べらしさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

リラの門(1957年製作の映画)

3.5

51本目

同じ汚い人間を汚い人間のまま許容するという枠組みがあっても、我が国のそれとフランス映画のそれは違うんだよな

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

3.8

全く大した映画ではない
vs
そんなことは何も問題ではない

狙撃者(1952年製作の映画)

3.9

52年だからわかりやすく精神病質者という扱いにされてるがね、これはおそらくインセルが登場する世界映画史上第一号だろう
この時代のハリウッドでアルバート・フィッシュの名前が言及されるだけでとても新鮮だ
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冬の猿(1962年製作の映画)

4.3

50本目

サアみなさん、いかがでしたか
フランス映画って、ほんっっっとうにいいものですね
それではみなさん、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ



冬の猿よ、さようなら……😢😢😢

赤い唇/闇の乙女(1971年製作の映画)

2.7

ワタシこういう美学に貫かれたクダらない映画好きです
あとストーリー上何の必要性もないのに車が爆発する映画も好きです

名誉の2点台

劇映画 沖縄(1969年製作の映画)

3.6

暑苦しく、やたら説明的な地井武男の如何ともし難い日本映画ど真ん中演技が、政治情勢からどうしても避けられないネオリアリズム的な撮り方と中和していい感じになっている……

(1971年製作の映画)

4.1

50年前でもさすがにその邦題はデカく出過ぎだろう笑と思うだろうが、まあ観れば分かるよ
これ以上ふさわしいタイトルはないって

こんなシンプルで、美しい映画を撮る人をわたしは寡聞にして知らない
とにかく
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ベルリン陥落(1949年製作の映画)

3.5

筋書きやテーマのイビツさと、撮るべきものとその撮り方を知り尽くした揺るぎない美学のあいだでシビれまくっている

砲艦サンパブロ(1966年製作の映画)

3.9

4年ぶり
何度観ても傑作ではないな
パターナリズムにオリエンタリズムに拭いがたいアメリカニズムの称揚、鼻につくイズムを挙げ始めたらきりがない

が、それでもどこかこの映画が忘れ難いのは、主人公の表象す
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マーフィの戦い(1971年製作の映画)

3.5

戦争は愚かなので、サブマシンガンを持ったJ.コバーンにシビれるのも結構だが、こういう軽率で自己満足の為だけに闘う男が主人公でも一向に構わない

なぜなら戦争は死ぬほど愚かなので

マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺(1967年製作の映画)

3.6

フリーセックスを近代革新思想の欠落を補うミッシング・ポイントだと半分くらいは本気で考えていた人たちと、単なる場末ストリップ白黒ショーの宣伝文句くらいに考えていた人たち、大変申し訳ないが2001年の猿と>>続きを読む

サンタクロースの眼は青い(1965年製作の映画)

3.2

49本目

ジャン=ピエール・レオーと書いてtoxic masculinityと読む

怒りの葡萄(1940年製作の映画)

4.2

「だから母さん、そんな大したことじゃないんだ。俺はいつだって暗闇の中にいる。飢えて叫ぶ人々がいれば、俺はそこにいる。警官が人を殴る現場があれば、俺はそこにいる。自らの手で得た糧を自らの手で造った家で食>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

3.7

・10太刀くらい斬りつけないと丸腰の相手を殺せない武士
・斬られて苦しみながら必ず障子に突入する町民
・幽霊を斬りつける→実は味方の人間でした×毎回3セット
・幽霊を斬りつける悪武士「おのれ〜、血迷っ
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憲兵と幽霊(1958年製作の映画)

2.9

なんで大半の日本映画って物事の進むプロセスを一から十まで全部見せなきゃ気が済まないんです??って朝の池袋でキレてた

そうなると最初からファン語り以外の言説の介入する余地がないという話

亡霊怪猫屋敷(1958年製作の映画)

3.5

強引なハッピーエンドが『下女』っぽくて気味が悪い
セットも撮り方も凝ってますねえ……

サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.9

スタジオで一瞬だけパッとライトが当たって皆が寄ってくるシーン、ザンコクすぎる
どれだけ底意地が悪ければあんなもの撮れるんだ
小津の抒情は理解できでも、コレはさすがに15歳のガキにはわからなかったね R
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薔薇の葬列(1969年製作の映画)

3.5

レネ/ロブ=グリエ的ストーリーテリングを見事に見事に(©︎淀川長治)換骨奪胎している
センスある監督だナ
登場人物たちの胴長短足ぶりに高度経済成長に支えられた日本の「68年」の身体、愛おしさを感じる
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戦争は終った(1965年製作の映画)

3.1

47本目

モノローグもランダムな時間経過も自己模倣になってしまった
主演も脚本家も同じ人なのでどちらかというとコスタ=ガヴラスの前哨戦といった感がある

土曜の夜と日曜の朝(1960年製作の映画)

3.7

そうか、"怒れる若者たち"はヌーヴェルバーグでなく詩的リアリズムだったのか、
だからたった数年後に登場したマイケル・ケインとの断絶があんなに深いんだな

鉄路の白薔薇(1922年製作の映画)

3.3

46本目

ラストの輪舞シーンの謎の感動
第七の封印か??

チャパクア(1966年製作の映画)

3.2

イージー・ライダーのいちばん反応に困るところが80分続く感じ

尋問(1982年製作の映画)

3.5

あらゆる全体主義に打ち克つのは結局のところ人間のみっともなさなのかもしれない

ヒンデンブルグ(1975年製作の映画)

2.8

もっと本格ミステリとして面白くできそうな話なんですけどね
残念だなあ
どちらかというとR.フライシャー向け題材だと思う

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

3.7

こういう映画がこれから先我が国でもどこでも生まれないであろうことこそ寂しく感じるものはない

おや、もうすぐお盆ですね

道成寺(1976年製作の映画)

3.7

表情の変わらぬはずの人形の息遣いなんかがリアルでなんとも
しかしこういう作品に「エキゾチシズム」を感じてしまう心持ちって何なんでしょうね

(1972年製作の映画)

-

日本昔ばなしギリギリリアルタイム世代にはなんともシビれるものがある

冒険者たち(1967年製作の映画)

4.0

44本目

15年前に初めて観たときは水平線の彼方までどこまでも続く、蒼い蒼い海のイメージだった
今改めて観ると人生の黄昏、隠しても隠しても画面に表出される死の影に圧倒されてしまう

それはおそらく、
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戒厳令(1973年製作の映画)

3.8

43本目

なんとなくフランス映画の文法というものがわかってきた、
この監督をフランス映画の枠内で括る人はあまりいないと思うが