くまがいさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

按摩と女(1938年製作の映画)

3.6

東京から単身温泉地へ逃げてきた女、としてあまりに理想的な高峰三枝子。すれ違って逃げるところがよかった。

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.8

ラストはもちろんよかったのだけど、メタ的な主張が強く、『そして人生はつづく』にあった虚構と現実の緊張感みたいなものが薄れていて、あっちのほうが好みだったなと思った。

そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.8

ほんとうにこれはめちゃくちゃすごい、圧倒されて言葉が出ない。と言いながら言葉をあえて書こうとすれば、(とりわけ今回は災害という)現実を虚構として描き出すことの暴力性を噛み締めたうえでの泰然とした眼差し>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.5

感動的な画面が続いた。群衆、特に脱輪を救う男たちがほんとうにいい。流砂や鳥の群れのようにあった存在に輪郭を与えること。

日日是好日(2018年製作の映画)

1.6

突然結婚したり突然恋人が出来たりする、樹木希林のせりふと父の死をあの距離感で配置したらギャグになる

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.0

昨日から微熱が続いていて会社を休んだ。といってさすがに寝るのにも飽き、なにか静かな映画でも、と思い立ち、みる。二三日前に台所の照明が壊れて、その修理工事をヤマダ電機に頼んでいたのが恰度やって来て、とこ>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.0

詰めこみすぎて雑に処理するくらいなら扱わなければいいのにというものが多すぎる。どこまでが真剣でどこからがギャグなのかがいまひとつ掴みかねた。探偵の娘が立ちあがりかけたのを押さえるところはかわいかった。

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.2

90年代後半、既に自分が生まれていたとは思えない

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.2

わかる、わかるんですけど、やっぱりぼくは旧劇のドデカ綾波レイが好きです……

8 1/2(1963年製作の映画)

3.8

皆が群衆となって階段をおりてくるところでやっといいなと思った。

2/デュオ(1997年製作の映画)

3.8

真反対の対称性。貨物列車の過ぎ去ったあとの静寂と空。

君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.5

飲み物を口つけないで飲むのひさしぶりに見た。

空に聞く(2018年製作の映画)

4.0

「映画」としてのドキュメンタリー、考えが改まる

愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.6

内に閉じ籠った世界をひたすら描いたあとに不意に差しこまれる軍の行進がかなりいい。

瞼の母(1962年製作の映画)

3.6

榮倉奈々に教養がないと怒られたのでみた。画がいい。

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.8

戦争のところと、唇が現われたときの感想が「大きすぎる!」なのがよかった。

さらば箱舟(1982年製作の映画)

3.6

文字のやつは好きだけど寺山修司を二日連続で四本観るとさすがに食傷気味

田園に死す(1974年製作の映画)

4.5

乗り越えたはずの好きだったものぜんぶ詰めこんだみたいな映画だった、やっぱりこういうものは好き……