東京から単身温泉地へ逃げてきた女、としてあまりに理想的な高峰三枝子。すれ違って逃げるところがよかった。
ラストはもちろんよかったのだけど、メタ的な主張が強く、『そして人生はつづく』にあった虚構と現実の緊張感みたいなものが薄れていて、あっちのほうが好みだったなと思った。
ほんとうにこれはめちゃくちゃすごい、圧倒されて言葉が出ない。と言いながら言葉をあえて書こうとすれば、(とりわけ今回は災害という)現実を虚構として描き出すことの暴力性を噛み締めたうえでの泰然とした眼差し>>続きを読む
感動的な画面が続いた。群衆、特に脱輪を救う男たちがほんとうにいい。流砂や鳥の群れのようにあった存在に輪郭を与えること。
突然結婚したり突然恋人が出来たりする、樹木希林のせりふと父の死をあの距離感で配置したらギャグになる
昨日から微熱が続いていて会社を休んだ。といってさすがに寝るのにも飽き、なにか静かな映画でも、と思い立ち、みる。二三日前に台所の照明が壊れて、その修理工事をヤマダ電機に頼んでいたのが恰度やって来て、とこ>>続きを読む
詰めこみすぎて雑に処理するくらいなら扱わなければいいのにというものが多すぎる。どこまでが真剣でどこからがギャグなのかがいまひとつ掴みかねた。探偵の娘が立ちあがりかけたのを押さえるところはかわいかった。
わかる、わかるんですけど、やっぱりぼくは旧劇のドデカ綾波レイが好きです……
内に閉じ籠った世界をひたすら描いたあとに不意に差しこまれる軍の行進がかなりいい。
戦争のところと、唇が現われたときの感想が「大きすぎる!」なのがよかった。
乗り越えたはずの好きだったものぜんぶ詰めこんだみたいな映画だった、やっぱりこういうものは好き……