くまがいさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

(1963年製作の映画)

3.4

なぜか五年前に一度観ていた、メラニーが二階で襲われるところがあまりにも不自然でかなりなえてしまった

サイコ(1960年製作の映画)

3.6

精神分析の映画だった、マリオンがアホちゃんすぎてどうでもよくなってしまったけど、いちばん最後のショットがあれなのはよかった

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.5

架空の人物になってゆく過程がいい、荒野のところは笑えた、物語の運び、象徴的な次元の作用、各種のショット・演出、どれもが調和して美しかった、この間広告代理店は大丈夫なのか

めまい(1958年製作の映画)

4.0

まだ運転免許を取りたての頃、ぼくが車線変更をしてはならないところで車線変更をしたとかで、見知らぬ老婆に尾行をされたことがあり(結局逃げこんだコンビニの駐車場で追いつかれ、わたしはゴールド免許なんだ!あ>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.6

いまどの国でも「現代」を描こうとするとこうなるのかと思って吐きそうだった、時間止まる演出とかはあんまりいいと思わなかったのと、わりとあるエロいシーンがどれもまったくエロくなくてびっくりした

裏窓(1954年製作の映画)

4.2

学生時代に講義で何度か扱われていたけれど、ようやく通しでちゃんと観た、セットが素晴らしすぎる

汚名(1946年製作の映画)

3.5

ロマンス面がめちゃくちゃなのはさておき、始終ハラハラするので早く終わってくれと思いながら観ていた、ほんとうに苦手なタイプのハラハラだったので映画としてどうとか言っていられなかった

逃走迷路(1942年製作の映画)

3.4

赤ちゃんが無闇になげたボールをキャッチするのすごいと思った

サボタージュ(1936年製作の映画)

4.0

70分に色々詰め込まれているのに自然で洒落ている、子どもがめちゃくちゃかわいそうなんだけどあまりにも淡々としているのでこちらが悲嘆に暮れる余地もない、カナリヤを鳴かせたいおばさんかなり好きだった

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

4.0

交換殺人として成り立っていない交換殺人を勝手に進めるやばい男、まじでいやだ……

三十九夜(1935年製作の映画)

3.8

敏腕そうなのにあっさり殺される女と、たまたま巻きこまれただけなのに能力が高すぎる男との出会いからはじまる。靴下を脱ぐところ、ソファから起きあがって顔が覗くところが好きだった。

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.2

長いが一切退屈しない、画面が常に心地いいから。ただ阿蘇の斜面をのぼっていく長回しはいまひとつハマらなくて逆に印象に残ってしまった。バス、自転車、円環の関係が、逃げ出すことはできないがそれでもゆっくり受>>続きを読む

アメリカの影(1959年製作の映画)

3.2

なんにも知らずに観たら誰が誰だか全然わからなくて途中で調べてやっとそういうことかとなった

こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.0

同僚たちとの食事、退院祝いの食卓、どこか張り詰めた空気のあるなかで、ちょっとした言葉のほころびが激情をもたらす。言葉で規定することを求めれば求めるほど、そのままならさが狂気へと導いていく。顔面アップの>>続きを読む

ハズバンズ(1970年製作の映画)

3.8

やりきれなさが激情となって笑いと怒りを反復する、会話のない時間もすごくいい、あえてだとしてもミソジニーがきついかもしれないけど、それでも六人でホテルに入ってきてから各々の部屋に向かうまでの時間はよかっ>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

ぼくはよくちょっと思い出してあんときの自分キモかったな〜〜〜うわ〜〜〜最悪最悪最悪!って自己嫌悪に陥っているのでちょっと思い出しただけといえるようになりたいと思いました

ゆるキャン△(2022年製作の映画)

3.6

おれも上司になって志摩リンさんを応援したい、本作にあっては映画としての必然性とか物語のリアリティとかそういうことにツッコミをいれるのは野暮だろうが、ただ鳥かごだけはもう少しどうにかできなかったのかと思>>続きを読む

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.4

公式の裏設定があるのを知ってかなり萎えた。そのうえでも愛情の獲得の物語だとは思う。

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.8

グロ耐性0なので、そうとは知らずに観て上映中の半分ぐらい目を逸らしていた。

台風クラブ(1985年製作の映画)

4.0

気持ち悪い映画。さいきん色いろ本を読むなかで自身の中学生時代を振りかえることが多くって、その異様さに吐き気を催しそうになるのだけれど、そういう陰鬱な気持ち悪さがほんとうによく映し出されていた。中学生ら>>続きを読む

風に濡れた女(2016年製作の映画)

3.6

その場にいるからやる、というだけの原理がいい。荒屋に帰ったら男女が交わっているところ、車の前に列を作るところ、とか好きだった、あざとさと微妙なラインだけど。

なみのこえ 気仙沼(2013年製作の映画)

4.2

カメラの前で震災について語る、という非日常性が否応なくかれらを演じさせ、語りたかったこと・語らせたかったことを導く契機となる。そんななかで最後の夫婦、というか女は(まるで異様でないがゆえに)異様だった>>続きを読む

銀座カンカン娘(1949年製作の映画)

4.0

銀座カンカン娘の曲が好きなのでもうなんでもよかった、結構笑えた

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

これは一作目から観たのとそうでないのとでは全然評価が変わってくるんじゃないだろうか、一作目、善良な警察官が妻子を殺されたことで冷血な暴力漢に化す典型的な復讐譚は、その敵の絶妙なダサさを措いては特筆すべ>>続きを読む

マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.2

シリーズものの難しさを思う一作。彼らはたいして悪いことをしていないのであんな目に遭う理由がない、といってこの映画に筋の通った論理性を求めているわけではないし、むしろ論理なんてないほうがいい、けど今作に>>続きを読む

マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.5

石油のために石油使うなよとか双方とももっと合理的な闘い方あるだろとか色いろ思うけど、目的とか効率うんぬんなんて言ってられなくて、石油を得ること、暴力を振るうこと、それだけが行動の原理なのでいいんだな

マッドマックス(1979年製作の映画)

3.8

暴力の出てくる映画を見るのがまじで久しぶりなので暴力だ!!と興奮してしまった。ナイトライダーなどというもうどうしたって物語の幕開けに主人公の位置づけや性格を示すためだけに消費されてその後はすっかり脚本>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.7

冒頭の男がビルをのぼるところや第一話の動きだす朝の町などはとても気持ちいい、全体としては雑誌を映像で語りなおすこと、この作品に固有というよりは監督の作家性みたいなものかもしれないけど、過度に虚構性を際>>続きを読む

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.2

終盤に演劇やる映画だいたいグッと来ちゃう、コメディと切実さをこの具合でできるのいいな

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

最初から最後までずっと独自の構図を保つのすごすぎる、人間が走っているだけで面白い、ほとんど人形劇を見ているよう