないのが信じられないというかのように

パーティ(1968年製作の映画)

2.6

アメリカ人が喜劇映画を撮るのって本当に難しいんだな〜
国自体が資本主義に対する高度な風刺だものな

復讐鬼(1950年製作の映画)

3.9

Rest
In
Peace

これを逃していたのはまったく不覚だった
間違いなく「黒人問題」を扱ったハリウッドの最重要作にして、のちの全ての作品のプロトタイプだ
端的に言うと、ハリウッドのポストWW2
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ジギー・スターダスト 2002年サウンドリミックス・デジタルレストア版(1973年製作の映画)

3.5

真に優れた表現が受容者の身体を変え得るものであり、その表現者がそれに相応しい変革に耐えうる身体を擁していなければならないとすれば、デヴィッド・ボウイという人はわれわれが漠然と考えるロック・ミュージック>>続きを読む

ニュルンベルク裁判 人民の裁き(1946年製作の映画)

3.3

「(画面には映らない、外部の存在である)死者たちによる裁き」という語り口と、社会主義の下で発達したモンタージュ理論について考えています

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.4

最高の映画ではないが、最低の映画でもない
いやに凝ったジャーロという感じで、老人としてはもう少し話のテンポやどぎつさは落としてほしいが、たとえばホラーとして観たときの『セッション』のような、そういうい
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奇跡(1954年製作の映画)

3.6

このサムネの最初のシーンなんですよ
この人は映画の偶然性だけが持つ荘厳さの最も不可触な部分を適確に見出していたね
それはこの、「狂人」の背後を流れていく雲 雲なんです

黒澤も理想の雲が出るまで何時間
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いつも2人で(1967年製作の映画)

3.3

『アイズ・ワイド・シャット』と同じ脚本家なのか、
そう言われてみれば似たような話だな……

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

3.6

お気楽深夜プラス1
80'sハリウッド、今の基準で観ると暴力描写があまりにカジュアルだよな…ビビり散らしてしまう

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.1

同じ不道徳な話を扱って何でこんなに印象が違うかネ
S.ソンタグの言っていたとおり、アメリカの文学や戯曲というのはおしなべてルポルタージュなんだよな
映画も基本そうで、「事件」にしか興味がない

このネ
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ラブド・ワン(1965年製作の映画)

3.1

とむらい師たち
S.キューブリックってあらためてアメリカ人だったんだなあという感想です